白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―玉葱の収穫シーズン到来!-

2015年05月23日 | 玉ネギ

今年も亦、春玉葱の収穫シーズンを迎えました。当菜園に近い千葉県外房地域の白子町一帯で作られている春玉葱品種はタキイ種苗の「ソニック」が殆どですが、早取りされる事もあって、食べては辛味が少なくて甘味が強く、サラダなどの生食用に特に適して居り、多くが地産地消で殆どが売り切れるようで、収穫期から1カ月足らずで地場周辺市場からも姿が消えて仕舞います。

 

―千葉県白子町の玉葱堀り取り風景ーWebPagesより

拙宅の玉葱も亦、毎年品種は「ソニック」にしていますが、今年は5月に入って気温が急上昇した為か、玉の肥大する期間が短めとなり、何時もより葉の倒伏が幾分早まったようで、玉も余り肥大せず一寸小さめです。

今年も葉がすっかり枯れる迄待って、葉からの養分をしっかり玉に移行させて、その分一寸辛くはなりますが収穫後の保存期間が伸び、9月いっぱいは傷まずに食べ続けられます。

尚、同時に種子から育てた苗を植え込んだフレンチエシャロットの“de Poulet du Poitou”、強い海風に葉折れが目立ちますが、旺盛に育って居り、小玉葱は原種に近いのか思ったより丈夫のようであります。今年がはじめての収穫となるのですが、其の時期は一寸先のようで、葉は未だ青々として居ます。

 

―倒伏の始まった外房菜園の春玉葱ソニックー

私達が一般に食べている玉葱の種類と言えば、黄玉葱、赤玉葱、白玉葱であり、小玉葱のエシャロット、その名は日本でも知られる様になりましたが、どんな特徴の玉葱なのか知って居る人は未だ少なく、一般の青果店では見掛ける事も余りありません。(エシャレットと言う紛らわしい名前で呼ばれているのは、早取りされたラッキョウです)

 ご存じとは思いますが、日本で玉葱の栽培が始まったのは、アメリカのマサチューセッツ洲、ダンパーで生れた 「イエローグローブ ダンパーズ」と言う品種からであり、明治になってアメリカから入って来て北海道で作られるようになり、其処から春播きの玉葱として、日本で生れたのが札幌黄と呼ばれる品種であります。

一方、同じアメリカからの「ダンパーズ イエロー」と言う別品種から、関西地方で栽培されている越年型の玉葱品種 「泉州黄」が生まれ、北海道等の寒い地方で作られる寒地向き玉葱 「札幌黄」 関東以南等で作られている暖地向きの品種 「泉州黄」に二分され、それが日本の玉葱品種の元となったと言います。

 

―北海道を代表する黄玉葱―Web imagesより

其の他に大正時代にフランスから導入された白玉葱があり、其処から生まれたのが愛知県等で作られている 「愛知白」と呼ばれている白玉葱であり、今では温暖な地域の一部では、収穫期を早めて作られる極早生の白玉葱が年末から春早くに新玉葱として市場に出回る様になって居ます。

 日本で作られている野菜は多くが、その源を辿れば原産地は海外であり、それらが世界各地に渡ってその地域の気候風土に従って進化して来たのであり、各地で栽培されるようになって其の地に適する品種が選別固定されたのであります。

同じ玉葱であっても、国や栽培地域の違いでその特性も違ってくるのであり、其の持つ遺伝子の本質的な違いは歪められませんが、含まれる栄養価も亦、栽培地の気候条件、施肥や土壌管理で差異があると言います。

 日本での玉葱の品種特性と言えば、比較的中晩生の辛玉葱とマイルドな早生甘玉葱となるのですが交雑がいろいろと進んでおり、其の色で黄玉葱、赤玉葱、白玉葱と分けられても早取りされると黄玉葱でも白玉葱でありその区別、一寸付け難くなります。

 

―未だ葉が青々としている外房菜園のエシャロットー

前述の小玉葱のエシャロット、実は栄養的には最も優れている玉葱と言われていますが、日本では玉葱への仲間入りは未だのようであり、評価が定まる普及途上と言う事です。

扨て、昨年のブログ記事 玉葱の品種で違う栄養分」の中でも触れている玉葱に含まれる栄養成分、野菜不足が指摘されている昨近の日本にあって、今旬を迎える、食べて美味しい春玉葱、その玉葱の健康への寄与度に就いて、改めて海外ネット情報を一寸追って見ました。

 それでは今、全米マスコミで活躍中の著名な健康アドバイザーである医療専門家のジョセフ マーコーラ博士のウェブサイトから、その玉葱の持つ健康をもたらす栄養成分に就いての話を一寸紹介させて頂きます。

 

-1日1個のリンゴで医者いらずー

「もし、医者いらずにと1日1個のリンゴを食べて居られるなら、食養生にと1日1個の玉葱を加えるなら賢者になれます‥‥」と其処にはあり、揚げられいた概要は下記の通りです。

  • 玉葱は硫黄分を含む化合物に富み、その他にも心臓の健康を促進し、癌や糖尿病を予防し、骨の健康を高める効果のある多くのフィトケミカルス、植物栄養素を豊富に含んでいます。
  • 玉葱は健康に恩恵をもたらす特性の宝庫です。それらは、抗アレルギー、抗ヒスタミン、抗炎症、抗活性酸素作用であります。
  • 玉葱には、特に高い濃度の有益なポリフェノール類が、ニンニクやリーキ、トマトやニンジン、赤ピーマンよりも多く含まれています。
  • 野生玉葱は歴史上尤も古くから食べられて来た植物であり、有史前から主用食物であったようです。

その玉葱の話、もう一寸抄訳で紹介させて頂きます。

 

玉葱はポリフェノールのスーパースター

ポリフェノールは疾病阻止、活性酸素除去、抗老化特性を持つと認められて居る植物化合物です。

玉葱には、ニンニクやリーキー、トマトやニンジン、赤ピーマンよりも、特に高い濃度のポリフェノールを

を含んでいます。

特に玉葱には、ケルセチンと呼ばれるポリフェノールのフラボノイドが豊富に含まれています。ケルセチンは、ヒスタミンの放出を阻止すると謂われている抗酸化作用物質であり、ケルセチンの豊富な食品は、それ故に天然の抗ヒスタミン剤と呼ばれています。

 単位重量ベースで含まれているケルセチン量を計ると、玉葱は全米で普通食べられている野菜の中でトップ10にランクされますが、其の玉葱のフラノボイド量、品種の違いや生育条件に依って、大きく変ると言います。

尤も、玉葱3-1/2 オンスに含まれるケルセチンの含有量は100mmg以下であり其の量は、一方では多いと言う量では無く、アメリカで平均的に野菜から1日に摂取されるすべてのフラノボイド量は、ケルセチンに限って居ませんが、其の2倍以上にもなります。

其のケルセチン、サプルメントからも摂取も出来ますが、何故、自然の玉葱から摂る意味があるのかに就いては、以下の二つの理由があるのです。

  • 或る動物実験では、ケルセチン注出物の摂取に対して食事で黄玉葱を摂取させると、より大きな活性酸素ストレスに対する防御力が得られる事が分かりました。
  • ケルセチンは、煮る等の低温での料理では、其の効力の劣化が起こりません。玉葱をスープにすると、ケルセチンはスープの中に溶けだして、オニオンスープとして容易に摂取できるのです。

 

―オニオンジュースの効用―Web Imagesより

玉葱食は癌のリスクを低減する

もし、食べ物で癌のリスクを低減する事に興味をお持ちでしたら、先ず玉葱を食べる事です。玉葱やその他のネギ属野菜をより多く摂取する事で、多くの癌の発症を低減させることが出来ます。

玉葱にはケルセチンを含めて、沢山の抗癌作用化合物が含まれていて、それらが腫瘍を発生を減少させ、子宮癌、乳癌、大腸癌の細胞増殖を抑止する事が示されて居ます。アメリカ玉葱協会が報告して居るように、玉葱は抗癌作用食品と考えられて居ます。

玉葱の消費による人の癌の抑止効果、幅広い研究が実施されており、ケルセチン効果のレビューでは、其の消費量の最も高い場合と尤も低い場合では、胃及び消化器系、呼吸器系の癌の発症リスクで50%の低下が見られます。

ディアリルディサルファイド(DDS)S-アリルシステイン(SAC)S-メチルシステイン(SMC)のような玉葱の有機硫黄化合物により、大腸癌や腎臓癌を抑止する事が示されていますが、其の作用のメカニズム、癌細胞のアポトーシスの誘発、UV-誘発免疫抑制に対抗しての遺伝子の転写抑止作用に亘って居ます。

どのくらいの玉葱の摂取が、癌の予防に必要であるかは、はっきりは分かって居ませんが、研究では適度な消費量でも効果が有る事は示されて居ますし、週に1皿から7皿で、更なる防止力が期待できます。中には、毎日玉葱を2分に1カップ摂取するのがベストとする研究もあります

 

ハートヘルス:フレンチパラドックスは玉葱が要因では?

フレンチパラドックスと呼ばれ、フランス人は比較的に高カロリー食を摂取しているにも拘らず、心臓疾患リスクの低い理由、多く飲まれる赤ワインの持つ抗酸化作用のお蔭下とされて来ました。

 しかし、フランス料理でも玉葱は大変ポピュラーな食材であり、それが彼らの良好な健康、特に心臓の健康を支えているもう一つの貢献要素かも知れません。

玉葱の硫黄化合物、例えば、抗血栓作用や亦、血中脂質プロフィルを改善する特性を持つと考えられています。

ネギ属野菜の玉葱に含まれるアリルディサルファイドは亦、酸化チッソの放出を向上させて血管の硬化を減少させる事が分かって居ます。

それが血圧を下げ、或いは血栓形成を抑止して、心臓冠動脈の閉塞や狭窄などの虚血性心疾患や脳溢血の発症リスクを低減させています。

玉葱のケルセチンも亦、抗酸化作用や抗炎症作用の特性を持ち、心臓の健康促進効果をもたらします。

 

骨組織、消化器系、糖尿病防止、その他にも優れる玉葱の恩恵

玉葱は知れば知る程、身体全体に恩恵をもたらす事が、はきり分かります。それは食の持つ真の美しさであり、言うなれば多大な共益作用を以って、私たちの健康を向上させる有益な多くの植物栄養素を、玉葱は含んでいるからなのです。

研究から明らかにされた玉葱がもたらす健康促進作用、次の様に揚げられます。

喘息に関連する過程での炎症の防止

糖尿病に関連する症候の減少

コレストロール及び中性脂肪のレベル低減

骨粗鬆症に関連する症候の減少及び骨の健康改善

持続有効バクテリアにより胃腸の健康維持

HIV複製の縮小

神経変性疾患のリスク削減

白内障発症リスクの低減

食中毒の発生率の減少に役立つ抗菌特性

含有フラクタンに依るカルシューム及びマグネシュームの吸収を促進し、腸内細菌フローラの改善

抗菌及び抗細菌特性

いろいろな癌の発症リスクの低減

 

以上ですが、今日の飽食の時代にあって、高い関心事が寄せられるのは、健康に寄与する食品の中でも、特に大切な野菜や果物の確かな摂取量です。

野菜に含まれるビタミン類やミネラルに食物繊維は当然の事ですが、アンチエイジングや癌発症のリスクを低減するポリフェノールのフラボノイド類、従来の栄養学の観点では、今尚其の効果の詳細は明らかにはされて居ないようですが、植物の作り出したそれらの天然の化学物質、其の恩恵は測り知れません。

フラボノイドと含硫黄栄養素のユニークな組み合わせのネギ属野菜である玉葱など、毎日の食事計画に少なくも1皿分は含めるべきであると、今や研究で明らかにされていると言います。

 

―ネギ属野菜の勢揃いーWeb Imagesより

ネギ属野菜の五葷のニラ、ニンニク、ラッキョウ、長ネギ、玉ネギ、共通して含まれるフラボノイドと含硫黄栄養素、日本でも其の捉え方は変って来ていますし 「玉葱サプルメント」なるものも、既に登場していますから、今更言うに及ばないかも知れません。

 しかし更なる健康を願うなら、甘くて美味しい、生食も出来る旬の早取り春玉葱が豊富に出回る此の機会に、玉葱の評価、新たしては如何でしょうか。

 尚、玉葱は、新プランター栽培でも充分作れることは以前に紹介いたしました。下記でご参照ください。

http://blog.goo.ne.jp/newvegeculture/e/d695014f4aba33c8ca050562c6bb2af1

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