ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

5/18(土)札幌「スタッフ・ベンダ・ビリリ!」上映会&トークに出演します!

2013-05-05 07:30:00 | アフリカ映画
連日の出演イベント情報、恐縮である。TICAD直前、いまがアフリカ、大セール期間。わたしもほぼ毎週、何本か「芸能活動」(笑)がスケジュールに入っている。ご関心の折には、ぜひ足をお運びいただけると光栄である。

さて、今日のイベント出演情報は、コンゴの路上から生まれたミュージシャン「スタッフ・ベンダ・ビリリ」のサクセスストーリーを描いたドキュメント映画、札幌での上映&トークのご案内だ。

この映画には特段の思い入れがある。
私が暮らしたコンゴ・キンシャサ。おそらくアフリカの中でも、最も生き抜くのにタフな町だろう。
彼らはそんな路上から生まれた。そして8人のメンバーのうち、5人がポリオによる身体障害をもっている。

さらにすごいのがメンバーの一人の少年が操る楽器「サトンゲ」。世界中に他には現存しない、唯一の楽器だ。当日お話しするが、それはすごいものからできている。この楽器が奏でる、悲しくも陽気な金切り音が胸に染み入る。

そんな彼らが、とある「イってしまった」フランス人の映画監督の目に留まる。挫折を繰り返しながら、レコーディングを続け、そのドキュメントを記録し続けた。

そのダイナミックにしてソバージュ、強烈なインパクトにしてソウルフルな音が、聞くものの体に訴える。そしていつしか、ヨーロッパで大ブレイクを果たす。彼らのドキュメンタイーは2010年、カンヌ映画祭のオープニングを飾るプレステージを得る。

そうしているうちに、スタッフ・ベンダ・ビリリは日本のコアな音楽事務所、映画配給会社の目に留まり、2010年に来日、全国11カ所でコンサートが実現した。そして同時に映画も公開された。

当時、コンゴからの帰任ほやほやの私は縁あって、彼らの来日プロモーションに協力させていただくことになったというわけだ。ふたりの監督とは来日時にお会いし、トークセッションをご一緒した。彼らの映画に秘められたメッセージが深く印象に残る。またスタッフ・ベンダ・ビリリ来日時には、彼らと直接語らう機会も得た。

そういったことで、この映画については、その後もいろいろな形でご紹介させていただいている。

以前、別のトークイベントをご一緒させていただいた音楽評論家のピーターバラカンさんは、彼らの音楽センスと、ハングリーな音、そしてサトンゲを操るロジェ少年の天才的音楽才能を絶賛した。また音楽評論家の松山晋也さんは「コンゴという極貧国の、更に路上暮らしの身体障害者たちという、二重三重のハンディはあっても、いや、ハンディがあるからこその奇妙なまでの強度。逆境こそは創造の母という一つの真理を見事に体現した作品だと思う。 」と述べている。

そしてこのスタッフ・ベンダ・ビリリには、さらに後日談がある。

映画にはアフリカの矛盾、キンシャサという町の不合理、ビリリ!の生きざまがつまっている。
トークではビリリ!の歌詞や映像の行間からよみとれるものを皆様にご紹介したい。


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「ベンダ・ビリリ!」上映会&講演会
(→チラシ
◆日時:平成25年5月18日(土)
13:30~17:00(13:00開場)
◆場所:リフレサッポロ ライラックホール
札幌市白石区本通16丁目南4-26
市営地下鉄東西線南郷18丁目徒歩15分
※当日は南郷18丁目からシャトルバルの運行があります。
◆お申し込みはこちらから。
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(スタッフ・ベンダ・ビリリ来日公演にて。通訳ボランティア?中)



ンボテ★飯村出演情報ほか
5/10(金)「サヘルの安定に関する公開イベント」(東京)
5/12(日)「ルー大柴さんとのトークに出演します!」(横浜)
5/18(土)「スタッフ・ベンダ・ビリリ映画上映&トーク」(札幌)
旅行誌『Dodo』最新号、エッセイ「コンゴにまつわるエトセトラ』掲載


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