ちょびっとずつしか食べてくれへん「いち」。
ちょびーっとずつ、ちょびーっとずつ、
半日分を丸々半日がかりで食べる。
そやから「いち」のお更にはいっつもごはんが残ってる。
それが気になって仕方ないスピカ。
つまみ食いしては、「これっ」て私に怒られる。
今朝も、「いち」皿のそばまで来て迷てるとこを「あかんのよ」て釘刺された。
「見てただけやもん、食べてないもん」
でーんとひっくり返って拗ねるスピカ。
ごめん、ごめん、なんもしてなかったよな。
つまみ食いしよなんて、思てもみてなかったのにな。
スピカちゃん、ごめんなあ。
「ううう‥‥」
そんなやり取りを、寝たふりで聞いてる「いち」。
「いち」、食べ残し出さんようになれたらええんやけどねえ。