ぶらぶら★アフリック

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ニジェール大統領選挙の展望(1)~アフリカの選挙事情

2016-02-03 07:30:44 | アフリカ情勢
2016年、大統領選挙祭り(?)のアフリカ、すでに繰り返しお話ししているとおり、実に18の選挙が予定されている。

(参考記事)
完全保存版!2016年アフリカ大統領選挙カレンダー~アフリカの選挙事情

今年の一発目、中央アフリカ共和国の大統領選挙決戦投票の次に来るのが、サヘル地域に位置するニジェール。2月21日(第1回目投票)、3月20日(決選投票)の日程で選挙戦が繰り広げられる。そして1月30日、大統領選挙と国民議会議員選挙、ダブル選挙にむけたキャンペーンの火ぶたが切って落とされた。

(参考記事)
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マリ、リビア、ナイジェリアからの脅威を受けるニジェール。今回の選挙戦でもテロとの戦い、治安の安定化が争点であるとともに、ウランや石油といった資源ナショナリズム、食糧安全保障、若年層雇用などにも関心が集まる。それ以上にポイントとなっているのが、2010年以降の「政局」である。

1月4日、選挙管理独立委員会(CENI)は大統領候補者の届け出があった16人の確認を憲法裁判所に求め、これに対し9日、15人が被選挙権適格であることが確認され、アスミ・マサウドゥ内務大臣が発表を行った。今後はこの15名で大統領のイスが争われることになる。

主要候補者としては、再選を目指す現職、マハマドゥ・イスフ大統領。野党党首のセイニ・ウマル。1993年から96年まで大統領を務めたマハマヌ・ウスマン。元計画大臣のアバドゥ・ブバカル・シセ(通称’ABC’)。元首相のシェイフ・アマドゥ、元農業大臣のアブドゥ・ラド、など、政界の重鎮が名を連ねる。

(野党候補の面々)


逆に候補適格を棄却されたのはスル・アブドゥカリム・バカソ候補。関係筋によれば、その理由は「健康診断書の不備」。アフリカの大統領選挙の届け出書類には通常課せられる健康診断書。在任中に亡くなる長老も多い。


そしてこの適格性に関し、最も注目を集めていたのが元国会議長のアマ・アマドゥ候補である。

(つづく)

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