桐生スバル☆☆☆座   

映画好きの座長がWEB劇場・桐生スバル座を始めましたが
東日本震災で故郷FUKUSHIMAが悲惨な状況で帰れないネ~

故小沢昭一さんへ贈る70曲目のOZUの謡・・「囲炉裏火ト~ロ、ト~ロ」

2012年12月15日 | OZUの謡uta・・・今月
 「・・・座長も路頭での神楽興行を考えていた」とブログした一ヶ月後に庶民芸能家の小沢昭一さんが亡くなりました。この世に残された気分の座長としては、「桐生スバル座」での庶民芸能興行と楽屋での童謡替え歌創りに精進せねばという立場に戻りまして・・改めてブログ継続に注力したく思います。
       
 さて、童謡好きという点で座長と小沢昭一氏が同調します。戦前童謡の衰退が著しくて「ユルキャラ童謡」が満ちた平成の世に抗して、小沢氏は「老謡」と銘打って童謡再興を目指して歌い続けますが、ナント演歌までもが衰退しちゃって「中年世代が歌う唄も無い!!」と自作の唄(俺達オジサンの・・・音頭、エレジー、ブルース、行進曲、ハーモニカ、悪妻ロックなど)で奮闘したのであります。

 この座長ブログでは現世直視の童謡替え歌を創り続けましたが、若い人たちの共感は得られなかったようでアクセス数が100件前後の低迷状態です。本日御披露する70番目のOZU謡も、元歌の中に「過ぎし戦さの手柄を語る・・」という日教組が嫌う歌詞がある為に長期封印されてしまい、若者で唄える人はいないでしょう。

 H24/12/15 Utatteru #70 OZUの謡←クリック 
  「囲炉裏火ト~ロ、ト~ロ」    元歌「冬の夜」 文部省唱歌

 おのれを求めて 彷徨う母は、
  ・・・・・・・・・・・
 想い出はト~ロ、ト~ロ
    涙もトロリ


 先日のNHK放映では「戦争は絶対イヤだ!」と強調していた小沢さんですが、この元歌が作られた明治時代のように「相手から仕掛ける戦争」もあるので、敢えてこの歌をブログしました。
 次回ブログでは、重いテープレコーダーを担いで庶民芸能を探求した小沢昭一氏の事を書く予定ですが、それは大衆芝居小屋の興行主の雑記程度の内容です。アノ時代に音声記録に拘った所業は、渋沢敬三の援助を受けて日本常民の民俗をカメラ映像に記録した宮本常一氏に匹敵する業績であります。