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夜叉ヶ池を考えています(9月15日)

2013年09月15日 20時48分56秒 | 日記・エッセイ・コラム

この夏「夜叉ヶ池」のオペラを見ました。

その後もずっと考えていたのが、「どうして鐘をつかなければならないのか?」ということです。

オペラで説明があったのかもしれないけれど、(聞き逃したのか?)ピンと来ません。

今日は、その答えにピッタリな物語に出合いました。

Dsc00038 だいじゃの目玉

大蛇が人間の男と夫婦になって子どもを産むが、産屋を覗かれて正体を見破られると、目玉を置いて立ち去る。赤ん坊が目玉をしゃぶり尽くしてしまうと、もう片方の目ももらいに行く。両目を失った大蛇が、時を知るために、朝晩鐘をついて欲しいと頼む。

この物語が、「夜叉ヶ池」の初めにあれば、とっても納得できる物語になるのだけれど…。

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泉 鏡花の原作によるオペラだけれど、夜叉ヶ池の土地に伝わる物語とはだいぶ違っているそうです。

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この書き方では少し乱暴でしたので、付け加えます。

①泉 鏡花の「夜叉ヶ池」では伝説として、

越の大徳泰澄が行力で暴れる竜神を夜叉ヶ池に封じ込めて、里を水害から守った。

竜神は自由に暴れまわりたいのを我慢しているのだから、約束を忘れぬように、毎日三度鐘を撞いて自分に知らせよ。

(岩波文庫 P27を見て下さい。)

②地元に伝わる伝説は、「夜叉ヶ池」と書いて、ウィキペディアでご覧ください。