定期演奏会で感じること

私が吹奏楽部定期演奏会でいつも感じる問題点は下記の通りです。
論文めいていますがおつきあい下さい。

吹奏楽部定期演奏会の客層は
1.部員の家族
2.部員のお友達
3.ＯＢ，ＯＧ
4.他校の吹奏楽部員
5.教職員
がほとんどのように見受けます。
私のような「一般の吹奏楽部ファン」というのがいないのです。

　たとえば高校野球をスタンドで観戦している人の中で1-5以外の一般の高校野球ファンはたくさんいると思いますが、その中で自分も野球をやっている人は（調べたわけではなく筆者の想像ですが）少ないと思います。吹奏楽部定期演奏会の場合吹奏楽部員か部員の関係者だけで、一般の吹奏楽部ファンがいないという閉鎖性が問題に感じます。だから部員の家族など３０人しか聴きに来ていないさびしい吹奏楽部定期演奏会で内輪のイベントによそ者がまぎれ込んだような違和感を感じたことがありました。スウィングガールズや吹奏楽の旅でメディアに出るようになったとはいえ吹奏楽コンクールのテレビ中継もないし、広く一般に活動が知られなければ中学生になったから吹奏楽部に入ろうという動機付けも弱くなります。筆者がアラブに油田を掘り当てたら海神奈川吹奏楽部愛好会提供の吹奏楽部番組をゴールデンタイムにやるところですが井戸を掘るお金もありません。吹奏楽部を舞台にしたドラマもＬ×Ｉ×Ｖ×Ｅやスウィングガールズくらいしかありません。野球やサッカーなどに比べると少なすぎです。やはりジャニーズのイケメンが吹奏楽部をやっているドラマを作る必要があります。そうすれば入れ食いで部員も増え吹奏楽部の一般の認知度も上がります。

　ではそれ以外の方法で吹奏楽部の一般の認知度を上げるにはどうしたらよいでしょうか？　ホールで待っているだけではだめです。本陣から撃って出ないと。具体的には商店街や駅前広場など一般の人たちが聴きに来なくても見られる場所での演奏を増やすということです。筆者も商店街で中学生が演奏しているのを見て吹奏楽部に関心を持ちました。駅前でビラを配っても関心のない人をホールに引っ張ってくるのは難しいです。ならビラを配るついでに駅前で演奏すればよいのです。つまり音楽の試供品を配るという発想です。フルメンバーが無理でもアンサンブルならすぐ出来ます。チューバやコントラバスは無理だけど軽い楽器なら警察が来ても走って逃げられます（ウソ・道路使用許可は取りましょうね）ポスターを貼りビラを配っても何をやるのか見当がつかなくては一般の人はなかなかホールに足を運んでくれません。こんなおもしろいことやるのかとわかるような工夫が必要でしょう。