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「沖縄芝居」も世襲制へ?伊良波尹吉の孫伊良波さゆきさん、そのパートナーの金城真次さん30代が中軸へ

2018-10-24 09:19:05 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他

琉球舞踊の国の保持者追加認定では、このブログに寄せられているように、琉球舞踊保存会や組踊保存会がリンクした問題が指摘されています。できれば小さなフォーラムでも開催したいと考えているのですが、問題を指摘した島元要先生がパージされたままですね!世襲制が沖縄芸能界でも勢いをましているのでしょうか?

またご都合主義的に時流にのるソフトパワーの文化政策もありますね。メディアも追認の現況ですね。形骸化する例えば沖縄県指定無形文化財「琉球歌劇保存会」でしょうか?琉球新報が保存会を一顧だにしなかった事例が、新報ホールの杮落とし(長いですね!)の沖縄芝居の祭典に保存会会長への打診が何もなかったという事実が示していますね。

沖縄芝居なり沖縄芸能の歴史の経緯をどう検証し、評価するかですが、「琉球歌劇保存会」は来年6月に30周年記念式典、舞台、シンポジウム、記念誌発行を企画して、すでに動いています。

歌劇保持者の方々は数十人ですが、実際は舞台に立ち指導できない方々、またまったく会の運営に係わらす、無視している方もいますね。規定では指導ができず、舞台に立てない方は保持者の認定を返上することになっているのですね。最近知りました。

社団法人化した「俳優協会」も存在します。でもその俳優協会の方々も新報の杮落としの舞台に参与していません。従来、沖縄芝居を担ってきた方々を無視した公演にも見えます。一方で『沖縄芝居研究会』のメンバーを越える舞台を見せてほしいものですね。ただプロデュース公演がメインで組踊伝承者や琉球舞踊の師範級の若者達が中心ですね。ということは、琉球舞踊や古典、民謡の師範の方々も大いに琉球歌劇や史劇に参入することは可能ですね。また現代沖縄演劇をやっているメンバーでも組踊や沖縄芝居の上演が可能です。枠を当てはめる必要がなくなっています。

例えば演劇集団『創造』の昨今の舞台はオールウチナーグチ(沖縄語)で上演しています。その中で舞踊も空手も民俗芸能も網羅しています。まさにチャンプルーの時代です。古典音楽、民謡ももちろんです。

だからこそ単なる世襲制や家元から内弟子への体制(保守化)とも異なる革新的な、斬新な舞台の登場が望まれますね。下克上といっしょですね。制度の枠を超えた沖縄芸能の発展を祈願しています。「わが街の小さな劇場」の福永武史がはじめて本土の著名な演出家賞で優秀賞をとったことは注目すべきですね。シンガポールのオンケンセンのような演出家もいます。香港にはダニーさんがいますね。アジアへ世界へ飛び出す演出家や舞台人がこれからどんどん登場していくことになる未来ですね。

一方気になるのは、21世紀に入ってますます日本の伝統芸能のシステムに同化した傾向が推進されている昨今ですね。小さな沖縄の市場のパイは小さいので、東京や関西へと、芸能公演の裾野は広がりつつあります。ソフト文化パワーでも力のある流派が勢いを伸ばしていますね。

可能性があると同時に、小さな流派は取り残されていくのでしょうか?そうではない制度的な保存継承が必要ですよね。従来の制度の疲弊化もあるかもしれないのですが、この140万人にプラス海外のウチナーンチュネットワークを越えた世界への展望も問われているのでしょう。

 

 



 



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