秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

見守られている安心感

2013年02月18日 | 囲碁と、日本の未来。
  勉強する事は常に孤独と不安との戦いで、特に高校を卒業するまでの12年間は、勉強の成果は定期的な試験でしか評価出来ないという欠点を持っています。その12年間は子供が一人で勉強するには余りにも長すぎる。
  まだ年端もいかない趙治勲が韓国から日本に留学してきた時、林海峰を越える大才と期待されていました。しかし、遊び耽っていた時期が長かった為にプロ入りが遅れ、「やる気がないなら韓国へ帰れ」と兄から叱られたという。
 実はこれはホームシックが原因で、小川誠子さんがおんぶして散歩につれていったそうです。さらには木谷道場の大所帯でも最年少だった事から、先輩達からいじめにあっていたと、武宮正樹九段があるイベントで証言されています。
 これは趙治勲ばかりではなく、遠方から上京し門を叩いた少年少女にとっての課題は、才能の有無ではなくホームシックであったようです。

 卓球やフィギュアスケート等、特に個人技の要素が強い競技でオリンピックや世界選手権に出場する選手には、家族特に母親との関係がよくメディアにて取り上げられます。福原愛選手の様にスパルタで鍛えられた人もいれば、浅田真央選手の様に仲良しレッスンの人もいる。但し気を付けなければいけないのは、我が子を有名選手の様にしようと、親が一方的に指導してしまう例。その場合は子供が興味関心を無くしてしまっている事が多い。

 これは仲邑囲碁道場のブログにて紹介された記事。仲邑信也・幸夫妻の教室で囲碁を始めたあるお子さん。家に帰って習った事を喋るうち、囲碁を知らない父親が興味を持つ様になったという。昔であれば、父親が子供に教えたものでした。
 勉強には大人の見守りが必要と書きましたが、それ以外の習い事でも同じ。誰かに見守られている安心感は成長の糧。特に習い事の場合、子供の成長ははっきりとわかるもので、早い遅いに関わらず、大人の我々に楽しみを感じさせてくれるものです

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