桐生スバル☆☆☆座   

映画好きの座長がWEB劇場・桐生スバル座を始めましたが
東日本震災で故郷FUKUSHIMAが悲惨な状況で帰れないネ~

天狗の輪行:非正規ヤクザ=半かぶち・本座村為五郎の芝居を変えるのか?座長

2014年10月21日 | 天狗の輪行
 さてさて、今日の天狗輪行は静岡県の清水港である。
しかしながら(原発被災地・富岡町、避難場所・福島市、二本松市)の3日目となれば、12kgの折り畳み自転車が老体に喰い込んで苦しくて・・・当初に予定してた「都鳥吉兵衛一家と助っ人・本座村為五郎が殺された江尻宿探訪」は止めて、清水港だけノンビリ行こう・・と決めた。

 ナゼ3日連続強行して?と思われるだろうが、その理由は若い座員が譲ってくれた「青春18切符・9月10日期限」の為である。
 当初は乗り気では無かったが、その夜5日にNHKテレビで常磐線竜田駅まで常磐線開通のドキュメンタリー放映があり、「座長は、原発被災県民として汚染地を実際に見てきた!」とブログ豪語すれば御喝采頂けるとのゲス根性が湧きあがって・・・出かける気が出た。

 思い返せば、3年前には同じゲス根性で管直人元首相は震災翌日に現場視察を強硬し「俺は爆発現場を見てるんだ!」と霞が関官僚達を怒鳴り付けたのだろうし、20年前の阪神大地震時の村山富市首相は早朝のテレビで地震災害の実況を見てるのに「官僚から正式な連絡が無いから!」と午後までノンビリと何の対策もしなかったのだ。 座長は30年内に起こる東京震災で時の日本首相がどんな対応するか楽しみである。
   
 まず清水次郎長の生誕の家(写真19)を訪ねると、こんな小さな家では乱暴者の次郎長を持て余す家庭事情だろうと理解できたし、裏手の巴川対岸にある船宿・末廣(次郎長晩年の住まい・日本初の英語塾・写真20)では名産桜エビ・シラス料理を出したのだろうと推察した。
 しかしながら、現在は清水港といえども沿岸漁業の衰退が噂されるし、それは同時に座長田舎の山間農業の没落を連想させるのだ。
         
 そこでノーベル平和賞を貰ったグラミン銀行の途上国マイクロファイナンスを謡った替え歌童謡を紹介します。

H26/10/21 Utatteru #86  
 山村母チャン」ーyoutubeで公開  元歌「一寸法師」 
      作曲・田村虎蔵 作詞:巌谷小波 
 
お金が足りない 山村母チャン
 ・・・・・・・
 私も御輿を 担がせて

 田村虎蔵氏の作曲した童謡を老謡替え歌にしてしまった座長は、広沢虎蔵の浪曲も「奴は都鳥!」で芝居化しているのだが、その中で反響も評判も良いのは(半かぶちヤクザ・本座村為五郎)であった。
 そこで、芝居筋書きで(小松七五朗の女房・お民の嫉妬狂い)を軸に展開するよりも、どこの一家にも属さぬ非正規ヤクザ・本座村為五郎の生き様を描いた方が面白いかもしれない。

天狗の輪行:二本松城跡に立って「燕雀安くんぞの志・・」を再確認する座長

2014年10月15日 | 天狗の輪行
 さてさて、座長は折り畳み自転車を走らせて福島市内へ・・・そこで東京の霞が関官僚が施策した「原発引き揚げ者用仮設住宅」の群を目にするのだが、震災後3年ともなればスラム化しつつある状態だった。
 加えて、近くには巨大な郊外スーパー・イオンが隣接する立地でもあるので、震災所帯へ支給される多額の生活補助金が県外へと流出イオン化されて、地元商店街には何の利益にならずと推察され、それは福島原発の冷却水注入作業の如くに長々と続くだろうとも・・想像されるのだ。
 
 この避難状況は、福島県の民謡(新相馬節)に既に謡われている・・・と感じる座長。
 原発事故で被災した相馬市は鎌倉時代から続く相馬中村藩の支配地なのだが、その歴史伝統の長さが歌い出しの(ハア~ア~ア~ア~)という長い唄声で表わされる。
 ところが、次の歌詞(遥か彼方は相馬の空かヨ)で突然の震災避難で故郷遠くとなる想いが重なり、最後のお囃子の(ナンダコラヨト チョイチョイ)とは硬直した役人仕事に呆れた様を原発引き揚げ者が謡っているのだ。
        
 気が滅入ってきた座長は、福島市から下って二本松市へ。
駅北口から坂道を登り下れば・・・二本松城跡、更に背後の山を登れば四方を隈なく見渡せる山頂に至る。(写真18)
 そして斯様な高い所から一般庶民の住む市街地を見たのが刺激となったのか・・・座長は、高校時代に暗記させられた漢文「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんヤ」を思い出す。

 その志をもって座長の芝居「OZAWA天狗党始末」の筋書きでは、二本松城下を東京へと震災怒りの行軍をする岩手の政治家・小沢一郎を描きたかったのだが、御当人が「放射能怖い!怖い!」と地元へ帰らずの不逞ザマな醜態、それに呆れた夫人との離婚騒ぎとなってしまって・・・遂に未完のままである。
 更にこの城跡北方に位置する会津地方出身の政治家・渡部恒三をしてオジサン宰相・KAN直を暗殺せんとする芝居「真夏の桜田門」も未完のまま・・・斯様な座長の不甲斐ない「燕雀ぶり」が露呈されてしまった。

 2日間も故郷フクシマに居ると、地元言葉の童謡替え歌を思い出したので書きます。

H26/10/15 Utatteru #85  
 でんでん・デバイド」=youtube 元歌「毬と殿様」作曲・中山晋平 作詞:西條八十 

でんでん・デバイド 何ダッペ~
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 知らんぷり~ 知らんぷり~ 


天狗の輪行:福島市内で見た反原発リレーは、水戸天狗党の行列ダナ~・・と座長

2014年10月02日 | 天狗の輪行
 さてさて、東北線下りの鈍行列車に乗って福島駅に着いたのは朝10時・・・その駅頭には我が郷土の作曲家・古関裕而の銅像があり、90年前の関東大震災の時には「大地の反逆」なるオーケストラ曲を創っている。
 座長も負けじと童謡替え歌を創ろうと頭をヒネっていたら、(平日の午前中なのに)スピーカーを大音響させての「反原発のリレー運動」(写真17)に出くわした。
         
 こんな事を正義面して出来るのは(仕事をしないで組合活動する専従ヤクニン達)だけだろうと座長は批判の眼差し・・・そこで昔創った「お手盛りジャーン」の民謡替え歌が脳裏に浮かんできた。

H26/10/01 Utatteru #84  
 「お手盛りジャーン」 元歌:熊本民謡 

お手盛りジャーン、あんたこの頃
 手取りが増えたジャないかいな
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 原発なくせ!とイガイガドン


 ココ福島市は原発事故当時には家屋内引き篭り令が出た位の高汚染地域なので、その恐怖感を煽る反原発運動は効果的と思える・・・座長はそれを幕末サムライが恐怖した黒船来航、その反動としての尊王攘夷運動=日本列島引き篭り運動を当てはめるノダ。
 即ち、座長の眼前で列を為す反原発リレー運動は、水戸天狗党が為した京都への攘夷請願行進如きの(攘夷とは反原発、尊王とは自然エネルギー回帰)なのである。

 もしも?日本国民が彼らの運動に従うとなれば、エネルギー自給率ゼロの日本では江戸鎖国時代時代の様に国内人口3000万人限定の自給生活を強いられ→→その国勢縮小の見せしめに、仕事をしないで組合運動する専従ヤクニン達を天狗党の最後同様に廃炉・首切りせねばならぬだろう。

 現実の歴史においては、福島原発を70Km南下した太平洋沿岸の水戸領大津村に異国船が現れた時(1824年)に立ち会った会沢正志斎。
 「後期水戸学」に属する会沢正志斎は、著書「新論」においては欧米諸国同様の国民国家設立の呼びかけ、その漢文読み下し書では「雄飛論」と改題されて当時の欧米列強イデオロギーの導入を訴え、幕末・明治維新へと続く国家思想としてサムライ達に絶対的な行動指針を与えたのである。(これらはNet聞き書きです・・・座長は漢文を読めない!)。

 そもそも、水戸市は座長の生まれ育ちの阿武隈・南郷地域から南下する事70Kmでもあるし、その地の大学に在学中においては水戸学を知らずに引き篭もっていた事でもあるし、座長の舞台名(おず安)が会沢正志斎の本名(会沢安)に通じる事でもあるし、これらを反省して書き加えた。