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狭いベランダで育てているバラのこと、一緒に暮らす猫のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

今日の日曜美術館は〈イラストレーター宇野亜喜良〉さんandオペラシティのアートギャラリー作品展

2024-05-26 10:58:00 | 美術・芸術・絵画教室
私が10代の頃から憧れて大好きな
イラストレーターの宇野亜喜良さん。



寺山修司さんと組んで作った女の子向けのファンタジー詩集の数々(〈ひとりぼっちのあなたに〉の初版は1965年)
繰り返し読みました。
まだ手元にあります。
2人のケミ(今の言葉)が素晴らしいんですよ。
この時に初めて少女を描いたそうです。
笑わない少女、今となっては宇野さんの象徴とも言えるイラストですが。

今日の日曜美術館はその宇野亜喜良さんでした。
今年90才になられたそうです。

連休に東京に行った時に丁度〈東京オペラシティのアートギャラリー〉で大々的な展示会をされていて、それも見て来たし
今日の日美もとても興味深く見ました。

その手元から紡ぎ出される唯一無二で不可思議で美しい世界

その世界について何か感想を言うとかそんな事おこがましくて出来ない。
ただただその天才ぶりに圧倒されてひれ伏したくなるばかりです。

オペラシティでの作品展は、一部をのぞいて写メ可でした。
その時に撮った画像を一部、貼らせていただきます。

自画像
お父様が画家だったかな?
お父様の手ほどきで幼い頃から絵を描いていたそうです。
特にデッサンは毎日
デパートのコマーシャルの双六



マックスファクターのポスター
素晴らしすぎる。

写真と組み合わせたこれらのポスターの数々
才能が溢れて溢れてどうしようもないくらい素敵でした。
チョコレートのパッケージ
とにかくお仕事の幅が広い

日本宣伝美術会のポスター
わざとシワを寄せた紙にイラスト

様々な手法が使われている作品達がたくさん

コンサートのポスター









日本の小説の挿絵もお手のもの




今江祥智さんとの絵本の仕事も有名ですね。









舞台芸術にも力を入れていらっしゃるようでした。

(いい加減な写真ばかりですみません🙏)

今でもお仕事の依頼が途絶える事のない現役のイラストレーターでいらっしゃる宇野亜喜良さん

憧れていた方の原画の数々を見ることが出来て
とても幸せでしたし
やはり原画は違う、血と肉を感じると思いました。
この作品展を見てからは、印刷された物を見てもよりリアルな生々しい感覚を覚えるようになりました。

作品展と日美の感想がごちゃごちゃになってしまいましたが
日美の中で横尾忠則さんと軽い対談をされた部分が興味深かったです。

「90才でこんな少女か男の子か分からないようなイラストを描くなんて、ある意味変態やね。」
と、横尾忠則さんに言われて
「むむむ。」と、ひるんでいらっしゃいました。
「病理的に変態と言われるのはイヤだけど
変態かもしれない。」
との事でした。

あんなに美しい世界を描かれるのに、ご本人は割と普通の方に見えました。
お仕事についても、
「誰かから依頼されないと描く気がしない。
誰かに頼まれて仕事する事に存在意義を感じる。」
と、おっしゃっていました。


若い頃から一緒にお仕事をされて来た2人
最高!

横尾忠則さんが
「二十歳頃に描いた絵と今と、同じクオリティやね。」と
それに対して宇野さんが
「同じと言われたら嬉しいような嬉しくないような。」と。
確かにですが
若い頃から完成されてたんですよね。
もう世に出た時から完成されてた。


















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