フランスの有力レストランガイド「ミシュラン」の2008年版で、パリにある「あい田」が仏の日本食レストランとして初めて1つ星を獲得した。2005年の開店から3年ほどで星獲得という快挙となった。
同店は客席が全部で約20席と小規模だが、カウンターで客とシェフが気軽に意見交換できる「カウンター割烹(かっぽう)」が売り。
同店のシェフ、相田康次さん(39)は20代のころ、芸能界で活躍していたこともあるが、「パリが好きだった」こともあり、一念発起してグルメの本場で日本料理を修業。努力が実っての星獲得となった
一方、1820年開店のグラン・ヴェフールはユゴー、デュマら多くの文化人、知識人を集めてきた。一時星を落としたが、91年にシェフに就いたギィ・マルタン氏(51)が再建に取り組み、00年に17年ぶりに三つ星に復帰した。
昨年、33年間三つ星の座を守り続けて「三つ星レストラン」の代名詞と言われた「タイユバン」が二つ星に降格したのに続く名門の格下げ。仏料理の伝統的な名店に厳しく、和食の要素を取り入れるなど工夫を凝らす若手シェフを高く評価するミシュランの最近の傾向が、より顕著になった、と受け止められている。
あい田ホームページ http://www.aidaparis.com/
料理人・相田康次、38歳。
情熱大陸
パリの閑静な住宅街に隠れ家のように佇む、客席数20あまりの小さな和食店「あい田」のオーナーシェフ。
パリでいまもっとも注目を集める料理人の一人である。
彼の成功の秘密は、フランス最高の食材を惜しげもなく使い、その魅力を和食の技法でぞんぶんに引き出すことにある。目指すはフランスでしかできない新しい日本料理だ。
相田は毎夜、料理をつくる夢をみるという。夢の中でつくりあげた料理を口に運ぶその瞬間、ハッと目が覚める。そのまま台所に起き上がり夢でみた料理をつくり味見する…。世界の料理を食べつくしているフランス人美食家たちを満足させるため、夜も眠らず新しいレシピーを試行錯誤する。
番組では、パリで奮闘するこの若き料理人の日々に、2ヶ月にわたり密着した。
◇ ◇ ◇ ◇ 過去の関連記事 ◇ ◇ ◇ ◇
![]() 【Figaro】 |
![]() ![]() 【Pen Ates】 【Hanako】 |
![]() 【七緒】 |
![]() 【dancyu】 |