Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クモハ123-1「ミニエコー」に乗る

2012年09月19日 | 
 昨日は出張で長野県伊那市に日帰りで出かけた。浜松から伊那市に行くには、名古屋まで新幹線、名古屋から岡谷まで中央本線、岡谷から伊那市までは飯田線ととてつもなく電車にたくさんのる。特急を使ってもたっぷり4時間。「鉄ちゃん」には至福の時間である。
 ちなみに私は電車が好きだが「鉄ちゃん」のレベルにはほど遠い。ただ、乗ったことのない電車の写真は撮影するし、初めての路線には心が躍る。今回、乗ってみたかった電車は中央線の(支線?)辰野~塩尻間を一両編成で走る貨物車両として使われていたクモハ123-1、通称「ミニエコー」だった。行きは接続的には無理だったが、帰りはばっちり。
 飯田線を辰野で降り立ったときから胸がドキドキ。もうホームに「ミニエコー」が停車していて、見るだけで嬉しいのなんのって。ほとんどの乗客は学校帰りの高校生。なんかいいなあ。感動的だなあ。
 塩尻までのほんの20分足らずの乗車なのだが、もう舞い上がって、その日の疲れなんてすっかり忘れてしまう。いったい何をしに伊那市まで行ったのかって。そりゃあ仕事だけど、ぼくの気持ちの中でのメインは「ミニエコー」ですよ。講義もしたし、「ミニエコー」にも乗車したし、だから目的を二つ達成!

午前3時

2012年09月15日 | 浜松・静岡
 夜中に剣道の試合をしている夢を見て目が覚めた。高校卒業してから一度も剣道なんてやっていないのだが、夢というのは不思議なもので、30年以上の時間の経過を一気に縮めて、まるであの時、道場で相手と向き合っていたかのごとく迫真に迫った夢だった。まるでドラマのように、打ち込まれたのか、あるいは打ち込んだのか、とにかくその瞬間に目がさめた。
 午前3時。外は不思議と明るい。そんな光に引きこまれるようにしてベランダにでた。そうだ。帰国したら、自分の住むマンションの地下に大きなインターネットカフェ、漫画喫茶、カラオケ、ビリヤードなどがいっしょになった24時間オープンの店ができていたのだ。インターネットは自分の部屋で見られるし、カラオケには行かないし、漫画も読まないから自分には関係ないんだけど、とにかくその看板の明かりがとにかく明るい。
 午前3時の街はまだまだ活気にあふれる。遊楽街からは時より酔っ払いの声が聞こえてくる。ちょっぴり勝手な言い方だけれど、一日中シャッターが開かない街に比べれば、昼であれ、夜であれ、賑わいのある場所が好きだ。夜が元気だっていい。200メートル足らずの道の両側にひしめく夜の街の賑わいとそこで働く人々に乾杯!(そして麦茶を飲んで寝たのだった。)

インチョン空港での爆睡可能スペース

2012年09月13日 | 
 インチョン空港に行き慣れた方ならご存知なのかもしれませんが、本日、中部国際空港へのトランジットでインチョン空港探検中、爆睡可能、しかも静かで、あまり人気がないスペースを発見しました。
 空港の待合ゲートのある階は、とにかく免税店が多くて、人が多いいためにおちつけません。ゲートの待合室の椅子も普通で横になるのは難しいと思います。ところが、一階上にあがると別世界が存在します。免税品の受け取りや、各社のラウンジが設置されている階なのですが、その階の一部は、普通の利用者でも使える休憩スペースになっていて、横なれる椅子なども置かれています。しかもWIFI FREEです。
 ここはキッズ・ルームの前のスペースなのですが、とにかくあちこちで爆睡しています。だって、おじさんやお兄さんのいびきの輪唱がすごいんですよ。空港係員はもう慣れっこみたいで、何事もなくこのスペースを通りすぎていきます。というか、ほとんど人が通りません。
 しかし、ある意味、ここは危険です。あまりに静かなので、このまま寝続ければ乗り継ぎ便を寝過ごす危険性あり。ということで、インチョンで乗り継ぎの長い方、どうぞ探検してみてくださいね。私はここで1時間、ウトウトしながらまったりとくつろぎました。おかげで元気に浜松に戻って、荷物の片付けも洗濯も終えました。今日はあとは寝るだけ。

できることは自分でやること

2012年09月12日 | バリ
 できることは、なるべく自分でやることにしています。もちろん遠くまで行く時は、車を運転してもらうし、誰かに手伝ってもらうことはたくさんあります。でもフィールドワークの時間が大事だから、研究第一だからといって、何でもかんでも人に頼んで済ませてしまうのもどうかなと思います。
 私はできることはなるべく自分でやります。そういうことに喜びを感じます。小さことでも「やり遂げた」という気がします。もちろん人より余計な時間がかかわるかもしれません。非効率的かもしれません。でも、それでいいのです。私はそれがいいのです。
 昨晩、カランガッスムの演奏者が1年がかりで製作したバリの大正琴を二台持ってきてくれて、夜中にそれを梱包をしました。昨日中に梱包用品屋(ちゃんとデンパサールにあるんですよ)に行ってスポンジを買い、大きな文具屋で集めのボール紙が数枚買って折り曲げながらビニール紐とインドネシア製ガムテープで作ったのがこれ。1時間半この作業に費やしたけれど、おかげで気持ちよく眠れたのです。
 歳を重ねるごとにインドネシアで「できること」は少しずつ減っていくのだけれど、それでも「できることは自分でやる」という気持ちを忘れることなく、これからもインドネシアでの研究も続けていこうと思います。

パリのジルバッブ? Apa jilbab Paris ?

2012年09月12日 | 
 バリではなかなか遭遇しないイスラムの女性がかぶるジルバッブを売るお店を、ロンボックではあちらこちらで見かけます。本当に色とりどりです。気をつけて女性のジルバッブを見てみると、ジルバッブの上にアクセサリーをつけるなど、女性たちはジルバッブでいろいろとオシャレを楽しんでいるようです。
 ところで、この写真に写っている文字ですが、「パリのジルバッブ、当店で販売」と書かれています。「パリのジルバッブ」とは何ぞや。もしかして、パリ発最新モードのイスラム・ファッションというのがあるとか?

On Time Flight from Lombok

2012年09月11日 | 
 ロンボックからマタラムへのフライトは奇跡的に時間通りでした。待合室の隣に座っていたインドネシア人の家族連れが「珍しい、珍しい」と喜んでいました。なんて運がいいんだろう。
 ところが、バリの空港についてからがたいへんで、車でデンパサールまで、なんと1時間45分もかかりました。道路大渋滞。別に儀礼や事故があって道路が閉鎖されていたわけではないのですが、ひどいものでした。
 バリの空港タクシーは、これまで行き先ごとに決まった料金を払うシステムだけでしたが、政府の指導もあり、この7月からメーターとこれまでの場所ごとの料金制のどちらかを選べるシステムに変わりました。早朝や真夜中でしたら、場所によってはメーターを使った方が安いのかもしれませんが、渋滞するバリでは料金が決まっている方が絶対にお得です。運転手も異口同音にそのように言っていました。個人旅行者の方、ご注意を。

帰りは大丈夫そうな…

2012年09月10日 | 
 ロンボックの空港に来ています。昨年、出来たばかりの新しい空港で、ものすごく新しいのですが、そのわりにはフライトが少なく、まるで日本の地方空港みたいです。マタラムを出る前にムルパティのコールセンターにフライト時間を確認したら、「予定通りでございます」って感じでお姉さんらしき人(電話の声だからわからないけど)にやさしく言われました。
 空港はWIFI FREEなので多少早く着いても時間をつぶせます。お店はあるけれど、買い物をするようなものは全くありません。でも、もうちょっと探検してみます。何か面白いもの(場所)見つかるかも。
 さて今回は、予定通りの時間に飛ぶでしょうか?次回のブログをお楽しみに。

マタラムモール

2012年09月10日 | 
 ロンボックで宿泊しているホテルのそばにでっかいショッピングセンター、マタラムモールがある。日曜日の昨日、夜に食事をするために外に出たら結構店がしまっていて、道が閑散としていたので、仕方なくモールに入った。そのとたんにすごーい人。外と中の違いは歴然!
 マタラムモールに入って、南風原のJUSCOを思い出した。外はものすごく寂しいのに中はいつも大賑わいだった。日本でもインドネシアでも、老若男女は、やっぱりこういうモール街が好きなんだな。
 本屋とCD屋とスーパーに行ったくらいで、僕が楽しめそう店は何もなし。でも地元密着型のモールに行くと、なんだかワクワク、ドキドキしてしまう。市場(パサール)に行くのとはまた違った別のインドネシアをここから感じられるからだろうな。

お楽しみはこれからだ

2012年09月09日 | 
 昨晩、ホテルに戻ったのは夜中だった。夕方からロンボックの伝統音楽の演奏者のおっちゃん達とトゥアックtuakを飲み始めて、もう最後はベロベロになった。この間、とにかくおっちゃん達は、よく飲み、よく歌い、よく演奏した。演奏者の大半はイスラムだが、「そんなこと関係ねえ」って感じで飲みまくっていた。
 大正琴の演奏者は本当に無口なのだが、飲んだら「別人28号」になり、まあ、自発的に演奏しながら歌いまくった。大正琴の引き語りで、それが始まると笛や太鼓や銅鑼が加わり、それはそれは賑やかになる。ところが他の人が誰も加われない曲は誰も知らない曲で、皆、「こんな曲、昔あったなあ」、なんて言いながら感慨にふけり、その間は酒をガンガン飲みながら静かに曲に耳を傾けるのである。
 とにかく私も途中で録画なんで「やましい行為」は放棄し、みんなと一緒に太鼓を演奏した。もうこっちも酔っ払ってるので、「まあ、いいっか」って感じだった。朝、二日酔いで起きたときちょっぴり後悔したが、たった四、五日の滞在でなんでも記録を持って帰ろうなんてやっぱり筋違いだと思った。
 「グンダン叩きの兄ちゃん、酒飲めるなら、また来いよ」って言われてなんだか嬉しかった。グンダン(クンダン)奏者じゃないし、「兄ちゃん」じゃないんだけどね。ちなみに写真は、酒が届いたところ。まさに「お楽しみはこれからだ」の瞬間。この大きなペットボトルで1本5000ルピア(45円程度)である。ちゃんと村のワルンでポリタンクに入れて売られている。

ロンボックのバリ人コミュニティーにて

2012年09月08日 | 
 ロンボック島には過去の歴史のいきさつから多くのバリ人が住んでいて、私が滞在する西ヌサ・トゥンガラ州の州都マタラムにも、いくつかの大きなバリ・コミュニティー(いわゆるカンプン・バリ)が存在する。マタラム近郊のチャクラヌガラに住む知人の家に連れていってもらった。その一角は、聴覚的には大きな音でアザーンが聞こえる以外は、完璧にバリだった。家ではおっさんたちが、グンデルの練習をしていたし。
 彼らが楽しみにしているのは、バリから来るバリの伝統音楽のカセットやCDである。はっきり言って、バリ人よりバリ・ステレオやアネカ・ステレオの出すカセットの新発売情報に詳しい。僕は友人にカユマスのグンデルの新しい録音が出たことを話したら、すでにカセットでそれを持っていたくらいである。
 バリのカセットを専門に扱っている店がチャクラヌガラにある。もちろんバリにある専門店にくらべれば相当にしょぼいが、翌日がクニンガンなのでキドゥンやルランバタンのカセットがよく売れているらしい。普段はカセットだけでは生活できないので、バイクや車のバッテリー販売と兼業である。
 こうした店はロンボックに住むバリ人たちにとってなくてはならない存在なのだ。カセットは儀礼にかかせない音世界であり、またカセットは新たな曲を学ぶための「先生」なのだから。ちなみに「タバナンの様式でグンデルを学んだ」といったら、彼らは行ったことのないタバナンの地名を次々に言っては、その村のスタイルだといって曲を演奏してくれた。すべては、カセットから学んだ曲であり、そのうちの何曲は一緒に演奏もできた。ちなみに私が学んだトゥンジュク村のグンデルのカセットはどうもロンボックには入荷していなかったらしい。残念。