娘Tと心待ちにしていた作品。
劇中使用されるクラシックの名曲リストに、現在娘が弾いているラロの「スペイン交響曲」も載っていたので、いつ流れてくるのか今か今かと楽しみにしていたけれど…結局聴き取れませんでした~。。。う~む。
作品自体もちょっと期待はずれ…
演奏を聴くには、以前観たベルリンフィルのドキュメンタリーがあまりに素晴らしかったので物足りなかったし…
ヴァイオリンのソリストも、いかにも素人といったボーイングでがっかり!
もっと演奏技術の指導をしてほしかった…。
娘Tも、のだめの映画(後編)で水川あさみ演じる清良が演奏するシーンの方がずっと素晴らしかったと言ってました。
ドタバタドタバタして人間(人種)の描き方が単純で典型的なのも気になりました…。 コメディーだと言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが…お客を前にして演奏をする!ということは(私自身オーケストラに所属していたので思うのですが)責任も伴い緊張もするものだし、一種厳かな気持ちにもなるものだと思うのですが…
そんな心情が全く描かれず… 30年ぶりに音を合わせるというのに、団員はパリで遊び回っていて集まらなくてリハーサルもできず…(ありえない!)…かといって30年の空白を埋めるために自主的に練習していた様子も無く…
遅れてきて演奏直前の舞台で席に着くなんて言語道断!!!…こんな場面には全く笑えないし、一種の怒りさえ感じてしまいました。
なので、美しいソリストの両親が共産主義時代、シベリア送りになって死んだ…という、普通なら心にぐっとくるはずの歴史的悲劇も、いまいち私には響いてこなかったのでした…。
チラシに書いてあったように 「マイケルジャクソン THIS IS IT」をおさえ、パリでオープニングNo.1を記録!。。。って本当なのかな?????
フランス映画の笑いは、私には合わないのかな~???
この作品のあまりにも高い評価が、ちょっと腑に落ちない私なのでした。。。