鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

終わってしまった、

2022-01-31 15:17:21 | 思いつくまま

  

みなさんは新聞小説を読んでいますか? もしも読んでいない人がいたら是非ともお読みになることをお勧めします。新聞をとっていて小説を読まないなんてとってももったいないことです。

         

まあ、もっとも作者が嫌いとか、ストーリーが大嫌いとかであったなら無理に読む必要はないですが、読まず嫌いであれば是非とも目を通した方がいいですよ。決して損はしません。損得でとらえる方がおかしいのですがね。

 

私もむかしむかしは読みませんでした。なぜか?あんなに短い小説を読んでいられるか?!小説を読むのならもっとまとめて読みたい、読み通したいのだという理由でした。一日の分量が少なすぎると思い込んでいました。

          

でも、そんなことはない、短ければ短いなりにいいものなのです。こういう新聞小説の在り方があるのだなあと感じ入ったわけです。だから人生の後半からは毎日楽しみにして読んでいます。

 

以前は朝刊と夕刊、両方に新聞小説はあったのではないでしょうか。大都市ではない仙台では地元の新聞でなければ夕刊はありません。でも朝日新聞では朝刊しかなかったのですが、それでもむかしむかしは朝刊に新聞小説が2本(朝刊と夕刊分?)も掲載されていたものでした。

            

どうしても前書きが長くなりますねえ。これが私の悪いところです。ついつい蛇足蛇足蛇足という感じで長くしてしまう。それがいいことだという意識がありますので困ったものです。

  

   (以上のカワセミの写真は29日撮影です。)

朝日新聞の新聞小説として「また会う日まで」という小説がきょうまで掲載されていました。作・池澤夏樹、画・影山 徹 というコンビです。そうそう、新聞小説のいいところは挿絵もつくということです。それが実にうまい!画がうまいことはもとより、小説の内容とうまくマッチしているというところですね。

             

その「また会う日まで」がきょうでお仕舞いとなってしまいました。実に531回の連載です。531回、毎日連載ですよ。新聞休刊日の日のみ休載という厳しい(多分)ものです。

 

一年間に新聞休刊日は何日あるのでしょうか?毎月1回はありますね。実際はもっとあるかと思います。多く見て月二回としても24日。365-24=341 実に1年と約190日という長期連載でした。これが面白かったのですねえ。

           

クリスチャンの家系に育った生粋の?クリスチャンで、頭脳明晰、天文学者にして職業軍人で海軍に入り少将まで出世します。海軍での仕事が天文学や物理学数学を駆使する水路部という部署。

 

水路部というのは、船の安全航行のためにはきわめて地味ではありますが、なくてはならない仕事なのですね。しかもその仕事のいいところは、海図を利用するのは何も軍隊だけではないということです。

              

当然船は民間にもたくさんあります。大は貨物船や貨客船、客船から小は漁船迄あり、安全航行のためには水路海図が必要なわけです。地球の7割は海です。その海を相手にしての仕事の専門家。

 

専門が非軍事(と言っていいのかな)であったためか、空襲にあったりはしたものの、直接戦地に赴くことはなかった、戦闘行為には従事しなかったため戦後も生き残りました。

        

しかも、彼の偉かったことは、敗戦に伴い書類や資料等をすべて燃やせという海軍上層部の命令に従わず、、貴重な資料を別なところに保管したことですね。

  

そして、米軍が駐留してくると、信頼できる米軍の部署に水路部の貴重な資料を渡したことです。この資料は、人類全体の共通の財産だという意識があったのですね。

         

こういう海軍軍人がいたということ、こういう仕事があったということをこの小説で初めて知りました。とっても良かったです。感銘感動を受けたものです。 彼の名前は 海軍少将 秋吉利雄 です。

 

最後の文章です。『 秋吉平頂海山は北緯二十度、東経一五六度のあたりにあります。山頂は水面下一五七九メートル(ご近所においでの節はお立ち寄りください) 秋吉利雄の業績は世界地理に名を残すほどのものだったのです。 』

            

「海山」というのは、海の中にも山があり、頂上が海面より出ていれば島ですが、そこまで届かない山を海山といいます。そして、海山にも名前が付けられているわけです。 平頂海山とは、火山島だったけれども海水の浸食で平らになった後に沈下したと思われる海山です。

 

きょう正午の観天望気です。きょうの空気は冷たいです。 天気:にわか雪、雲量:6割、気温:1.7度(きのう3.9度)、湿度:64%、風速:5m/s、不快指数:40 となっています。

            (中洲)


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