秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

ざっくりと見る判断術

2013年07月01日 | 囲碁と、日本の未来。

  ウェザーニュース社が配信する映像サービス、SOLiVE24(ソライブにじゅうよん)。2012年06月01日午前11時の放送で、
「人工衛星で撮影した画像を見て、梅雨前線を探そう」
  という課題が出されました。この時気象予報士からのサービスとして、「ざっくりでいい」とのハンデが出ました。
  実は気象の分析は専門家でも意見が分かれる事が多く、判断も困る。専門家で無い人ならば、ざっくりわかれば十分なんだそうです。

   ※上記で紹介しました映像は、YouTubeにて視聴可能。
    またSOLiVE24の配信サービスはモバイル端末の他、BS910のチャンネルで見る事が出来ます。


  囲碁は難しいと言われる原因に、「打って得する場所」がわかりづらいという事があります。 361路の交点の上に打たれた無機質の白石と黒石で争うゲームなれば、その判断には知識と経験の積み重ねに頼る以外にありません。

 ところが有難い事に、名も知らぬ先人達が様々な知恵と工夫を残して下さった。隅のシマリから両辺にひらいた構えを《鶴翼の陣》。そこから高さ5間と幅5間に囲えば《大箱型》。また一回り小さい高さ5間と幅2間の囲いは《小箱型》。この3つの構えを実戦で応用できれば、布石に関しては級位者のレベルではありません。

  戦いや死活においても同じ。特に戦いの急所には、人間の体の部位の名前が付けられている。
   A;二眼の急所(死活の最終的急所)
   B;ボウシ・カタ・ミミ・アゴ(石1つだけの場合の急所)
   C;ハナ・アタマ・クチ・スソ 等

 丈夫な守りの形には、亀の甲、ポンヌキ、犬の首、猫の首。主にこの四つ。

 他にも、馬の首、キリンの首、百日紅(さるすべり)、梅鉢型、等がある。

 これらは読みを必要とするものではなく、見つけられるかどうかが問題。一手完結の型も多いので、初心者でも憶えやすい形も多い。私個人の経験からは、定石を沢山憶えるよりも、この項で紹介した物を優先して学べば、例えば初心者でもざっくりとした判断が出来る様になり、テレビ放映されるプロの碁もある程度楽しめる様になります。



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