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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-01】光熱費-省エネ狭小住宅-

2015-06-03 03:35:33 | ministock-01
先日、記事にした通りministock-01の1年分の光熱費を集計しました。
予想に対してどのような結果だったのでしょうか。

まず平成25年省エネルギー基準の一次エネルギー消費量計算の結果より、ミニストックでの電気の1年間の使用量は3486.78kwhで、ガスの使用量は227.48m3と予想しました。
この1年の実際の使用量は2858kwhで、ガスの使用量は294m3でしたので、ガスの使用量が予想より上回ったものの、電気の使用量は予想よりも下回る結果でした。

次に太陽光発電ですが、予想した発電量は2965kwhで、実際の発電量は2300kwhにとどまり、予想よりも665kwh少ない結果でした。
発電量の結果について補足すると、平均日照時間と検証期間の日照時間を比較すると、1年間の日照時間の平均は1645.1時間に対して検証期間は1689.6時間あったので例年よりも太陽は沢山出てたのが実績ですが、ソーラーパネルは気温25℃を境にして、以上だと発電効率が下がり、以下だと発電効率が上がります。

検証期間は25℃を超える時期の日照時間が長く、冬は極端に日照時間が短かかったので、発電効率の悪い時期に日照時間が長く、発電効率の良い時期に日照時間が短かったため、予想よりも発電量が少なかったと考えられます。

まぁ、はずれ年だったことにしましょう。

それらを踏まえて、皆さんが気になるお金の話を。
じゃぁ、結局幾らだったんだよと。ちなみにこのお金の話は電気代とガス代のお話です。水道代、電話代は含まれていません。

予想した1年間の光熱費¥155,720に対して、検証期間1年間の光熱費は¥141,419でした。

そして、太陽光発電の予想売電額¥112,670に対して、検証期間1年間の売電額は¥87,400でした。

つまり、当初予想では¥155,720の光熱費に対して¥112,670の売電を見込んでいたので、実質光熱費は¥43,050、月々に換算すれば¥3,587.5でしたが、
実際には、¥141,419の光熱費に対して¥87,400の売電でしたので、実質光熱費は¥54,019となり、月々に換算すると¥4,501.6という結果でした。

発電量が少ない印象がありますが、概ねシミュレーション通りの結果と感じました。

ゼロエネ光熱費ゼロには少し及ばない結果ですが、24時間空調の行き届いた生活環境でなんの我慢をすることなく生活していて月々の光熱費が¥4,500というのは、皆さんにとってどう感じられましたか。

新潟県の月々の平均光熱費は約¥27,000です。(水道代含む)水道代を除けば¥22,000くらいでしょうか。

月々の差額は¥17,500です。
私がよくお客様にする話として、月々の住宅ローンの返済額が多少増えたとしても、月々の光熱費がそれ以上に下げることができれば、住宅の性能を少し上げることはお客様にとって大きなメリットになります。月々のローンは長くて30年とか35年で終わるのに対して、光熱費は死ぬまで払い続けるので尚更です。そして、家中快適に過ごせるわけですから、なにか問題ありますか?って話です。

1年間の光熱費の差額は約¥210,000という事になります。
旅行行けちゃいますね。

床面積は新潟県平均の半分以下ですが、光熱費は1/5で済んじゃうミニストック。
建物の面積を小さくすることでイニシャルコストも抑えて、月々の光熱費も安い。面積は小さいけれど、生活の質だけはどこよりも高いのがミニストックです。










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