桐生スバル☆☆☆座   

映画好きの座長がWEB劇場・桐生スバル座を始めましたが
東日本震災で故郷FUKUSHIMAが悲惨な状況で帰れないネ~

虎造芝居「奴は都鳥!5」すばる座為五郎の勇気、次郎長へタンカ!

2012年04月08日 | 次郎長
04/03(石松が七五郎女房お民と会う) 04/04(半かぶちヤクザのすばる座為五郎の茶屋の場) 04/05(石松の狼藉と田舎者イジメに泣く吉兵衛一家)04/06(石松がお民に語った秘め事)04/07(お蝶の浮気、二代目の惨殺) 04/08(すばる座為五郎の勇気、次郎長へタンカ!)

 さてさて、この芝居の見せ場「為五郎の勇気、次郎長へタンカ!」場面に堂々と天下り出演致しましたのが、スバル座座長であります。虎造浪曲での「本座村為五郎」では親分を持たない独立ヤクザでキレの良い役柄ですが、天下り座長がうまく演技出来ますか?乞う御期待であります。
   
 (A)相変わらず舞台の左側がメインとなる五幕目、すばる座為五郎の茶屋に都鳥一家らが居る。
   都鳥「そういう訳で、石松を殺ったからには次郎長とのケンカになる。しかし、石松の悪行イカサマを海道一の大親分と評判の清水の安藤文吉親分に話せば・・仲介手打ちに出来るかも知れネ~。お前とも短い付き合いだったが、我ら一家とは手を切ったほうが、これから面倒が起こらネ~ゼ。達者に暮らせよ・・為五郎!」
   為五郎「親分!水くさいですゼ、アッシも次郎長に恩義はあるが、それはズーと前に返してある。これまでの親分への恩義もある!是非とも清水まで一緒に連れてってオクンナサイ!」
  そこへ突然、都鳥子分伊賀蔵が叫ぶ「親分、次郎長一家が来た!!」
   一同「エ~!!」
   為五郎「ヤロ~、清水で辛抱できネ~で出てきやがったナ! 此所で闘っても勝ち目は無エ~・・親分!私に任せて裏の物置へ隠れてオクンナサイ! 役者崩れの為五郎が、一世一代の大芝居を打ってやりますゼ」
  都鳥一家は左舞台へ去る

 (B)花道から次郎長一家が来る、次郎長、大政、小政、大瀬半五郎、法印大五郎、増川仙右エ門、奇妙院常五郎ら七人・・・。
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   次郎長「為五郎、世話になるゼ」 ズラズラと舞台茶屋の縁台に座り込む子分達。
   為五郎「オヤ!清水の親分、お久しぶりで・・どうしたんです?そんなに皆さん顔を真っ赤にして・・??」
   次郎長「ナ~ニ、石松のお迎えを兼ねて、浜松の温泉へ一家を連れての極楽旅ヨ!な~お前達」
   為五郎「(何が極楽ジャイ!) へ~お茶で御座いますよ!皆さん御遠慮なく・・」
   次郎長「・・ところで石松は寄らなかったかい?」
   為五郎「知らなかったんですか? 石松さんは死にました」

  ざわつく素振りの清水一家。
   次郎長「・・本当か?為五郎! まさか都田吉兵衛が殺ったんじゃネ~だろうな?」
   為五郎「そのまさか・・で御座んす。だけど、此所で今すぐの仇討ちはいけません!石松さんは村に来てから評判悪い事ばかりする・・村人も怒ってましたヨ、それにイカサマ博打までやっちゃってネ・・お役人様も吉兵衛親分にはお咎めナシ・・もし清水が来たら召し捕るゾ・・と待ち受けてます。」
  次郎長ら、ざわつく。
   為五郎「アノネ、吉兵衛親分は此所じゃ評判良いのヨ、親分に何かあったら加勢する村人・・と言っても年寄りだけどね・・そいつらが竹槍抱えて道に潜んでますヨ!そして、及ばずながら、この為五郎も吉兵衛親分に加勢するんでゴザンスヨ」
   次郎長「何オ~この野郎! 昔の恩義を忘れやがって!」
   為五郎「オ~とその恩義はお返し済みだ、それに石松の使ったイカサマ賽子もこちらにあるんだ、これを世間様に石松さんの愛用のイカサマ品で御座いますヨと見せびらかしても良いですか?」次郎長ら、顔を見合わせる。
   為五郎「ソレカラね・・その飲んだお茶、そんな中には村人から貰ったトリカブトっていう薬草が入ってるんだ・・間もなく身体がしびれてくるよ!ソラソラソラ~」
            次郎長ら立ちすくむ・・(暗転ー幕)

次幕は最終回、虎造芝居「奴は都鳥!6」吉兵衛、追分宿で***~な最後