桐生スバル☆☆☆座   

映画好きの座長がWEB劇場・桐生スバル座を始めましたが
東日本震災で故郷FUKUSHIMAが悲惨な状況で帰れないネ~

「ふれあいと対話」の下仁田町では水戸天狗党は名物ネギ蒟蒻以下だった!?

2013年12月31日 | 天狗の輪行
 実は、座長は巣鴨の出稼ぎ先から直接桐生スバル座へ戻ったわけではない・・・・幕末に水戸天狗党が高崎藩兵と戦った群馬県下仁田町へ寄り道しての帰路だったのだ。
 3年前の今頃、座長は寒風を引き裂いて輪行用折り畳み自転車で北関東平野の天狗党西上横断路を辿っていた←クリック)のだが、関東平野の西側・熊谷に至りて遙か遠方に連なる信州の雪山を見て・・・・タメ息と共に、西上進軍を中断したままだった。
       
(A)偶然にも!雇い主の御贔屓さんが高崎まで商用で行くとの話を聞いた座長は、「新しい芝居のネタとして天狗党の下仁田戦争を考えてまして・・・」という同行売り込みを行い、所謂・イワユル江戸五街道の一つである中山道を北上する機会を得たのである。
 
 初めて走る中山道!。車窓から見る街道沿いの景色で驚くのは、熊谷市に至るまでビッシリと商家・民家が連なっている事で、座長が田舎・福島へ帰るときに走る6号線・水戸脇往還道の田園風景の連なりとは異なる事だ・・・それは大動脈血管にコビリ付くコレステロール如き(失礼!)状態で、人間の欲望・生活感が流れ満ち溢れた状態なのだ。
 江戸時代に幕府役人の天下り土地が数多くあった関八州の土地柄ゆえ、ヤクザが暗躍出来る活力の為か・・・それと対照的に厳格な水戸藩統治政治が及んだ6号線沿いは、好い加減が全く無い純農村風景なのだ。

(B)コビリ付くコレステロールと書いたが、それは江戸女郎達の媚びコビリの道でもある。
 そもそも街道起点に近い板橋宿自体が幕府から特別認可された売春四宿(品川、千住、新宿、板橋)の一つで150人もの女郎を抱えていたのだから、北上する街道沿いに(浦和・お女郎地蔵、上尾・遊女お玉の墓、桶川・女郎買い地蔵)と悲しき貧農娘の脂粉アブラで満ちるのも当然の成り行きだ。
 (この街道と交差する日光例幣使脇街道で最大の宿場町「木崎宿」には「色地蔵」という地蔵様が260人以上の飯盛女達の慰め場があった。←クリック)

(C)熊谷市に至って遠くに北方の越後山系を目にした時から、座長は子供の頃から好きだった美空ひばりの謡う「越後獅子」を口ぶさむ。
 この街道を行き来した人達の中に「越後の角兵衛獅子」芸人一座があったのだろうが、作詞家西条八十は「♪逆立ちすれば 山が見えます・・」とか、「♪撥バチで打たれて、空を見上げ・・」とかをと謡い込み、作曲家万城目正は哀愁を込めてメロデ~化したのだ。
       
(D)中山道を離れて下仁田町へ走る・・・これが上州姫街道。
峡谷のような町内に入ると・・・ネギとコンニャクの看板と地下資源ジオパーク観光案内ばかりで、水戸天狗党の戦跡案内が乏しいのだ。役場へ行ってパンフレットを頂いて下仁田戦争の概要が判ったのだが、戦争嫌いの風潮は役場に掲げられたノボリ「ふれあいと対話ー上記写真」で了解出来た。
 120年前の歴史記憶はネギの如く細くなり、時代精神はコンニャクの様に柔ヤワになってしまっていたのだ。

50代に先取り隠居して創作生活に入った座長だが・・・・

2013年12月22日 | OZUの謡uta・・・今月
 さてさて、ようやく巣鴨での出稼ぎ生活にサヨナラを告げて桐生スバル座へ戻ってきた。
 アノ雇い主は芝居好きのくせに「客引き仕事を頼むヨ!」と言っていたのだが、座長には「呼び込みを頼むヨ!」と頼んで欲しかった。

 「呼び込み芸」ともなれば、道行く人の足を言葉巧みに止めさせて放浪遊芸者の稼業にカネを落としめる伝統芸にもなるのだが、商品名と安値を連呼するだけの上野アメ横の立ち売り、池袋飲み屋街の強引な客引き、らと混同されては困る。
 戦後に僅かに残った放浪遊芸の業態を自費で録音記録・出版してくれた故小沢昭一さんのお陰で、座長の呼び込みもナントカ?人様に見られる芸になっているのだ。    
 
 そこで座長が創った「客引きの歌」を紹介する。

H25/12/22 Utatteru #80「街の客引や」 元歌「村の鍛冶や」 文部省唱歌

しばしも休まず 客引くセリフ 
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  稼ぎは少ない 貧乏暮らし


 座長は働き盛りの50歳始めに先取り隠居して創作生活に入り、それを糧に60代で起業しようと計画したものだが、結果として定年リタイヤした団塊世代のサラリーマン以下の貧乏生活となってしまった。
 せめてもの救いは隠居当初からボケ対策を続けてきたので、退職した団塊世代らのようにア~ッという間の急性痴呆症には陥らないと思う事だけだ。
 
 そこで、楽屋に潜んでた時に創った「社畜の起業を哀れむ歌」も紹介して落ちこぼれ座長の言い訳とするが・・・・・「社畜」とはナント的確な創名だったのか!!と実感する平成時代の日々でもある。
    
H25/12/22 Utatteru #81「社畜の起業を哀れむ歌」 元歌「金太郎」作曲・田村虎蔵 作詞:石原和三郎 

豚もおだてりゃ 木に登る
 定年過ぎから 開業騒ぎ 
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 天国ま~で 引き上げて