先週の事になりましたが、今回もザイラー夫妻のピアノ連弾を聴きに、
南丹市の胡麻にある、<かやぶき音楽堂>を訪れました。
秋にうかがうのは初めてでした。
アットホームな音楽会はもちろんのこと、
古いかやぶきのお堂や、里山の風景に季節を感じるのも楽しみです
音楽会の開演前。下の母屋の庭にザイラーさんがいらっしゃいました。
この銅鑼をザイラーさんが鳴らして、音楽会が始まります。
会場は、色とりどりの手作り座布団と
椅子席の必要な人は、申し込み時にその旨知らせておくと、
後方に用意してくださるようになっていますよ。
ちょっとピアノから遠いですが、この2階の席が好きで
ホールの音響とはまた違う、かやぶき屋根に広がるやわらかい音を楽しんでいます。
大きな梁が入り組んだ屋根裏も、目の前で見ることができるのもうれしい。
この日のプログラムは、前半がすべてドビュッシーの小品で、
先日友人と連弾した「小組曲」も入っており、
いっそうわくわくしていました。
後半は、キルヒナーの12のワルツ。
短いけれど、エッセンスのつまった美しい曲ばかりです。
感情を前面には出されないけれど、
どのフレーズも大切にされている深い演奏に、
しみじみ感動しました。
そして!演奏後には新米で作ったおにぎりをいただいて、
このおにぎりはほんとにおいしいです!
高齢ながらも今年も5反の田んぼのうち、1反にお米を作られたそうです。
「雑草抜きなど年々きつくなってきたけれど、おにぎりないと、お客さんが来ないヨ」と
時々冗談もおっしゃるザイラーさん、
日々お忙しく、今週には皇太子殿下の前で演奏されるそうでした。
お元気でいらしてほしいと願い、またこの楽しいコンサートに行きたいと思います。