薔薇園の聖母子

15世紀のケルンの画家、シュテファン・ロッホナーは、クリスマス・カードとして世界中で広く親しまれている絵画　《薔薇園の聖母子》　の作者で、「柔軟様式」と呼ばれる柔和な人物表現を得意とする「ケルン派」を代表する画家です。写実的な細部描写と，国際ゴシック様式の優美な装飾性を示し、「つぼみのように初々しい」と形容される聖母の顔に象徴されるように聖母子や奏楽の天使たちの愛らしい姿が印象的な作品で、「ケルンのモナリザ」と呼ばばれているそうです。