海神奈川吹奏楽部愛好会ブログ

海神奈川吹奏楽部愛好会=タリカスの
吹奏楽部定期演奏会鑑賞に関するブログ。
吹奏楽部定期演奏会情報お寄せください。

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中学校・高校の吹奏楽部定期演奏会を鑑賞している
海神奈川吹奏楽部愛好会のブログです。
このブログでは吹奏楽部定期演奏会鑑賞速報などを書いています。

中学校・高校の吹奏楽部定期演奏会情報ありましたら聴きにゆきたいので
吹奏楽部定期演奏会情報センターまでばっちりお知らせ下さい。

【連載】吹奏楽部定期演奏会プログラムの写真がおかしい件
吹奏楽部定期演奏会プログラムの写真をきれいに撮るテクニックについて論説
【連載】吹奏楽部定期演奏会でストロボたくんじゃない!
吹奏楽部定期演奏会をクリップオンストロボたいて撮影するバカヤローがいたよ
【連載】吹奏楽部定期演奏会で見かけた困ったちゃん
吹奏楽部定期演奏会で見かけたマナーの悪い客につき考察

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ようやく本が来た

2006年09月30日 00時03分48秒 | 古墳
 29日は図書館で予約しておいた「日本の古墳と天皇陵」(陵墓限定公開20回記念シンポジウム実行委員会編)という本がようやく来ました。タリカスの現在強い関心のある天皇陵問題(宮内庁が天皇陵に指定した古墳の発掘調査を認めないから誰の墓かわからない問題)についての本です。

 この秋は大阪府堺市に天皇陵古墳を見に行きたいと予定していましたが都合により中止となりました。古代史のブラックホールである天皇陵が公開される日を首を長く待ち望んでいるのは多くの考古学者たちだけではなく筆者もまた同じです。
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春日井市は物騒だねぇ。

2006年09月29日 18時05分51秒 | 吹奏楽部
またも女子中学生が御難に遭うとは愛知県春日井市は物騒だねぇ。
小牧基地から自衛隊をだして自動小銃持って女子中学生の護衛に当たるべきだ。

女子中学生の髪切り逃走 愛知・類似事件相次ぐ(共同通信) - goo ニュース
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ラゾーナのステージ

2006年09月29日 13時57分18秒 | 吹奏楽部
ラゾーナ川崎の二階中庭に「グランドステージ」という強度偽装していそうな(だってヒューザーのマンションと同じ名前なんだもん^^;)小さな舞台があります。横浜市の日本丸やクィーンズスクエアのようにここで毎週末に川崎市内の中学校・高校の吹奏楽部が演奏すればいいのにと思いました。そうすれば演奏を聴きに来た父兄やお友達がラゾーナで買い物して帰ろうってぇもんだ。
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停電で京葉線全線ストップ

2006年09月28日 14時22分51秒 | 鉄道バス
一体出火原因は何でしょか。
最近またぞろ事故が起き始めたような気がします。

停電で京葉線全線ストップ 東京駅構内のぼやが原因 (共同通信) - goo ニュース
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ラゾーナから奇跡の生還!

2006年09月28日 12時56分47秒 | 鉄道バス
ラゾーナ川崎行ってきました。たくさんの人がレジに並んでいたのでBICカメラでは何も買わず、ダイソーで封筒と絵筆を買って帰りました。
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ラゾーナ川崎開店

2006年09月28日 09時24分02秒 | 鉄道バス
これから行って見物しよう
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古墳少女佑奈4  その13

2006年09月27日 16時30分17秒 | 上月佑奈
古 墳 少 女 佑 奈4  その13

第13章 亀山の奇跡

 古墳少女である上月佑奈を本国に拉致しようと命知らずなことを考えた国がある。それが Φ国だ。総統の命令をうけた情報員9人が大塚町に潜入していた。 Φ国と日本ではあまり人種的に違わないのでかすかに Φ国なまりの見られる日本語を気にしなければ彼等は十分に日本人で通っただろう。大塚町の住人も彼等をまったく不審に思っていなかった。9人は入国に先駆けて佑奈の身辺を調査していた調査班から古墳少女 上月佑奈についての詳細なレポートを受け取りそのすべてを頭に入れていた。
「おい、古墳ガールの帰宅ルートに間違いはないんだろうな」
「調査班の報告によればこの道で大丈夫であります」
実行部隊は佑奈が下校次第作戦実行の手筈を整えていた。前方後円墳である大塚亀山古墳の墳裾(古墳の丘のふもとのこと)部の道で古墳ガールを挟み撃ちにして捕獲する作戦だ。そこに無線が入る。
「247から714へ」
「714だ」
「古墳ガールがスクールから出てきました。少し写真と違う印象ですがどうしましょう?」
「714了解。写真の印象なんて撮り方によって違うものだ。ましてや相手は外国人だ。勾玉の腕輪をしているかを確認しろ」
「247了解」
少し間を置いて247から返事がくる。
「こちら247。この女子生徒は左手首に勾玉の腕輪をしています。よって古墳ガールと特定」
「714了解。そのまま監視を続けろ」
「247了解」
「こちら714、各員へ。古墳ガールが動いた。手筈通り行動されたし」
「811了解」
「935了解」…
と各情報員から返事がきて上月佑奈と、勾玉の腕輪をして髪形もそっくりで同じセーラー服を着た長谷川茜を取り違えたまま古墳ガール捕獲作戦がスタートした。調査班の報告書に長谷川茜についての記事と写真ももちろん載っていたが茜の写真は髪をバッサリと切る前の物でまるで印象が異なり勾玉の腕輪をしていることもあって Φ国の情報員247号は茜を完全に佑奈と誤認してしまったのだ。

 長谷川茜はそんな謀略が巡らされていることになど気付かぬまま校門を出て大塚亀山古墳に向かった。茜は後円部の墳裾を回り込んで大塚町の自宅に帰るのだ。それを935と325が後を付けてゆく。後円部を半分くらい回り込んだところで714以下4人の目付きの悪い男達が道をふさいだ。
「おい、古墳ガール。我々と一緒に本国まで来い」
最初は変質者かと思ったが古墳ガールと言われてすっかり佑奈になりきっている茜は佑奈に間違われたとはまったく思っておらず、この男達は古墳少女の長谷川茜を拉致しにきたものだと思った。
「いっ、いやですの」
と言いもと来た道を学校へ戻ろうとすると325たち別の男5人が茜の退路を断っていた。茜は絶体絶命のピンチになったとわかった。
「もうお前は袋の鼠だ。おとなしくついてこい」
「いやぁーっ」
上品な長谷川茜とは思えないようなはしたない声を出し茜は大塚亀山古墳の墳丘(古墳の丘のこと)をかけ上がり始めた。走るのに邪魔なので茜は大塚中学校のスポーツバッグを投げ捨てる。校則通り膝下5cmのスカートが走りにくい。大塚亀山古墳の墳丘は割合と急斜面でこの1500年の間に生えた雑木林の木々の根が張り出していて最初優勢だった茜はけつまづいて転んでしまった。その間に情報員9人が茜を包囲するかのごとく短刀を抜いて油断なく墳裾側から近寄っていく。情報員たちは
「さぁ追い詰めたぞ。古墳ガール、おとなしくしろ。抵抗するなら薬で眠らせるぞ」
「捕獲のため少しくらい傷つけてもいいと命令されている。ケガをしたくなかったらいい子にしな」
「おじさんたちと楽しい海外旅行に行こうね」
とすごむ。茜は怖くて腰が抜けもはや立ち上がる気力もない。
「ひっ、ひっ…」
と恐怖に声も出ない様子で茜にはもう為すすべもなく、最後の力をふりしぼって
「佑奈お姉様、たすけてぇーっ!」
と絶叫した。

 その時上月佑奈は海老名市立大塚中学校の音楽室で吹奏楽部の練習に出て<プスタ>の合奏をしていた。クラリネットが主旋律を奏でている最中に呪文を詠唱し結印したわけでもないのに千里眼の術が発動して大塚亀山古墳の墳丘で短刀を手にした外国の情報員たちが長谷川茜を追いかけ転んだ茜を包囲して追い詰めている様子が見えた。これがCIAの連絡係の女子高生が言っていた Φ国の情報員か。情報員たちが古墳ガールと言っているのでどうやら髪形を同じにして勾玉の腕輪をした茜を佑奈と取り違えたようだ。 Φ国の情報員は長谷川って子じゃなかったんだ! 合奏中にもかかわらず佑奈はがばっと立ち上がると
「先生、あたし亀山へ行ってきます」
と言う。演奏がストップする。いきさつを知らない他の部員たちが呆然と佑奈を見ている。佑奈はイスの上にクラリネットを置き一目散に駆け出した。
「ちょっと上月さん、待ちなさい合奏中よ…」
という部長の声も耳に入らなかった。佑奈は
「あたしと似たような格好するからよ。まったくもぉ」
と言いながら昇降口で佑奈は上履きを白スニーカーに履き替えて校門を出て大塚亀山古墳へ全力で走った。

 佑奈が大塚亀山古墳の後円部の墳丘に着くとすでに戦いは済んでいた。墳丘の木々が十数本バチバチと燃えていたので佑奈は呪文を詠唱し結印して水流(すいる)の術を発動してウルトラマンのウルトラ水流のように手から水を放ち燃える木々を鎮火させた。状況が沈静化すると大塚亀山古墳が佑奈にそれまであったことを映像にして伝えてきた。

  Φ国情報員たちに挟み撃ちにあい、墳丘をかけ上がってきた茜は木の根にけつまづいて転んでしまう。その間に情報員たちに包囲され絶体絶命のピンチにいたり茜は
「佑奈お姉様、たすけてぇーっ!」
と絶叫した。すると茜の佑奈への強い思いに大塚亀山古墳がこたえて茜に力を与え、茜が知るはずもない古代日本語の呪文を無意識に詠唱し始め正しく結印を行う。佑奈はこれって真火の術じゃないのと思っていると茜のニセモノの腕輪を媒介し真火の術が発動する。炎が噴き出し一瞬にして Φ国情報員たちは焼失してしまい、墳丘の木々にも火の手が上がった。術の発動で膨大なエネルギーが流れたため茜のニセモノの腕輪は砕け散り、茜の体も反動で2mふっ飛んで木の幹にぶつかり気絶した。
 我に返った佑奈は茜の体を抱きかかえ
「ごめんね。あたしに間違われたばっかりに…」
と涙を流した。

エピローグ

 この事件をきっかけに佑奈は茜を妹と認めてやった。茜が Φ国情報員たちに襲われ古代日本語の呪文を詠唱し結印して真火の術を発動する様子を1年生の女子生徒3人組が墳裾を通る道から遠巻きにおそるおそる見ていたのだ。だから1年3組の長谷川茜が本物の古墳少女2号であった!という情報が瞬く間に海老名市立大塚中学校の全生徒に知れ渡った。その伝達に1年3組の石田莉奈と2年1組のおしゃべり好きな高田瑞穂がおおいに貢献したのは言うまでもない。
 長谷川茜は毎朝佑奈を堂々と家まで迎えに行けるようになり楽しげに佑奈と登校している。茜はふたたび手芸店でプラスチックの勾玉を買ってきて新たに作った佑奈のとそっくりな腕輪を手首に着けている。佑奈の妹として認められた茜も吹奏楽部に入り佑奈からクラリネットの奏法の特訓を毎日受けている。今朝も茜の
佑奈お姉様、早く起きて下さい。朝練に遅れますわ
という声が大塚町に響いた。

あとがきという名の言い訳

 古墳少女 佑奈4がついに完成しました。上月佑奈、泉崎礼香、高田瑞穂+古谷の主人公4人組はすべて同学年(本作では中学2年生)で上下関係がないので後輩を登場させたかったのです。古墳少女 佑奈1と2の間に入るエピソードを書いてばかりいたのでようやく4を書くことができました。古墳少女 佑奈5の構想もすでに練っています。
 長谷川茜という少女は泉崎礼香以上に上品な少女に設定しました。上月佑奈、泉崎礼香、高田瑞穂は自分を『あたし』と言うのに対して長谷川茜は『わたくし』で語尾も『~ですの』『~ですわ』となっています。海老名市立中学校よりも私立女子中学校に似合いそうな少女です。茜の過去は明らかではありませんがもしかしたら何らかの事情で私立女子中学校から大塚中学校に転入してきたのかもしれませんね。

 さて、小説を書いていると太宰治がなぜに玉川上水に身を投げたのかがよくわかります。イメージをエピソードで語るというのは簡単そうに見えてなかなか難しいのです。古墳少女 佑奈4は筆者の頭の中ではもっとおもしろい冒険活劇だったのですが、筆者にイメージをエピソードで語る文才がないためにこの程度の作品になってしまいました。
長谷川茜ちん ゴメンね。
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古墳少女佑奈4  その12

2006年09月27日 16時00分37秒 | 上月佑奈
古 墳 少 女 佑 奈4  その12

第12章 忍び寄る影

 Φ国の情報員が海老名市大塚町に潜入し古墳少女拉致のために大塚中学校の上月佑奈の周辺を人知れず嗅ぎ回っていた。佑奈の行動パターンや交遊関係、行動範囲などを尾行や張り込みをして調べ写真に撮っていた。また神奈川県海老名市大塚町周辺の地理や風土、風習、交通機関などについて綿密な調査がなされていた。留守中に上月家に侵入して佑奈の部屋を中心に家探しして本人に気付かれぬようきちんと元通りにもどして去っていた。もっとも女子中学生の部屋を捜索したところで大したものは出ないのだが。佑奈はCIAのエージェントであるが最近長谷川茜がしつこくつきまとうのに辟易し注意が散漫になっていたため Φ国の情報員の存在にまったく気付いていなかった。勘の鋭い泉崎礼香でさえもプロの情報員の仕事には無力だった。

 ある日の下校途中、佑奈が泉崎礼香と高田瑞穂と別れ一人で自宅に向かっている途中で白いブラウスの上に灰色のセーターを着て真っ赤なリボンをゆるくつけ膝上10cmに短く切った紺のプリーツスカート、紺ハイソックス、黒ローファーのどこにでもいそうな茶髪の女子高生に声を掛けられた。
「あのう、上月さん」
「はい?」
「カンパニーからの伝言です」
カンパニーと言われて佑奈ははっとした。カンパニーといっても女子中学生の佑奈がどこかの会社でOLをしている訳ではない。CIAをさす暗号である。カンパニーということはこの女子高生もCIAのエージェントということか。
「『 Φ国の同業者が大塚町に出店予定です。気をつけられよ』とのことです」
「えっ? えっ?」
佑奈が飲み込めないのにかまわずその女子高生は
「それじゃあ佑奈ちゃん、またねぇ」
とお友達のように親しげな口調で去っていった。これなら Φ国の情報員が見張っていてもお友達の女子高生と佑奈がおしゃべりしていたようにしか見えない。どこにでもいそうな茶髪の女子高生だから Φ国の情報員がこの子を見つけ出そうとしても同じような格好の女子高生は神奈川県だけでも何千人といるので不可能だろう。一人その場に残された佑奈は考える。もしかして Φ国の同業者って1年生の長谷川茜ではないだろうか? ただの中学生と思っていたけどもしかして…と考えると茜の行動のすべてが怪しく見えてくる。やたらとなれなれしく佑奈につきまとってくるし、偽の勾玉の腕輪を自作するなど茜は佑奈の腕輪への関心が強い。茜の目的は佑奈の腕輪の奪取か?! そういや先日も何者かに殺気むき出しで後をつけられたっけ。これもあの長谷川って1年生の仕業に違いない(佑奈の勘は間違ってはいないが動機は全然違う)。長谷川茜は2学期から海老名市立大塚中学校に転入してきたという。佑奈がアメリカ留学から帰るのを待って行動を起こすため大塚中学校に前もって潜入していたのか?!とも考えられる。一体茜は Φ国とどうゆう関係なのか? まさか Φ国人ではあるまい。長谷川茜という名前も本名なのだろうか?  Φ国の情報員なら戸籍や住民票くらい簡単に偽造できるだろう。もしかしたら大塚中学校に偽の長谷川茜を潜入させるためにどこかの中学校に通っていた本物の長谷川茜が消されたのかもしれない。家族もろとも消してしまえばすぐには発覚しまい。いま大塚中学校にいる長谷川茜という少女の中学1年生とは思えない上品すぎる物腰も不自然だ。自分を佑奈に印象づけるためのものとしか思えない。無邪気に「佑奈お姉様」とつきまとってくる茜が Φ国の情報員だったなんて、佑奈は愕然とした。今度茜が現れたらその辺締め上げて白状させようと佑奈は思った。

第13章 亀山の奇跡
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川崎市のトンネル殺人

2006年09月25日 09時46分30秒 | 古墳
 昔、弟が買ったばかりの新しい自転車を盗まれて被害届を出したのに警察は聞き込み捜査など何もしてくれなかった経験があるので「警察は死体が出ないと何もしないところ」という認識が筆者にはあります。

 だから管轄は違うが川崎市内の警察官が今回の事件現場を草刈りしてまで遺留品を探している姿をテレビで見て
「いやぁ、死体が出たから警察も張り切っているねぇ」
となかばあきれています。

待ち伏せして犯行か 川崎市の女性刺殺事件 (共同通信) - goo ニュース
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二代目スケバン刑事

2006年09月23日 23時31分54秒 | アイドル
今日は二代目スケバン刑事の映画をテレビで見た。黒髪の南野陽子はかわいかった。髪が黒くスカートが長いセーラー服の女子高生なんて今や絶滅種に近い状況だ。

四代目スケバン刑事のあややのスカート丈はミニで右手でヨーヨー投げていた。茶髪なのも違和感がある。やはり正義の少女は黒髪でなくっちゃ。
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市場中学校体育祭

2006年09月23日 11時39分49秒 | 吹奏楽部
今日は京浜急行の車窓から吹奏楽部をひいきにしている横浜市立市場中学校で体育祭をやっているのが見えた。
吹奏楽部が入場行進で演奏したり、クラブ対抗リレーでマラカスもって走るのだろうか?
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古墳少女佑奈4  その11

2006年09月21日 14時17分58秒 | 上月佑奈
古 墳 少 女 佑 奈4  その11

第11章 茜の変身

 それから茜は佑奈に寄り付かなくなった。佑奈は安心して吹奏楽部の練習に打ち込んでいた。しかし茜は決してあきらめたわけではなかった。
 まず茜は美容室に行き背中まで届く長い黒髪をばっさりと切ってもらい佑奈と同じ肩に届く程度にした。そして手芸店にゆきプラスチックでできた勾玉を買ってきて佑奈の腕輪とそっくりなものを約1時間でこしらえた。茜は佑奈が自分を妹と認めてくれないのは茜が古墳少女ではないからだ。なので形だけでもそっくりまねれば術は使えなくとも認めてくれるのではないだろうか?と考えた。茜と佑奈の身長や体格はほぼ同じなので大塚中学校のセーラー服を着たら後ろ姿を見ただけでは泉崎礼香や高田瑞穂でも上月佑奈と長谷川茜の見分けがつかないだろう。茜は古墳少女になった自分の姿を見て
「佑奈お姉様とそっくり」
と一人悦に入った。

 次の日茜が一人で学校に行くと親友の石田莉奈が目を丸くした。
「どうしたの茜ちん。何かあったの?!」
「いいえ、佑奈お姉様と同じにしてみましたの」
とセーラー服の袖口をまくり手製の勾玉の腕輪を見せた。
「えっ! それって術を使えるの?」
「プラスチックでできたニセモノだからそれは無理なの」
「なんだ、茜ちんまで古墳少女になったのかと思ってびっくりしたわ」
話を聞きつけた1年3組のお友達も茜と莉奈の周りに寄ってきて
「えっ! 長谷川さんも古墳少女だったの!」
「うそぉ、術使えるの?!」
「火を吹くんでしょ」
「違うの。これはニセモノなの」
「なんだびっくりしたぁ」
「ほんと」
「古墳少女が二人もいたら困るよね」
「うんうん」
「でもなんで? 長谷川さんが古墳少女のマネするの」
「だって、佑奈お姉様カッコいいじゃないですか」
「『佑奈お姉様』ぁ!」
1年3組一同絶句した。

 放課後、茜が昇降口に向かっていると生活指導の佐藤先生に呼び止められた。
「おい、長谷川」
「先生何ですの?」
「なんだ、その腕輪は。まるで古墳少女じゃないか」
「そうです。わたくしも古墳少女なんですの」
「うそつくな。お前に上月のような術が使えるわけないだろ」
「じゃあこの学校を一瞬で火の海にしてみましょうか?」
自信を持って茜が結印に入ろうとする。もちろんこれは茜のはったりである。もしも茜にそんなことができたら耐火障壁を張ることのできる古墳少女の上月佑奈しか焼け残らない。
「まっ、待て。やめろ。それはまずい」
あわてて佐藤先生が茜を止める。まさかとは思ったが茜があまりにも堂々としているのですっかり佐藤は信じてしまった。それに満足げな笑みを見せると
「それでは先生ごきげんよう」
と悠然と茜は去ってゆく。腕輪を没収して反省文50枚を言い渡そうと考えていた佐藤はすっかり毒気を抜かれ呆然と立ち尽くしていた。

*** 茜の日記 *************

今日学校でみなさんからわたくしも古墳少女みたいだと
言っていただいたの。
佐藤先生にも術が使えるものと信じていただいたわ。
これなら佑奈お姉様もきっと妹と認めて下さるはず。

**********************

 その翌日1年3組の教室に噂を聞きつけた上月佑奈がやってきた。まなじりをつり上げかなり怒っているようだ。茜は立上がり佑奈に一礼すると
「これは佑奈お姉様。わざわざお越しいただけるなん…」
「ちょっと、あんた。どーゆーつもりよ!」
「はっ?」
「『はっ?』じゃないでしょ!」
「佑奈お姉様、何を怒ってらっしゃるの?」
「その腕輪よ。腕輪」
「あぁ、これですの。佑奈お姉様とおそろいにしようと思いまして手芸店でプラスチックの勾玉を買ってきて作りましたの。よくできてますでしょ?」
「やめてよぉ~。ただでさえ『今日は妹さんと一緒じゃないの?』ってみんなにからかわれてるんだから。髪形まであたしとおんなじにしてぇ」
「佑奈お姉様と同じにすることてわたしくも佑奈お姉様に一歩でも近付いてゆきたいと思ってますの」
「近付いてこなくていいから。腕輪はやめて!」
「えぇーっ。1時間も掛けて作りましたのに」
「何時間掛かろうとあたしの知ったこっちゃないわ。恥ずかしいからマネしないでよね」
「まぁまぁ、上月姉妹でケンカはよしなさいよ」
「礼香!」
そこへ泉崎礼香が現れた。礼香は佑奈が剣呑な様子で2年2組の教室を飛び出して行ったから様子を見にきたのだ。
「礼香、『上月姉妹』なんて言わないでよ。あたしこの子の姉じゃないんだから」
「1年生相手にムキになるのは大人気ないわよ。『佑奈お姉様』」
礼香が茜の口調をマネして佑奈を諭す。
「礼香までやめてよぉ」
「ひとまずここは2年2組に帰りましょ」
そう言われて佑奈も来たときの勢いを失い帰らざるを得なかった。
 そのとき礼香が揶揄の意味を込めて言った『上月姉妹』が佑奈と茜の総称となり全校生徒に広まった。2年生の男子に
「あっ、『上月姉妹のお姉様』だ」
とからかわれたので機嫌の悪かった佑奈はグーでパンチしてやった。(もちろん手加減してであるが…)なので2年生には面と向かって佑奈に『上月姉妹のお姉様』と呼ぶ者はいなくなった。茜は莉奈から
『上月姉妹の妹さん』
とか
『上月茜ちん』」
と呼ばれご機嫌であった。お友達にまわす手紙など非公式の文書には『上月茜』と署名すらしていたから1年生の間では広く『上月茜』の名が通っていた。

*** 茜の日記 *************

今日学校で佑奈お姉様からまねをしないよう怒られたの。
でもクラスのみんなは古墳少女みたいだと言ってくれたわ。
泉崎先輩に『上月姉妹』と呼んでいただいて
とてもうれしかったわ。これからも
佑奈お姉様に妹と認めてもらえるようがんばろうと思うの。

**********************

 いよいよ感動のクライマックス 第12章 忍び寄る影
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古墳少女佑奈4  その10

2006年09月21日 14時16分12秒 | 上月佑奈
古 墳 少 女 佑 奈4  その10

第10章 茜の訪問

 「あら茜ちゃん」
大塚商店街に買い物に来ていた上月佑奈の母 順子は一人で下校する長谷川茜に気付いて声を掛けた。
「あっ、佑奈お姉様のお母様こんにちは」
と上品に深々と頭を下げあいさつする。
「今帰りなの」
「はい、そうです」
「よかったらうちへ寄っていかない?」
「わーっ、いいんですかぁ」
茜は目を輝かせて喜んだ。
「ぜひいらっしゃいな」
「はい、お供します」
と順子と茜は連れ立って上月家に向かう。
 上月家の玄関で茜はきちんと爪先をそろえて通学用の白スニーカーを脱ぎ
「失礼いたします」
と上がる。順子は初めて茜をゆっくり観察し泉崎礼香のようにじつに上品でしつけがしっかりとなされていると感じた。そしてなんでこんな子が佑奈みたいなドジで落ち着きのない娘を慕うのかが理解できなかった。
「茜ちゃんはオレンジジュースでいいのかな?」
「あっ、はい」
という短いやりとりの後順子はオレンジジュースのコップとクッキーの入った菓子器を茜の前に出した。
「いただきます」
と言った後茜はストローを使って上品にジュースを飲む。順子はきっとこの子はラッパ飲みなんて絶対にしないんだろうなと思った。また実の娘ながら佑奈とつきあうことで悪くならなければいいがと心配した。
「茜ちゃん家はここから近いの?」
「はい、うちも大塚町なんで歩いて3~4分です」
「そうなんだあ。毎朝佑奈を迎えにきてくれてありがとね」
「いえ、佑奈お姉様はご迷惑に思ってらっしゃるみたいなんですが…」
「そんなことないのよ。茜ちゃんのお陰で佑奈は毎朝走らなくても遅刻しない時間に学校にゆくようになったんだから。ほんと茜ちゃんには感謝しているわ」
「そんな、お母様…」
茜は感無量という表情で順子を見た。
 そこへ吹奏楽部の練習を終えた佑奈が帰ってきた。自分の物ではない白スニーカーが玄関にあるので高田瑞穂でも来てんのかな?と思いつつ居間にゆくと長谷川茜がいたので佑奈はギョッとした。
「なんであんたがあたしの家にいるのよ! 今日は姿が見えないから安心してたのにぃ」
佑奈はまなじりを吊り上げて茜をなじる。順子が
「大塚商店街で見掛けたからあたしが連れてきたのよ」
「なんでお母さんまでその子の味方するわけ? 信じらんない」
「いいじゃないの。佑奈を慕って来てくれてるんだから」
「あたしあなたのことを妹と認めてないから」
「そんな言い方することないでしょ」
佑奈は冷たく茜に言い放つと二階にある自分の部屋に上がっていった。
「佑奈お姉様ごめんなさい」
とだけ言うと茜は泣きながら上月家を飛び出していった。

*** 茜の日記 *************

今日佑奈お姉様のお母様に大塚商店街でお声を掛けていただいたの。
そしてお家にお招きいただいたの。
後から帰ってきた佑奈お姉様はなぜかとても
ご機嫌悪くておこられちゃったわ。

**********************


第11章 茜の変身
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古墳少女佑奈4  その9

2006年09月21日 14時10分11秒 | 上月佑奈
古 墳 少 女 佑 奈4  その9

第9章 茜のお迎え

 その翌日長谷川茜は思い詰めた表情で学校に向かった。母親の美幸は家が方向違うけど石田莉奈に迎えにきてもらえばよかったかなと思った。思い詰めた茜が自殺などしなければよいがと心配でならなかった。

  「ピンポ~ン」
海老名市大塚町の上月家のチャイムが鳴る。佑奈の母親の順子がドアを開けると大塚中学校のセーラー服を着た初めて見る少女が立っていた。
「あっ、あのっ、わたくし大塚中学校1年3組の長谷川茜と言います。佑奈お姉様、いえっ、上月先輩と一緒に登校したくて参りました」
とだけ言うと茜は真っ赤になってうつむいた。順子は
「ちょっと待っててね」
と言うと佑奈を二階の部屋まで呼びにいった。順子が部屋にゆくと佑奈はまだグースカピーと寝息を立てて寝ていた。
「ほら、佑奈起きなさい。長谷川って子が迎えにきてるわよ」
「長谷川ぁ?! そんな約束してないわよ」
「いいから早く学校行きなさい」
と無理やり寝床から追い出され学校へと追い立てられて佑奈はひどく不機嫌だった。茜は何も言わずに佑奈の後ろを黙ってついてゆく。
「なんで家までくるの?!」
「あんたストーカー?!」
「あんたを妹にする気などないからね!」
「もう家まで来ないで!」
と頭にきた佑奈は一方的に言いたい放題だ。
「今度来たら術を使うからね!」
と佑奈はセーラー服の袖口をまくって勾玉の腕輪を茜に見せた。茜は佑奈が術を使うところをまだ見たことがなかったのでその恐ろしさを実感できず、佑奈が自分にだけこっそり宝物の腕輪を見せてくれたものと勘違いして
「うわぁーっ、これが佑奈お姉様ご自慢の腕輪なんですねぇ」
と目を輝かせる。
「だからあたしはあんたの『お姉様』じゃないんだからその呼び方やめてよ」
「いいじゃありませんの、お姉様。佑奈お姉様のほうが年上でらっしゃるし、わたくし佑奈お姉様を始めてお見掛けしたときからずっと『佑奈お姉様』ってお呼びしていましたのよ」
自分の知らない間も茜がずっと自分のことを『佑奈お姉様』と呼んでいたことを聞かされて佑奈はゾッとした。
 二人は黙ったまま大塚中学校に着いた。佑奈のクラスメイトの小山牧子がやってきて
「佑奈おはよーっ。今朝は妹さんも一緒なのね」
と茜を見ていう。
「だから、妹じゃないの!」
と佑奈がムキになって反論すると
「あら愛人だったの?」
「マキ!」
と佑奈が怒ると
「じゃあ先行ってるねぇ」
と牧子は逃げていった。他のクラスメイトも同様に佑奈と茜のアベック登校を冷やかす。茜は佑奈お姉様の妹としてみんなが認めてくれて嬉しかったが、佑奈は茜と姉妹扱いされて頭に来ていた。男子たちも
「見ろよ、上月姉妹が二人一緒に登校してるぞ」
「上月って古谷という彼氏がいるのに1年生女子に手を出すとはあいつは両刀使いか?」
「いや、1年生のほうから言い寄ったらしいぞ」
「あの二人の関係ってレズか?」
「上月の方は嫌がっているから1年生が一方的につきまとっているそうだ」
「あの1年生はストーカーだったのか。あんなにかわいいのに」
「まったく」
「妖術使いの古墳少女のどこがいいのやら」
「きっとあの1年生は魔法使いにでもあこがれているんじゃないのか」
「なるほどねぇー」
 茜は2年生の昇降口のそばまで佑奈についてきて
「佑奈お姉様、いってらっしゃいませ」
と上品に頭を下げ佑奈を見送ったけれど佑奈はそれに何も答えなかった。

 2年2組の教室に入るなり先に来ていた泉崎礼香に佑奈は
「もーいや。あの長谷川って子、朝からあたしの家にまで迎えに来るんだよ」
「よかったじゃないの。いつも遅刻ぎりぎりの佑奈がこんなに早く来られたんだから。あたしから毎朝佑奈を迎えにゆくよう頼んでおこうかしら」
「ちょっと、礼香やめてよね。学校のみんなして『かわいい妹さんですね』って冷やかすんだから」
「下級生の面倒を見るのも上級生の務めよ。もっともこの場合佑奈が面倒見られているわけだけど」
「あたし明日はうんと早起きしてあの子が来る前に家を出るんだから」

*** 茜の日記 *************

 今日は佑奈お姉様をお家までお迎えにいったの。
寝起きだからか佑奈お姉様はとても不機嫌だったわ。
でも佑奈お姉様ご自慢の腕輪をわたしくにだけ
こっそりと見せて下さりとても嬉しかったわ。

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 翌朝佑奈はがんばってうんと早起きして身支度を整え茜が来ないうちにと大急ぎで家を出るべく玄関のドアを開けるとびっくりした顔で茜が立っていた。
「佑奈お姉様おはようございます。今朝はお早いんですね」
「なんでこんな早くからいるのよぉ」
と佑奈はその場にへたりこみたい気分であった。
「昨日もこの位の時間に参りましたけど」
単に昨日は茜が来てから佑奈が起きて身支度していたので出るのが遅かったというだけのことだ。しかし佑奈にしてみればせっかくの早起き大作戦の裏をかかれたような気がして気分悪かった。佑奈は昨日茜に悪態の限りを尽くしたのでもう何も言う事が思い付かなかったので無言で学校に向かう。茜は黙ってその後をついてゆく。
 しかし、不意に佑奈が全力で走り始めた。茜は
「あ~ん、佑奈お姉様待ってぇー」
と追いかけるが完全に出遅れたのでアッという間に大きく差を付けられた。茜は必死で佑奈を追ったけれど佑奈を見失ってしまった。佑奈は近くの駐車場に飛び込んで止めてあるワンボックスカーの後ろにしゃがんで隠れていたのだ。茜が
「佑奈お姉様どこですのぉ~」
と大きな声で叫びながら町内を捜し回るのを佑奈はみっともないから大声で『佑奈お姉様』と言わないでくれぇと思った。付近から茜の気配が消えたので佑奈は安心して大塚中学校に向かった。
 しかし大塚中学校の門前でニコニコしながら茜が佑奈のことを待っていたのである。
「佑奈お姉様遅かったですわね」
「なんであんたがここにいるのよ」
「わたくしも大塚中学校の生徒ですわ」
そう言い返されて佑奈は何も反論できなかった。佑奈は重大な思い違いをしていた。佑奈も茜も目的地は大塚中学校なのだからまんまと途中で茜をまいたとしても大塚中学校で待っていられれば何の意味もないのである。佑奈は天を仰ぎがっくりと膝をついた。

 その日早朝に話は戻る。家を出る長谷川茜に少し遅れて大塚中学校のセーラー服を着た女子生徒が一人歩いていく。長谷川茜の姉で中学3年生になる長谷川若葉である。若葉が中学3年生になって塾通いであまり茜にかまってやれなっているうちに最近茜の様子がおかしいことに気付いた。お姉ちゃん子でいつも若葉にべったりだった茜がきちんと登校しているもののクラブ活動をしているわけでもないのに朝早くから出かけるようになり、帰ってくるのも遅くなった。何か茜が姉に隠れてこそこそしている。だから若葉はそれを確かめるべく茜の後をつけたのだ。茜は大塚中学校には直行せず大塚町の上月佑奈の家に寄るではないか。クラブ活動をしていない茜と2年生の佑奈の接点はないはず。しかも明らかに嫌がっている佑奈に茜がストーカーのようにまとわりついている。少なからず若葉はショックを受けた。自分が受験でかまってやれなくなってせいで妹がストーカーまがいのことをしているなんて。若葉が呆然と立ち尽くしているうちに二人の姿は消えていた。

 昼休み、2年2組の教室に一人の3年生女子生徒が入ってくる。そして泉崎礼香とおしゃべりをしている上月佑奈の前に来て
「あの、上月さん」
「はいっ」
吹奏楽部の先輩てもない3年生が尋ねてきて佑奈は驚いていた。
「わたくし3年1組の長谷川若葉と申します」
「えぇーっ! 長谷川ぁ!」
佑奈は茜のこと思い出して思わず腰を浮かせて逃げようとした。
「そう、茜の姉です」
「お姉さん!」
佑奈は妹の茜に邪険にしたから姉の若葉が佑奈にねじ込みにきたんだと思って身構えた。若葉はそんな佑奈の様子に無頓着に話を進める。礼香も興味ありげな顔で聞いている。
「いつも妹の茜がご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません」
「はぁ」
こんな時に上級生に向かって「オタクの妹には本当に迷惑なことされています」だなんて言えない佑奈であった。
「茜は昔からお姉ちゃん子でいつもわたくしに『お姉様、お姉様』ってくっついていたんですけども、今年の夏休みに大塚中学校に転向してまいりまして仲のよかったお友達とも離れ離れになり、わたくしも3年生ですので受験で茜にかまってやれなくなりまして茜も寂しかったんだ思いますわ」
「はぁ」
「だからカッコいい上級生の上月さんにあこがれちゃったんだと思いますの」
「……」
カッコいい上級生の上月さんというのはいい響きだが、長谷川姉妹には言われたくない。ましてや妹のほうにストーカーのようにまとわりつかれるのは迷惑だ。
「茜にはわたくしのほうから上月さんにご迷惑を掛けないようよく言って聞かせますが、そういう事情なので時折茜とも遊んでやって下さいね。それではごきげんよう」
若葉は一方的に長谷川家の事情を告げると静かに去っていった。佑奈は若葉が教室から消えた後も一人ぽかんとしていた。チャイムが鳴り始めたので我に返った佑奈は
「これってあたしに妹の面倒見ろっていうこと!」
と単に若葉は茜が迷惑をかけている佑奈にあいさつに来ただけなのだが佑奈には茜を押しつけられたようにしか感じられなかった。

*** 茜の日記 *************

 今朝も佑奈お姉様をお家までお迎えにいったの。
佑奈お姉様はわたくしが来るのを玄関で待っていてくださり
とてもうれしかった。
また登校途中で佑奈お姉様と鬼ごっこをしたの。

 でも、家に帰ってきたら若葉お姉様が
佑奈お姉様がご迷惑しているから
家にまで押しかけないようにと言われたの。

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第10章 茜の訪問
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古墳少女佑奈4  その8

2006年09月21日 14時05分49秒 | 上月佑奈
古 墳 少 女 佑 奈4  その8

第8章 失恋の痛手

 その翌日茜は失恋のショック?で学校を休んだ。悪ふざけが過ぎたと反省した莉奈が放課後茜の家に謝りにいったけど茜は「気分がすぐれない」と会ってはくれなかった。茜の母親の美幸に
「莉奈ちゃん、学校で何かショックなことがあったみたいなんだけど茜は話してくれないのよ。何か知らない?」
「じつは茜ちんにはあこがれの先輩がいまして、その人の妹になりたいとずっと一人で悩んでいたのであたしが見兼ねて無理やりその人のところに茜ちんをつれていってコクらせたんです。そしたら大勢の人が見ている前で見るも無残に振られちゃって茜ちんは立ち直れなくなっちゃったんです…」
「まぁ、そんなことがあったの…」
「だからあたしのせいなんです」
「莉奈ちゃんが責任感じることはないのよ。茜が自分から告白したとしてもダメだったんでしょうから。むしろ告白する機会を作ってくれて莉奈ちゃんに感謝するわ」
「でもあたしがおもしろ半分にコクらせたから茜ちんだいぶショック受けたみたいだしぃ…」
「大丈夫よ。ずくに回復しなくともいずれ立ち直るから」
「でもぉ」
「莉奈ちゃん安心して。明日はきっと学校行けるから」
「はい」
「明日学校で茜をやさしく見守って上げてね」
「はい」
複雑な思いで莉奈は帰っていった。

第9章 茜のお迎え
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