京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

白鵬の強さの秘密

2010-09-20 | 考える
横綱白鵬が17日(金)に千代の富士(元横綱・現九重親方)が1988年に達成した昭和以降では史上2位となる連勝記録に並び、今日も勝利し、初場所14日目から続く連勝記録を「56」に伸ばした。

インターネットのニュースを見ると、元横綱の北の湖親方、井筒親方(元関脇・逆鉾)、元横綱・旭富士の伊勢ケ浜親方のコメントが次のように記載されていた。

白鵬の強さの秘密を、優勝24回を誇る元横綱の北の湖親方は「体の柔らかさ」と断言する。柔軟性は相手の技を吸収する力となる。対戦相手の多くは「ぶつかってもスポンジのように吸い取られる感じがする」と明かす。この柔らかい筋肉が強さの秘密なのだ。

千代の富士の53連勝中に4度対戦した井筒親方(元関脇・逆鉾)は「千代の富士関は体が小さかったので懐に入れたが白鵬は懐が深く柳を相手にしているようだと思う」。体格は千代の富士が183センチ、123キロ。白鵬が192センチ、149キロ。小さな体をスピードで補ったウルフに対し、白鵬は恵まれた体を存分に生かした取り口で連勝記録を作っている。

千代の富士の53連勝目の相手だった元横綱・旭富士の伊勢ケ浜親方は言う。「下半身が崩れなくなった。年齢も若いしもっと伸びる」。千代の富士が33歳5か月で達成した53連勝を白鵬は25歳6か月で樹立した。最大の強みといえるこの若さで双葉山の69連勝に挑む。

以上のように記載されていました。

強さの秘密は「体の柔らかさ」や「恵まれた体」といった体型的・体力的なことだけに目が行きがちだが、これだけではなく、徹底した研究と地道な努力の賜物ということが次のニュースを見れば分かる。53連勝した時のニュースの内容である。

2002年。三段目で体重も100キロに満たなかった17歳の白鵬は、小さくても屈強な体で優勝31回を重ねた千代の富士のビデオに目を奪われた。「自分はやせていて、立ち合いで頭から当たっていた。でもビデオを見て、無理に頭から行く必要ないと気づき、肩や胸で行くようになった」。ここから右四つを得意とする白鵬の出世街道がスタートした。

だが、2005年名古屋場所で左足首を痛め、初めてのスランプを味わった。秋場所で何とか勝ち越し、九州場所では前頭から三役に復帰したが納得のいく相撲ができない。そこで救いの手を伸ばしてくれたのが、元千代の富士の九重親方だった。「自分と同じ右四つだから、体を大きくして、もっと力をつければ、凄い横綱になれるよ」。その言葉を素直に受け止め、当時130キロ台だった体重を1年後には150キロ近くまで増やした。相撲に安定感が備わり、その2年後には一気に横綱まで昇進した。

「偉大な人たちを尊敬しながらやってきました。これからもやっていきたい」。千代の富士だけでなく、双葉山、大鵬、北の湖、貴乃花…過去に10回以上優勝している大横綱の取組などのDVDはすべて見て、研究を重ねた。千代の富士の取組からは「前まわしの取り方」を参考にしたという。角界の先人たちのエキスを集約した結果が、53連勝という偉業につながった。

以上です。そのままひっぱってきました。

これを読んだら、いかに白鵬が強い力士を目標として、研究を重ね、自分のスタイルを確立する努力をしてきたか…。
文章では簡単に書いてありますが、並大抵の努力だけでこの結果は残せないと思います。
一流のプレイヤーは、テレビの前ではとても華やかに写っていますが、その裏では人の見ていないところで相当な努力、苦労を積み重ねているんです…。
相撲もレスリングも一緒です。昨日の中村俊輔の察知力も一緒です。
京都八幡の選手達には理解して欲しいです…。


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