なんでも1940年のきょうですか、日独伊三国同盟の調印の日とか。3国が一枚岩かと言ったら全くそんなことはなく、ドイツは日本を見下していたようですし、イタリアは早々に降参するし、日本国内でも、軍隊内部でも賛否両論あったようで、軍事同眼を結んでいいことはないのではないですか、もしかして。
そしてその5年後ですか、とっくにいわゆる枢軸国の3国は無条件降伏し、1945年のきょうは昭和天皇がマッカーサー元帥を訪問した日だそうです。たった5年ですよ。たぶん5年前の日本はもう戦争には勝ったも同然と盛り上がったことでしょうね。でもその後たったの5年で日本列島は廃墟化しました。
今やっているNHK朝ドラ、毎日楽しみにして見ていますが、ちょうど時は1941年12月でしたね。いよいよ日本軍がハワイのアメリカ海軍に奇襲攻撃をかけるところです。今のところ福島三羽烏は飛ぶ鳥を落とす勢いのようですが、軍国主義者ではない彼らとしてこれからどのように行動するのか。また、どんな葛藤をいだき苦悩していくのか興味があるところです。
いやあ、久しぶりにテレビにくぎ付けになる状態で見てしまいました。昨夜午後9時から放送されたNHKBSP「大戦国史スペシャル 徹底解剖!戦国大合戦 新発見&大実験で迫る信長秀吉家康の秘策!」です。何ともはや長ったらしい題ですが見ごたえのある、内容のある内容でした。
2時間の番組だし、いちいち紹介はできませんが、見ていて血沸き肉躍るといったらいいか、この歳になってまさかテレビを見てそんな気持ちになるなんて、我が事ながら信じられないような気さえします。
改めて私は日本人なのだなあ~と思います。大和人、倭人(小さいから)ですか。人種の血?としてはアイヌ系も入っているのかなとは思いますが、戦国時代の3傑の言動活動をみていくと、いずれも素晴らしい思慮と行動決断を持っているのだなと感心しながら見ていました。(正しくはきのうは半分見て、その後は録画してきょう午前中に見ました。)
戦国時代の3傑と鉄砲(火縄銃)、キリスト教の3点をからめて話は進んでいきました。キリスト教というと当時はポルトガル、スペインですね。特にスペインとの関係が深かった関係で、布教の結果キリシタンも増え、大名まで生まれたし、多い時で30万人近くのキリシタンがいたようです。
信長が使った火縄銃の玉は輸入品の亜鉛だったようです。そうそう長篠の戦いでは武田軍も火縄銃を使っていたのですね。でもその玉(弾)は銅銭を鋳って作ったもので、品質的には劣るものだったようです。
山崎の戦には、宣教師の進言もあってクリスチャン大名高山右近が秀吉方の第一線で活躍したようですし、秀吉の朝鮮出兵の先駆けは、先鋒はつねにクリスチャン大名の軍勢だったようで、これは彼らの力を削いでおこうという秀吉の狙いもあったとか。
何よりも、当時のスペインの宣教師たちは、戦力の充実している「日本の軍隊」を使って中国を占領し、東南アジアにも進出しようと画策していたようなのです。多い時で日本には30万挺もの火縄銃があり、当時としては世界最高水準だったとかまで行っていました。
スペインの王と秀吉が亡くなってからは流れが変わってきて、家康や日本に漂着したオランダとの関係が強まります。スペインは常にキリスト教の布教と一体として貿易等をしていましたが、オランダは東インド会社に見られるように、あくまでも経済中心で対応したのが良かったようです。
関ヶ原合戦のあとの「大阪の陣」のときも最後にものを言ったのはオランダ製の大型の大砲でした。(大阪の陣の戦いのとき、西軍は全国のキリシタンに声をかけ兵員を大阪城に集めたようです。)その大砲の威力で直接お城まで着弾し、西軍の戦意を喪失させたようですね。
戦国時代には、常に背後にスペインがいて、その後もはオランダも加わり、キリスト教の普及とキリシタンの増加という新しい問題も起こり、兵器の充実や軍備の増強もあり、最後にはそこに世界で通用する通貨である”銀”の産出という経済を大きく揺るがす事態も出てきます。
日本の銀は、スペインが中南米から算出している銀よりも純度が高ったようで、当時は世界を席巻していたようなのです。
そして、戦国時代も家康が治めることになって落ち着き始めたとき、その余った軍事力をどうしたか?オランダはそれを傭兵として使ったのです。いわば日本の武士たちはオランダの傭兵として東南アジアで活躍していたといいます。オランダやスペインの覇権争いに利用されたということです。
傭兵は数千人規模の登録があったようです、家康の許可のもとに。そして実際にインドネシアのモルッカ諸島のスペインの拠点の城を攻撃し、落としたりしているそうです。日本の軍人(武士)の実力は高かった。
Japan Silver Samurai 「戦国時代の日本は、まさに世界史の最先端」だった、と。うまく要約してお知らせすることができませんでしたが、少しは言いたいことが伝わってくれたのではないかと思います。