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志情(しなさき)の海へ

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年間800万トンのプラスチックが、世界の海に流れ出ている

2016-07-29 22:03:40 | 環境・Ecology・環境文学

転載ですが、なぜかPCを開くと目の前に迫ってきたサイトです!

グリーンピース・ジャパン モバイルサイトより
2016-07-20 15:30

1年間に800万トンのプラスチックが、世界の海に流れ出ている


こんにちは。海洋生態系担当の小松原和恵です。

きょうは、海をとりまく環境問題の中でも、とても身近な「マイクロビーズ」のお話をします。

 

 

マイクロビーズとは?

歯磨き粉やスクラブなどのパーソナルケア製品に含まれる、あのつぶつぶです。
実はあれ、プラスチックの一種なんです。

 

製品表示で、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンレフタレート(PET)、
ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ナイロンなどと書かれているものが該当します。

マイクロビーズは、小さすぎるため、下水処理の段階で取り除くことができません。
結果、海に流れ出て、魚の体内など海の生態系に取り込まれていきます。

今年、東京湾で行われた調査でも、8割のイワシの体内から微小プラスチックが見つかり、
マイクロビーズも含まれていました。(関連記事

 

 

毎日、海に大量に流れ出るプラスチックは、気候変動や過剰漁業に並ぶ、
海の生態系への大きなリスクのひとつ。
もちろん、魚を食べる私たちの体にも入ってくるわけです。

でも、マイクロビーズに関しては、代替の原料がすでに入手可能な状態で、
もっとも解決するスピードが早い問題とも言われているんです!

 

世界トップ 30 社の「脱マイクロビーズ」
ランキング、本日発表!

本日、グリーンピース東アジアは、世界のパーソナルケア業界トップ 30 社の
「マイクロビーズ廃止」に向けた取り組みを調べ、そのランキング結果を発表しました。
そのうち、日本企業も 3 社含まれています。

全体のランキングは、ブログの最後でご紹介しますね。

 

調べたのは主に下記 4 つの項目です。

1. マイクロビーズ廃止に向けた方針があるか、その情報を公開しているか

2. 方針の中でマイクロビーズをどのように定義しているか

3. 方針の達成期限はいつか 

4. 方針が適用される地域と製品

 

結果:方針の範囲がバラバラで、海洋汚染が防げない。

30 社のうち 29 社が、すでにマイクロビーズの使用を禁止するという方針を出している、
または方針を出す用意がありました。

しかし、方針の内容は企業によってさまざま。

マイクロビーズの種類や製品を限定しているので、
このままでは、包括的に海の汚染を防ぐのが難しいことが明らかになりました。

例えば、国内ではマイクロビーズを使っていない商品を販売していても、
海外各国で販売している製品に関しては規制がはっきりしない、というケースもありました。

よって、海を守るために必要なことを全てカバーし、満点を獲得した企業はありませんでした。

当たり前ですが、世界中の海は繋がっています。
今のままでは、プラスチックの脅威から海をきちんと守ることができないんです。

 

 

気になる日本企業のランクは?

同点 2位にランクインしたのは、資生堂(320/400点)、花王(320/400点)の 2 社。

下から 7 番目にランクインしたのは、コーセー(240/400)でした。
コーセーがやや低くなっている理由は、マイクロビーズを使わない対策をしている製品が、
2014年以降に発売された新製品に限られているからです。

  資生堂 花王 コーセー
方針の有無 有。ウェブサイトで公開 有。ウェブサイトで公開 有。非公開
定義 参考資料 参考資料 非公開
達成期限 2018年 2016年末 2014年開始
方針の抜け穴 クレンジング製品に限定される 洗い落とす製品に限定される 新製品に限定
代替製品 セルロース 自然由来のもの 植物由来の原料

 

きれいな海を守るために必要なこと

調査をしてわかったのは、どこの会社が特別悪いのではないということ。

業界のスタンダードがない状態で、
各社の自主規制に任せているのでは環境汚染の広がりは止められません。
その解決のためには、
業界のスタンダード作りを続けながらも、やはり各国政府によるマイクロビーズ禁止法が必要です。

そして私たちの普段の生活でも、すぐにできることがあります。

なるべく製品ラベルをチェックし、マイクロビーズを含む製品を避けること。

そして、自分のお気に入りのブランドが、もしマイクロビーズを使っていたら、
「マイクロビーズを廃止して、海をまもって!」という、お客様の声を企業に伝えてみましょう。

日本語ページがないのが残念ですが、こちらのウェブサイトで、
どの製品にマイクロビーズが使われているかチェックできますよ。

http://www.beatthemicrobead.org/en/

大切なのは、まずは知ることです。そして、ぜひ周りの方へ広めてください。

みんなで力を合わせて、海も人もハッピーな美しい海を守りましょう!

ランキングの結果

*赤字が日本企業 

# Name Score Rank
1 Beiersdorf AG 340 1
2 Colgate-Palmolive Co 340 1
3 L Brands Inc 340 1
4 Henkel AG & Co KGaA 340 1
5 Clarins SA 320 2
6 Unilever Group 320 1
7 Botica Comercial Farmacêutica Ltda 320 2
8 Oriflame Cosmetics SA 320 2
9 Shiseido Co Ltd 320 2
10 Avon Products Inc 320 2
11 Coty Inc 320 2
12 Kao Corp 320 2
13 Natura Cosméticos SA 300 3
14 Yves Rocher SA 300 3
15 Reckitt Benckiser Group Plc (RB) 300 3
16 AmorePacific Corp 300 3
17 L'Oréal Groupe 300 3
18 Chanel SA 290 4
19 Procter & Gamble Co, The 280 5
20 Johnson & Johnson Inc 280 5
21 LG Household & Health Care Ltd 280 5
22 Puig SL 250 6
23 Kosé Corp 240 7
24 LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton SA 210 8
25 Mary Kay Inc 210 8
26 GlaxoSmithKline Plc 190 8
27 Estée Lauder Cos Inc 120 10
28 Amway Corp 110 11
29 Revlon Inc

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (グリーンピース・ジャパン)
2016-09-28 12:12:12
いつもお世話になっております。グリーンピース・ジャパンです。本ブログを転載いただき誠にありがとうございます。大変申し訳ないのですが、本ブログのタイトルに誤表記がありましたことをお伝えします。1日800万トンではなく、正しくは年間800万トンのプラスチックが海に放出されております。この様な間違いをしてしまい、皆様に誤解を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます。今後とも何卒よろしく御願いいたします。
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