鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

最上川高屋と鮭川釣行

2008-09-15 22:29:05 | 最上川

  よ~いさのまか~しょ  え~んやこらま~かせ

    え~えんや~ え~えんや~ え~え

    え~えんや~え~と

    よ~いさのまか~しょ

    え~んやこらま~かせ~

 

 皆様ご存知の「最上川舟歌」の出だしです。 最上川といえば、最上川舟歌と松尾芭蕉でしょうか。

 

 十余年振りに行って来ました、下流域の最上川は”高屋”地区。丁度最上川舟下りの上流部にあたります。

 舟下りは、古口かた草薙の間約12キロを、昨日の写真のような船ではなく舟で下ります。

 船頭さんはいろんな人がいて、女性もいますし、左右の景色を説明しながら、喉自慢というわけではないのでしょうが、最上川舟歌を歌っていくわけです。同じ歌でも、英語バージョンや山形弁バージョンもあるとか、釣りをしていると船頭さんのアナウンスが聞こえてくるわけです。

 

 今の時期はアユ釣りの時期でもありますので、我々釣り人が竿を出していると、「アユ釣りをしています。友釣りといいます。」と紹介し、「釣れてるか~」とか聞いてきます。釣れていると頷くと、「そうか、よかった~」と言ったり。

 また、乗客もこちらを向いて手を振ってきますので、ついついこちらも手を振ったりして、最上川を挟んでいい関係になったりもするわけです。

 

 その間集中力が切れてしまいますが、そこはお互い様です。というか、最上川にはアユ釣りが似合うわけで、我々アユ釣り師は夏の最上川にはなくてはならない存在なのです。いわば観光にも役立っているわけです。

 

 

 そんな最上川”高屋”地区。 十余年前青葉カワセミ会でやってきて、二人が28.5センチの巨鮎を釣ったところです。一人はまだ冷凍保存しているはずです。やはり9月中旬に行ったのですが、その時釣り人は我々の他は対岸に一人いるだけでした。

 

 それが、高屋に着いてビックリ。たくさんの釣り人が竿を出しているではありませんか。荒瀬を挟んで10人はいたでしょうか。やはり、流れは少し変わっています。何よりも釣り人の多さに驚きです。

 水量は丁度いい感じなのでしょう、釣り人が一杯いるのですから。濁りも、いつもの最上川の濁りです。

 

 道路わきに駐車して、近くにあった小さな鉄製の階段を使って河原へ。陸ナメももちろん、水中にもハミ跡は結構あります。また、アユも跳ねています。これは釣れる予感。 

 

 我々3人が入ったのは、上流の荒瀬と下流の平瀬の間で、誰も入っていない一面幅広いところです。昨日の写真を見てください。どこがポイントか絞り込むのが困難なところです。遠浅みたいで、かなり立ち込むことができそうです。

 

 小国川で購入してきたオトリ(とくに大きいものばかり、一人3匹分を買ってきました。@400円)にハナカンをセットし、リリースします。午前9時10分スタート。

 竿は例によってダイワの「硬派”剛”95」です。仕掛けは毎度おなじみのホクエツの複合メタル「尺鮎0.3号」です。もう何度使ったか分かりません。

 

 しかし、肝心のオトリは沖に泳いでくれません。やむを得ず、吊るして飛ばしますが、そうすると手前に寄ってくるのです。そんなわけで、悪戦苦闘するうちに少しだけ沖に出てくれました。開始後10分経過。当りが伝わり、アユがヒラを打つのが目に入りました。今日最初なので、慎重にためてやりとりし、無事引き抜いてタモの中におさまりました。ほっと一安心。

 大きさは22、3センチくらいでしょうか。友釣りは回転の釣り、これからが勝負です。このアユはよく泳いでくれて、川の中央に目一杯泳いで行ったときに当りがあったのですが、ハリ掛りはしませんでした。

 少しずつ立つ位置を変えて泳がし、ここでは3匹掛かりました。3匹目は小さい(といても20センチくらい)ので、下流に移動。ここでも4匹掛かりましたが、1匹はタモにあと1メートルのところでポッチャン、バラシです。

 ここもやはり大きいのから釣れていく感じで、小さくなっていく。

 

 こんなはずではない、ここに来たのは大アユを釣るためである。23センチ前後ではとても大アユとは言えない。そう思って、上流の荒瀬に向うことにしました。荒瀬の瀬頭と瀬尻、そしてできれば荒瀬そのもので竿を出してやろうと。

 もともとダメでもともと。200メートルくらい歩いたでしょうか、上流の荒瀬へ。先行者が数人竿を出していたし、釣り友も先に上流に向っていました。

 

 荒瀬ですから絞られています。流れが絞られているから荒瀬や急瀬になるというべきなのか。当然その前後は開けています。

 ここを舟下りの舟が通るとき、お互いの距離が一番近くなるわけです。会話が可能となるわけです。

 

 しかし、乗船客と話しはできても、肝心のアユが釣れないのです。先行者が釣り切ったとは考えられないです。かれらも竿が曲がっていませんでしたから。特徴?はあまり立ち込まないで竿を出すことか。その方が釣れるからなのか、流芯ではアユが入らない(入れられない)からか。

 

 予想外だったのは、風が強くなかったこと。最上川といえば舟運が発達した川ですが、それはこの風の強さ、下流からの強い風のお陰ではないでしょうか。11時頃から吹き始める感じです。十余年前は、風の強さで腰のタモが横向き(縦向きというべきか)、完全に90度向きが変わってしまいました。

 風が強いと竿を持っていられないくらいになります。竿が煽られて持っていられないし、掛かったときも取り込みがこれまた大変です。体力の消耗が激しくなります。風はアユ釣りの天敵です。

 

 お昼にもなったし、3人で話し合ってここを諦めることにしました。一番の理由はアユのサイズが大きくないということです。数は出なくても、大きなアユが1匹でも掛かってくれれば、ここで粘ったのですが。

 目的はたった一つ、大アユ。巨アユ。

 でも、それが無理となった今どうするか、この前のブログで、25、26センチのアユが釣れたと言う鮭川に行くことにしました。

 

 

 しかし、鮭川よ、お前もか?! 天を仰ぎ、溜息をつくばかり!?

 

 水がないのです。一時は増水で釣りができない状態が長く続いたのに、昨日は水量が少ない。アユもいないことはないが、小国川の比ではない。

 そもそもこんな感じの鮭川で25センチのアユが釣れるのか?!といいたくなる。

 観音寺橋はポイントの瀬に3人入っていたので諦め、その上流の豊田橋へ。ここの下流域は最高の釣りポイントで、トロ、平瀬、深瀬ありで、水量が豊富で、どこでも竿を出せた川だったのに、行ってみたら、写真(昨日14日のブログ参照)のようなまるで死に体の状態。一面チャラ瀬と浅瀬になっています。

 この下流には何ものが住んでいるか分からないような深いトロがあったのですが、そこもかなり埋まってしまい、普通の深いトロ場になっていました。そのトロの下流も、一面の平坦な代わり映えのしない平瀬になっていました。

 その下に個人のヤナ(小石と草木でつくったアユ留め)があります。釣り人の姿が見えたのは、一杯いたのはこのヤナの下流域です。 絞り込まれた急瀬と瀬の開き、平瀬、トロと続きます。ここに5人前後の釣り人が竿を出していました。ときどき竿が曲がっています。

 

 私はこの上流の平瀬から竿を出してきましたが、ようやく掛かったのはこの急瀬でした。オモリをかませて何とか3匹掛けました。小さいです。18センチ前後です。2時20分から4時までやって、たったの3匹です。泣きたくなります。こんなことなら移動しなければよかったと思っても後の祭り。

 

 14日はお月見です。 ほぼまん丸のお月様。帰りの車から綺麗にお月様が見えました。 暗くなってからの帰宅は今年始めてかも。

 

 

 写真は、高屋から上流の古口に戻っている舟下りの舟です。全て同じ仕様の舟ではありません。最初に竿を出したところの右岸を走る舟です。


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