家庭園芸でも、そろそろイチゴ苗の植え付け時期になりますが、イチゴといえば、「とちおとめ」を作出した栃木県が生産量・販売金額とも国内で1位を占めています。しかし、その生産金額を全国的に見ますと、福岡、熊本、佐賀、長崎の九州諸県から、東海地方の静岡、愛知、岐阜などに、茨城、千葉、埼玉、群馬なとの関東諸県があり、更に福島、宮城と、北は、北海道から南は九州まで全土にまたがってイチゴは栽培されています。
―いちご研究所HPよりー
日本の『いちご』栽培は、広く国内各地で行われ、決して適所適作ではありません。それだけに地産地消の枠を越えての市場競争も激しく、全国的には生産量も頭打ちと言う事のようです。
―カルフォニア生鮮イチゴの75%は生食用出荷-
その『いちご』の生産量を世界的に見ますと、アメリカ合衆国が世界総生産量の約30%を占めて世界一であり、その中でも、カルフォにア州が、年間を通じて全米の88%余りを産出する大産地となっています。これぞ、正に世界の30%余りを占めるイチゴ生産地が適所適作であると言う事です。
―美しいカルフォ二アの海岸線とカルフォ二ア州シールー
それで、尚も生産量は増加傾向にあると言うのですから、その適地適作のカルフォニアの『いちご』作りをWebページから一寸覗いて見たくなりました。
―収穫開始も近いカルフォニアイチゴ圃場風景―Manzanita Berry Farms
カルフォニアのいちごの全作付け面積は1万5千ヘクタールを越え、海岸地方の温和な気候と肥沃な砂質土のお陰で、イチゴ栽培シーズンは、季節を追って、南のサンデイゴから北のモンテリー湾まで、海岸線に沿って展開されます。イチゴ収穫時期が季節に従って、北から南へと移動するのです。秋から冬に掛けての収穫は、10月に、Ventura Countyから始まって、12月末から1月初めには、南のオレンジとサンデイゴの両郡に達します。一般に南部の収穫は、4月或いは5月まで展開されます。植え付け時期をずらしたサンタマリア地区の栽培では、シーズンを跨って3月に始まった収穫は秋遅くまで続きます。
―カルフォニアイチゴ圃場全景―Manzanita Berry Farms
カルフォニア北部のイチゴ栽培地域は、サンフランシスコの南部に、サンタクルス、モンテリー両郡を含み、サンタクララ、ベニトー両郡の耕作地域が含まれます。北部地域のイチゴ出荷は、4月に始まり、5月から6月にピークを迎え、11月まで続きます。
―『いちご』苗の圃場植え付け作業―Manzanita Berry Farms
イチゴは、カルフォニアでは年間作物として栽培されています。先ずは種苗場で苗から育てられ、次に栽培農家によって圃場に移植されます。北部地域では、収穫の終了時期の秋に、新しい苗に更新され、冬の間は休眠させます。サンタマリアなどの地域では、7月末から9月に掛けて苗を植え、秋から冬に備えます。
―Manzanita Berry Farmsー
カルフォニアイチゴの12ヶ月に亘る収穫シーズンは、他のどの地域よりも高い面積当たりの生産性に貢献しています。 アメリカ国内でも他の地域の出荷j期間は、平均で約5ヶ月であり、短い場合は数週間だそうです。
―手摘み収穫中のイチゴ圃場―Manzanita Berry Farms
カルフォニアイチゴは、最高の品質を保障するイチゴとするために全て手摘みされます。イチゴは、収穫期間を通して次々と実を付けます。最盛期には3日間毎に収穫されます。摘み取られた新鮮ないちごは、直ちに大きな扇風機の廻る冷却室で冷やし、24時間以内に冷蔵トラックや飛行機で最終消費地に出荷されます。加工用のイチゴは、丁寧に分別して洗浄し、最高の香りや品質を損なわないように早急に冷凍されます。
―イチゴの優れた栄養価を謳ったカルフォニアイチゴのキャンペーンポスター
毎年カルフォニアで生産されるイチゴは、平均して約75%は、生鮮イチゴとして市場に出荷され、残りの25%が冷凍されて加工用になります。カルフォニア生鮮イチゴの16,3%は海外に輸出され、カナダ、メキシコ、日本、香港が主要輸出先であり、特に、カナダはカルフォニアの生鮮イチゴ、加工用イチゴの輸出量の大部分を占めています。
―新プランター栽培のイチゴ「宝交早生」―
新プランターのイチゴもたくさんなっておいしそうな色です。また、高設栽培で収穫も楽ですね。
いろいろな野菜を新プランターで栽培されていますが、どれも栽培期間が短縮されたり、培養土の再利用ができとてもすばらしいと思います。広く普及することを願います。
新プランターでのイチゴの様子もっと知りたいです。