鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

あらためてビックリ、アユ放流量

2017-06-05 17:33:04 | 思いつくまま

    

                    (午前9時10分頃)

 きょうはあさから快晴、ただ空気に涼しさを感じましたが、時間の経過とともに暑さを感じるくらいになってきました。まあこの時期らしい梅雨に入る前のいい天気ということでしょうか。

              

 

             

 いつもの変わり映えのしない広瀬川分流の様子です。左岸から下っています。でもこのあと動きがありました。

 

        

 カモが1羽まだ分流に居ました。向こうが先に気が付き、ガーガーと鳴きました。ニンゲンはその鳴き声を聴いてから、カモが居ることが分かるという次第です。

 

       

 

  (堤防のサクランボ)

  きのうの「プロフェッショナルたちの挑戦」での高橋勇夫さんの記事のなかで、「海と正常に繫がっている回遊エリアがあれば、アユの場合は資源再生ができると思っています。難しいのは河口堰です。・・・。回遊エリアの入り口に河川横断構造物が造られてしまうと回復は難しい。回遊魚に対して河口堰は致命傷ですね。」のあとに、長良川を例にすると、アユの年間放流量は四万十川の10倍以上だという。それほどのアユを放流しなければアユ漁を維持できないほどに長良川河口堰は深刻な影響を与えていることになる、という文章が続きます。

  四万十川の10倍の放流をしなければ、長良川のアユ漁は維持できない、という記事に驚きました。そこまで長良川は危機的状況に陥っているのかと。 この特集記事のはじめの方で『長良川の天然ソ上アユが岐阜市のレッドリストに指定された』ということがそのことを如実に物語っているわけです。

  そこで、全国の有名河川のアユの放流量を改めて見てみました。「つり人」7月号に「2017全国アユ河川解禁情報」として「予定放流数」が書かれています。ざっと目を通すと、改めてその数字の大きさに驚きました。

             

   10トン(10,000キロ)前後放流している河川を取り出してみました。

鬼怒川(荒川・五行川・田川)は、人工産178万尾(小国川の例によって、1尾7gとすると)=12,460キロとなります。

因みに全国的に超有名な河川である「那珂川」は、那珂川上流が人工産55万尾(=3,850キロ)、那珂川が人工産3,600キロで、合計すると7,450キロです。

・山梨県の桂川(都留市から神奈川県境までと笹子川・葛野川・鶴川)は、湖産・海産・人工産合わせて10,000キロ(10トン)

神通川は、人工産20,000キロ(20トン)

九頭竜川は、人工産・海産・湖産合わせて10,700キロ(10.7トン)

長良川は、中流域と板取川・武儀川・津保川合わせて、人工産11,840キロで、長良川・吉田川・亀尾島川合わせて、人工産16,000キロで、合計すると27,840キロ=27.84トン≒28トンとなります。

熊野川本流と北山川で、人工産・海産・湖産合わせて12,100キロ(12.1トン)

・島根県の江川は、人工産200万尾=14,000キロ=14トン

・徳島県の吉野川は、人工産・湖産合わせて140万尾=9,800キロ≒10トン

球磨川・川辺川では海産・人工産合わせて17,500キロ(17.5トン)です。

(因みに広瀬川・名取川では両河川で2トン(去年)です。)

          

  いやあすごい量です。これにどれだけの経費がかかっているのか、知りたいですね。日本全国の内水面漁協の予算・決算を知りたいものです。

 あっそうそう、四万十川は人工産4,000キロ=4トンとなっています。4トンとすると、厳密には長良川は四万十川の10倍まではいきません。7倍と言ったところでしょうか。いずれにしてもすごい数字です。

 

 最後に午前中の広瀬川本流です。

 

        

 

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