白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―トマト栽培近況 “ニュービックドワーフ”―

2014年07月04日 | トマト

今年も亦新プランター栽培で自家採取種からは6種類のトマトを育てて居ます。其の中でも、最も期待の大きい品種が 「ニュービックドワーフ」と言う大玉になる矮性エアールームトマトです。

何しろこのトマト、正確には今から99年前の1915年に大きな期待を以って、アメリカの或る種子会社から発表された、今で言うコマーシャルエアールームとなる交雑種であり、今の日本で其のトマト種子が簡単に手に入ることなど一寸考えられないのですが、アメリカのエアルームトマトブームのお蔭であり、日本に入って来ていたエアールームトマト種子の中で偶々見つけた貴重で珍しい、アメリカでは歴史に残る有名な品種です。

 

―第一花房の開花の始まったニュービックドワーフー

アメリカに較べると遥かに遅れている日本のトマトの趣味栽培、貴重で珍しい等言うと、色や形など、外見が変っていて、中々お目に掛かれない稀少さなどを想像されるかと思いますが、そう言う次元の事では全く有りません。

その観点は、個体がドワーフ(矮小)である栽培上の利点のコンパクトさ、実利的な意味での貴重さであって、新プランター栽培での固定の難しい高い支柱の取り付けの必要の無いドワーフ種の特徴、それにその片親が 「ポンデローサ」である事に目を付けたのです。

 

―交雑親ドワーフチャンピオンの貴重な種袋ー

此の品種、昨年5月末に種子を入手して育てたのですが、結実時期が真夏日に掛かってしまって満足な結果は得られず、それでもやっと事で確保した果実から種子を取り、今年は例年通り3月初めに播種育苗を始めました。

ご存じかと思いますが、トマトの葉には、普通葉、ジャガイモ葉、そして、矮性種特有のチジミ葉があり、日本の高温多湿の気象条件下での露地栽培トマトには、当然適不適があり、この縮葉形の矮性種、一寸風通しは悪くなりますが、堅くて厚いチジミ葉は、すこぶる丈夫で雨にも強く、背丈が伸びず、葉の展開がコンパクトなのが何よりで、睨んだ通り新プランター栽培には打って付けのトマト品種の様です。

 

―低い位置でコンパクトに実の付くニュービックドワーフー

唯、この品種、肥料不足と温度日照に敏感で、それが第一花房の発達に大きく影響する事が観察で分かります。又、油断すると、太い脇芽が忽ち大きくなって株状に伸びて仕舞い、どれが主軸か分からなくなります。そうなると花房の分化も悪くなって花房から葉が伸び出したり、花飛びして実止まりも極端に悪くなります。

今年の東京の五月下旬から6月上旬に掛けての天候、またまた異常気象であり、5月の末に突然、30度以上となる真夏日が3日も続いたあとは、早くも梅雨入り宣言、6月の初めの1週間、殆ど日照の無い雨天続きと成りました。その結果、軸から気根が出る程の水浸しの超加湿状態にもなりました。

 

―数えたら1房に9個の大玉、一寸見事です!

この時期は、大切な開花結実した第一花房の実停まり、第二花房の開花結実時期に当たり、順調な晴天の温度日照条件で、日中外気温が23度から28度、夜間が15度から18度となる事が最もトマトには好ましいのですが、今年も亦、トマトにとっては災難なこの時期の天候でした。

 同時に育てて居る 「ブランデーワインピンク」と「ブランデーワインイエロー」それに「ブラッククリム」、の第一花房の果実の大きさが、昨年の同時期に較べても、この時期として一回りも小さいのです。

そんな中で、第一花房の果実の肥大着色の始まった 「ニュービックドワーフ」 上手く実の停まった木の1房に9個も形の良い実を付けているのがあります。

しかし、実停まりを放任しては大小の出来、不出来の不揃いも多く有あり、其の年の天候次第のトマト作りの難しさ、改めて痛感させられます。

 

―色付き始めたニュービックドワーフの果実、8個―

唯、この「ニュービックドワーフ」、しっかり肥料を効かせる必要がありますが、大変多産であり、しっかり摘果して、上手く果実数を調整すれば、50cm程の高さで3段花房迄充分収穫できる品種と見受けました。

 

―今年のブランデーワインピンク、玉揃いは良いが一寸小さいー

扨て、其の美味しさ、トマトとしての食味は如何かですが、丁度、「ブランデーワインピンク」の第一花房から収穫したトマトが有ったので食べ比べて見ました。

その結果は、旨味から言えば、流石にブランデーワインの方が上ですが、強いて申せばポンデローサと余り変わらない普通トマトの味と言う感じであり、見た目も大変ハンサムで、其の味も先ずは合格です。予定通り毎年作る事にして、更に栽培上の課題の研鑽に努めます。

 

―早くも色付き始めた今年のブランデーワインピンクー

尚、今年も 「ブランデーワインイエロー」を作って居るのですが、昨年は、大果は良いのですが余りにも果尻の醜いトマトであり、少しでも器量の良いトマトにして見たいと思い、今年は液肥を少し控えて育てて見たのですが、矢張り昨年と殆ど変りが有りません。今年は実が小さい上に、同じ様な果尻の醜いトマトです。

これではこのトマト、黄色く大果と言うだけで、特にトマトの味に優れると言う事でも無く、余り作る価値は有りません。

アメリカでのエアールームトマト、形や器量の悪さ(?)、価値感の違いもあってそれ程気にしないのかも知れません。日本では家庭菜園での収穫物でもそういう訳には行きません。家族からも不評であり、今後は、栽培は止める積りです。

 

―相変わらず果尻の醜いブランデ-ワインイエロー

其の他で7号鉢に植えた、食味に優れる、放って置け(ブッシュタイプ)トマトの「スプライト」、日照不足で弦ばかり伸びて大変な暴れようです。これ亦、容器栽培では余り日本向きではない様です。

 尚、100均鉢に植えた「ちびっこトマト」、これも亦、日照不足でひょろひょろと背丈が伸び過ぎて、実付きは良いのですが、矮性ミニと言っても自立が出来ない程であり、それに、そろそろ色付き始めた其の実の不味さ、「レジナ」同様、元々鑑賞用とは解っていたのですが、口に入れるのも憚れます。

 

-1メートル四方に広がったトマトのスプライトー

何方か、アメリカの美味しいF1パテイオトマトの種子を入手して育てて居る方が御出でしたら、教えてください。

 

―100均プラポット植えのちびっこトマトー

エアールームのパテイオトマト、通販で何種かあるようですが、皆在庫切れであり、問い合わせしても返事が有りません。大変残念です。無支柱養液ポット栽培で、コンパクトで食味の良さと鑑賞も兼ねるトマト品種を何とか探したいものです。

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