今年は年明けからいろいろ事件が重なって、本来もっと早くアップを考えていたこちらの記事。
先日来、ご紹介してきたJeune Afrique誌の年始合併号(nº2868-2869、2015年12月27日-2016年1月9日号)。こちらからは先日、下記の記事をご紹介した。
写真で振り返る2015年のアフリカ
前編
後編
この号には、2016年のアフリカを占うもう一つの注目記事が掲載されている。それはこちら。
Ils feraient l'Afrique en 2016
2016年のアフリカを作るキーパーソン
こちらではどんな人々がピックアップされているのだろうか。こちらでは、政治、経済、ビジネス、社会、スポーツ、宗教などにわたる50人が紹介されている。とても読み応えがあるもので、全てご紹介できないが、ジャンルごとかいつまんで簡単に見ていこう。まず今回は政界から。
(政界)
◆ジョセフ・カビラ(コンゴ民主共和国大統領)
三選に向けた画策は功を奏するのか?8千万人の選択は?国際社会は?
◆モイズ・カツンビ(前カタンガ州知事、コンゴ民主共和国)
このブログでもなんども取り上げてきたカツンビ。カビラに対抗して大統領選挙出馬なるか?いまだ態度表明はないが、国民の高い人気と支持は明白。7つの党派による'G7'で野党勢力の結集が進む。
◆ローラン・バグボ(コートジボワール元大統領)
選挙後内戦における人道に対する罪で、右腕・愛国青年団を率いたブレ・グデ元青年相とともにハーグの国際司法裁判所に収監。この1月にも公判が開始。弁護側は健康上の理由で仮釈放を要求。公判の展開、いかに?
◆ビラル・アグ・アシェリ、アルガバス・アグ・インタラ、モハメド・アグ・ナジム(マリ、アザワド調整グループ(CMA)リーダー)
2015年のアルジェ和平合意。履行プロセスは遅々としている。多数のグループ無象の干渉勢力、イスラーム武装勢力、特にキダルにおけるアンサール・デイーンなどの影響、、、様々な困難の中でマリ北部勢力をどのように導いていくのか。MNLA出身のアシェリ、ナジムHCUA出身のインタラ。いずれにせよ彼らなしでは前進はない。
◆モーリス・カムト(野党指導者、カメルーン)
五期目の7年任期を既定路線にするポール・ビヤ大統領陣営に対し、カメルーン再興運動(MRC)の党首が立ち向かう。この国では幾多の野党指導者が弾圧、収監され、挫かれてきた。カメルーン再興のための最後ともいえる野党勢力の戦いが始まっている。
◆テオドロ・オビアン・ンゲマ・ムバソゴ、テオドロ・オビアン・ンゲマ・マング(赤道ギニア大統領とその子息(第ニ副大統領))
1979年から37年にわたる長期政権。国際社会からの不快感もものともせず、続投が既定路線のンゲマ大統領。46歳の息子(テオドラン)の継承は将来に持ち越し。他方、不当利得問題で国際司法裁判所の裁定を受ける身に。
◆ギョーム・ソロ(コートジボワール国民議会議長)
2015年終盤は試練の時。9月のブルキナファソ、クーデター失敗事案で、ソロの直接関与を示す「通話記録」が明るみに。またコートジボワールの大統領選挙後内戦の暴力、非人道的行為について、バグボ前大統領の子息ミッシェル・バクボが告発。仏象関係にも影を落とした。コートジボワール情勢の重要人物、行く末はいかに?
と、ここまで7組10人。政界後半は明日に続く。
(つづく)
先日来、ご紹介してきたJeune Afrique誌の年始合併号(nº2868-2869、2015年12月27日-2016年1月9日号)。こちらからは先日、下記の記事をご紹介した。
写真で振り返る2015年のアフリカ
前編
後編
この号には、2016年のアフリカを占うもう一つの注目記事が掲載されている。それはこちら。
Ils feraient l'Afrique en 2016
2016年のアフリカを作るキーパーソン
こちらではどんな人々がピックアップされているのだろうか。こちらでは、政治、経済、ビジネス、社会、スポーツ、宗教などにわたる50人が紹介されている。とても読み応えがあるもので、全てご紹介できないが、ジャンルごとかいつまんで簡単に見ていこう。まず今回は政界から。
(政界)
◆ジョセフ・カビラ(コンゴ民主共和国大統領)
三選に向けた画策は功を奏するのか?8千万人の選択は?国際社会は?
◆モイズ・カツンビ(前カタンガ州知事、コンゴ民主共和国)
このブログでもなんども取り上げてきたカツンビ。カビラに対抗して大統領選挙出馬なるか?いまだ態度表明はないが、国民の高い人気と支持は明白。7つの党派による'G7'で野党勢力の結集が進む。
◆ローラン・バグボ(コートジボワール元大統領)
選挙後内戦における人道に対する罪で、右腕・愛国青年団を率いたブレ・グデ元青年相とともにハーグの国際司法裁判所に収監。この1月にも公判が開始。弁護側は健康上の理由で仮釈放を要求。公判の展開、いかに?
◆ビラル・アグ・アシェリ、アルガバス・アグ・インタラ、モハメド・アグ・ナジム(マリ、アザワド調整グループ(CMA)リーダー)
2015年のアルジェ和平合意。履行プロセスは遅々としている。多数のグループ無象の干渉勢力、イスラーム武装勢力、特にキダルにおけるアンサール・デイーンなどの影響、、、様々な困難の中でマリ北部勢力をどのように導いていくのか。MNLA出身のアシェリ、ナジムHCUA出身のインタラ。いずれにせよ彼らなしでは前進はない。
◆モーリス・カムト(野党指導者、カメルーン)
五期目の7年任期を既定路線にするポール・ビヤ大統領陣営に対し、カメルーン再興運動(MRC)の党首が立ち向かう。この国では幾多の野党指導者が弾圧、収監され、挫かれてきた。カメルーン再興のための最後ともいえる野党勢力の戦いが始まっている。
◆テオドロ・オビアン・ンゲマ・ムバソゴ、テオドロ・オビアン・ンゲマ・マング(赤道ギニア大統領とその子息(第ニ副大統領))
1979年から37年にわたる長期政権。国際社会からの不快感もものともせず、続投が既定路線のンゲマ大統領。46歳の息子(テオドラン)の継承は将来に持ち越し。他方、不当利得問題で国際司法裁判所の裁定を受ける身に。
◆ギョーム・ソロ(コートジボワール国民議会議長)
2015年終盤は試練の時。9月のブルキナファソ、クーデター失敗事案で、ソロの直接関与を示す「通話記録」が明るみに。またコートジボワールの大統領選挙後内戦の暴力、非人道的行為について、バグボ前大統領の子息ミッシェル・バクボが告発。仏象関係にも影を落とした。コートジボワール情勢の重要人物、行く末はいかに?
と、ここまで7組10人。政界後半は明日に続く。
(つづく)