
長いこと疎遠になっていた公園に朝7時前には着いた。久しく会わなかった青木さんと、いつも素敵なコリー犬を連れて散歩していた崎山さんにばったり再会して、知り合いの方々の消息を尋ねた。
あの愛らしかったコリー犬は永眠し、公園の主のような上原さんも姿を消して、彼がいた場所は殺風景でザラザラ風が通り過ぎている様子だ。ここは、あの上原さんの住処だった。記憶は消えない。台風が押し寄せる前、猫たちのドライフッドを手渡したこともあった〜。
澄んだ眼差しには滅多に会えない。
歩くことは、いいに違いない。階段の登り降りとは異なる。日常の雑事で動いている身体の作用は、ただ草花や青いベンチを見ながら歩く行為とは、異なる。幾分の疲労感が伴う。急いていたせいか、Tシャツも裏返しで着けている事に気がつかなかった。今はそんなデザインのシャツもあるのよ、と青木さんがすんなり言った。そうなんだ。気が楽になってそのまま散歩を続けた。
噴水があって水が流れない場所を見るとユウナの樹のおばさんらしく薄い茶の猫が見えた。もしや、と思って近かづくとすりよってきた。それで頭と顎の所をマッサージしてあげた。何度も繰り返した。ごめんね、美味しいのは持ってないんだ。おばさんは離れようとはしなかった。雨も降ってきた。雨に濡らしたくないので青いベンチまで誘導した。
おとなしくついてきた。他の猫を威圧する素振りもあったが穏やかに時は流れていた。
次は缶詰を持ってきてあげるね。
ついて来る姿を振り向いて見ながら駐車場への帰り道、甘い爽やかな香りに気がついて辺りを見ると巨木にギッシリと花がついて壮観。写真を何枚か撮った。
今日の驚きはとても嬉しかった。
午後から19時過ぎまで図書館に篭っていたが、新たな発見があった。謝!



