白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

玉葱セット球栽培

2013年09月11日 | 玉ネギ

昨年は、春に収穫した自家製タマネギが丁度食べ終わった頃の秋口に、タマネギの市場価額が高騰し、何故?と驚いたのですが、近くに住む娘が、「玉ねぎは未だ残って居る?」と貰いに来たに大変気の毒な思いをさせました。

今年も、例年通り、早生種の甘タマネギを100kg程収穫したのですが、今では殆ど無くなり、今年からは、栽培品種の半分は、もう一寸貯蔵期間の長い辛タマネギを作ろうかと思って居ます。

 

―外房菜園の収穫前の玉葱ソニックー

扨て、其のタマネギですが、温暖な外房地区なら、タマネギの二毛作が可能であり、予てより玉葱のセット球栽培を試したいと思っていたのですが、適時にセット球の入手の機会が無く、実現しませんでした。今年は運よく廉価でセット球を見つけましたので、早速、手始めに新プランター栽培で植え付けして見ました。

 

-1個で910gの大玉になった玉葱ソニックー

ご存知のように日本のタマネギは、暖い地方で作られている秋播き翌春から収穫される作型と北海道等、寒地向きタマネギの春播き秋収穫の作型に分かれて居ます。

そんな中で、これから出回る日本の全生産量の50%以上を占めている北海道産の寒地玉葱とは趣を代えて、柔らかなで甘味のある新玉葱を、新春早々には市場出荷できる方法として開発されたのが、温暖な地域での玉葱セット球栽培です。

 

―家庭園芸用に売り出されている玉葱セット球―

春早々に育苗し、晩春に結球した小さなセット球を堀上げて乾燥休眠させ、初秋に再び圃場に上戻して年内いっぱいかけて結球肥大させる玉葱栽培法です。

 

―淡路島の玉葱収穫風景―WebPhotoesより 

そんな面倒を掛けて何故玉葱を?と思われる方もおいでしょうが、気候の関係で産地が北と南とで分かれて居て、北海道産玉葱に次ぐ産地の佐賀、兵庫、愛知、長崎等では、年間を通じての玉葱栽培は、地産地消への当然の思いなのです。

 

―愛知の葉付き玉葱―WebPhotoesより 

その上に、大産地の北海道の玉葱は、その品種も亦、国内需要に対する安定供給の名のもとに、“作りやすさ”や“流通させやすさ”等、生産者や流通業者にとって有利な品種が寡占的に生産されていると言い、広く一般消費者にはどんな特徴を持つ品種なのか、全くと言って良い程情報が伝わって来いのです。

 

―北海道の玉葱収穫風景―WebPhotoesより 

そして、何より心配なのは、北海道とは言え、一般に春から夏を越し、秋の始めに収穫する作型となる為に、どうしても病害虫が多くなる事であり、其の農薬の散布回数や使用量が、暖地の越年栽培よりも多くなっていると、一部で問題視されていると聞きます。

 

―佐賀産の早生玉葱―WebPhotoesより 

農産物は、産地化すれば当然、規模が拡大したモノカルチャーとなり、省力化と統一的な品質基準を守るには、計画的な農薬散布は欠かせない当然の必要措置となると言います。

その農薬、一度登録が認可されれば、其の使用基準の遵守を免罪符に使用安全が担保されている制度であり、それが真の絶対安全かどうかは別であり、農薬の種類や散布回数等、その具体的な情報の乏しい中での消費者の判断は、全く個々人の受け取り方に委ねられているのが現状です。

 

―タマネギの病害虫防除時期―

農薬の功罪の大義名分はさて置いて、その恩恵を直接受けるのは当事者側である農薬メーカーや利用者である農業生産者であり、消費者は、喩え使用安全が担保されているとは言え、常に潜在危険をさらされる受け身の立場にあり、出来れば農薬使用は自粛して欲しいと常に願う側であって、其の真の安全を約束して呉れる選択肢は何かと言えば、欧米から始まった有機農産物制度でしか無いと言う事です。

 

―日本の有機認証マークー

その根底には、一寸間違えれば食の安全が蝕まれる潜在危険を秘めているが今日の農業の実情であり、その現実を如何認識するかの問題です。

一般の市販野菜類では、家庭菜園の延長のような小規模生産の蔬菜園芸ならいざ知らず、少しでも農薬のお世話にならずに手間ひま掛ける、採算を二の次にする等不可能な話であり、もし、多寡が「玉ネギ」ぐらいでと思って居るなら、その消費量から考え直さなければなりません。増して輸入野菜類に至っては、ポストハーベスト薬剤の問題もあり、その心配は言うに及びません。

家庭菜園で作る完全無農薬野菜、其の意味では此の上無い安全安心であり、今年のセット球玉葱でどんな収穫結果が出るかが楽しみです。

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