志情(しなさき)の海へ

琉球弧の潮風に吹かれこの地を掘ると世界と繋がるに違いない。世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

5月27日夜9時、霧の中を家に戻る。ブログは誰への発信なのか?

2011-05-28 10:14:04 | 社会時評
「ブログが誰への発信なのか?」と彼は問うた。「好きな事が自由に検証もなく書けていいですね」ともーー。「この論文はブログ的ではなく」と彼女は言った。つまり学術論文を最上位に置く視点である。実証的なことばではない限り信頼できない。だから数多のブログなんてね、というスタンスである。博士号を取得している彼や彼女の姿勢が「ああ遅れている」というのがこちらの考えである。「ことばの垂れ流し、チープな論の展開」だという。しかし、大手メディアより優れたサイトが結構あり、Japan Focusなどの記事はその辺の学術論文よりはるかにいいと思う。まめにすべて読む時間はないが、たまにアクセスする。Znetの論稿も日本の人文系の書物よりまさに今世界で起こっている現象や事実にコミットしている。もっと普遍的で深い!だから「ブログなんて」と切り捨てる大学知識人のセンスの淡さ、時代遅れに唖然としたりしている。そこで興覚めも起こる。素敵だと思っていた彼や彼女は形骸化した形(オリ)の住人なのだった!

勝手に送られてくる英字新聞のデータ―分析はなぜか盛んに中国を扱っている。今後それがますます深まるのだろう。投資のターゲット、利潤を得るためにも執拗に中国の分析記事をUPしている。その中国脅威論が日米共に強烈になっている昨今である。

(嵐の夜、琉球大のキャンパスでデイゴの木と霧)

沖縄の米軍基地を日本という国の利害のために大いに利用し、自らの食べ残しのわずかな施しで沖縄の民衆の心を懐柔せんと民主党の大物議員前原が沖縄の顔色を見にきたりもする。辺野古への基地移設賛成派のかつての市長などと会う。切り崩しを模索するあの顔は醜い。中国脅威論者である。実際今の中国共産党幹部は怖いらしいよ、と話した彼も言い切った。日本に攻めるにしても大義名分が必要だから、それに日米が相手だから簡単には攻めてはこないだろうが、などと語り出す。

「ああそうですか。それでも人は、理想を夢を語り求めないと未来はないのよ」と言う。17歳のハイティーンは言った「諸葛孔明のような人物が数人いればこの世界はもっとよくなるだろうにね」と。彼は漫画でゲームで小説で夢中になった「三国志」の世界を語る。「凄いよ。独裁でも優れたリーダーの統治であり施政なら悪くはない。その辺の衆遇政治よりはるかにいいよ」と言い切る。そうだろうか?疑問は起こるがしかし彼の発想は、その辺の大手新聞が流すデータ―より斬新さを感じたりもしている。

そこで知人の彼女との語りを思い出した。「XXはね、中学校とその教師たちにはじかれたのよ。つまりルールに形にハマらない生徒は転校させてはばからない学校なのよ。少し感性が他の子とずれたらもう対応できず、捨てるのよね。それで彼は苦しんだのよ」「囚人だよね。上からのいいなりでことばを発することができないし、発することが求められていない。おかしいね。アメリカ人の彼によると小学校に上がる前まではたいてい一緒の感性だが、小学校に入った後で変質していく」という。

「いかに封じ込めて管理するか、が大きな命題になるんだね。ことばを感性を封じ込める。怖いね。教育が人間を造り、人間を歪めるという事だけど、私は画一的な学校現場がたまらなかったね」

「どんな感性でも意見でもそれを発言する機会を奪うというのが教育なら、内から全体主義国家を養成していることになるよね。表上は民主主義の衣だけど、中身は感性を心を魂を閉じ込めていく。だからこそまた奇想天外なイマージネーションが起こりアニメやファンタジーが豊かに膨らむという事にもなるんだろうけれどね」

「そうね。大学もしかし変らないね。システムに依拠して生きている者たちはその温存のためにまた這いつくばっていて、自己保身のためにバッファーを殺すことを平然とやってのけるしね」

ハシオル。つまり思った事を、感じたことをことばで表出することを抑制するいかなる体勢も欺瞞だという事になる。小学校、否、保育園から大学に至るまで、その発言なり発信の自由が求められる。実際はサバルタンはどこにもいる。真実や正義の使者であるべきXX知識人たちの欺瞞はまた身近に感じる。

ことばを発したくって発することができない境界(陥穽)に住む人間の存在がある。そこを実際に体験できないXX知識人のことばのチ―プさに驚く。学術論文を凌駕する真実が宿っているエッセイもあり得る。詩も小説もある。ブログもあると言えるだろう。グラスルーツのきらめきに未来が宿っている。

誰に発信しているのか?不特定多数の虚構空間にアクセスする人々へ。そこは地球村で主に日本語を解する人間たち、たまに英文でも発信しているのでLingua Francaの英語を解する人間たちに発信している!

アクセスは良くて日々IP200人、PVがたまに600を超え、平均500ほど?このブログのランクはたまに百五十万人以上のブログの中で8000台の位置になったりする。ターゲットは読むことをいとわない方々。究極的な真実や正義へのコミットを模索している人々!そんな彼や彼女とつながっていたい!物事には絶対はありえない。すべて相対的な関係性の中に揺らぎを生き生かされている。それでもたゆたう中に真実の滴を求めて生きている。120歳まで?!(沖縄の長者の大主は100に20余ってと語る)

(論理に一貫性もなくことばを綴っている。それもまた思考の揺れ)
≪写真は琉球大のキャンパス、5月27日の夜9時ごろの霧とデイゴの木々≫

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