志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

佐藤優さんはイスラエルのインテリジェンスに関心をもってもパレスチナを語らない。なぜ?

2014-05-31 12:33:01 | グローカルな文化現象

アラブの春は幻滅に終わったのか、また軍事独裁政権のスタートだと、ニュース伝える。しかし大量のイスラム兄弟たちの虐殺の後での軍政である。確実に時代はアフリカでも推移している。西欧の論理に沿った形で、グローバルスタンダードの価値基準に準拠して熱狂的な宗教的価値基準から離脱しつつある中東であり、アフリカかもしれない。アフリカの資源の争奪戦は4000年にわたる歴史そのものか、人類のあくなき欲望の体系は続いている。その中で希望を見出す闘いも続く。イスラエルとパレスチナ!イスラエルに関心を持つ佐藤優さんの評論を読むと、なるほど、と思いつつ、イスラエルの下で呻吟しているパレスチナの人々、土地を奪われ、人権を奪われ、爆撃に怯える人々が脳裏に浮かぶ。

エジプトで独裁者が大衆の力で倒された時、佐藤さんはやはり「イスラエル」について言及していた。日本がイスラエルのようになったらいいとの発言もあった。冷静に世界の動向を見据えることがいつでも必要なのだろうが、多くのユダヤ人がホロコーストで殺されたナチスの悪夢(実際の虐殺)が繰り返されないように、叡智を尽くして無差別に殺し合わない誓い(コミットメント)をすることが求められているに違いない。アウシュビッツで楽隊の一員だったゆえに命を取られることのなかった女性が、再び収容所に立って「人間の究極の良識を信じたい」と語った。「究極の良識」ということばが頭に刻み込まれている。

究極の良識とは?それは決して他者を排除して自らの利得を追及する姿勢ではないはずだと考えるが、パレスチナとイスラエルの関係性のありようは、他者化した敵対する者たちとしてのパレスチナ人なのだろうか?あいつは敵だ。敵は殺せ!?排除し、抹殺する行為が正当化される無邪気な悪もあるようだ。←インドネシアの事例もカンボジアの事例もそしてアフリカの事例も、あらゆる戦争や内乱の内実が悪夢・地獄図絵そのもので、それを否定しづづけること、対話による問題解決への限りない・努力を続けること、それが人類史の現在の知性・究極の良識だと考えたい。しかし、武力を背景に利害を、主張を、縄張りを、獲得せんとする争いが絶えないのも、その通りの地球社会。「島は赤かったか、青かったか」、明日、明後日、永遠の安寧が確かだと、誰にも言えない宙ぶらりんの生・この場所・空間にいるのも、その通りだ。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。