「ロバの音楽座」のこと、みなさんご存じですか?
「えっ、知らない?」
それはいけません。といっても、私だってすらすらと説明できるほど詳しくありませんが、何度か彼らの舞台を見たことがありますし、玉川上水沿いに建つ、まるでおとぎの国に描かれるような外見の「ロバの音楽座」のスタジオで、以前ワヤンの上演をしたことがあります。
ロバの音楽座は、中世ヨーロッパの音楽を、私たち日本人に楽しく紹介するグループで、音楽をただ聴かすばかりでなく、それはまるで中世の放浪する音楽家のように、観客と一体になって「音楽が鳴り響く場」を作り上げていくグループです。
民族音楽学者トマス・トゥリノは、Music as Social Life(2008)の中で、音楽を大きくParticipatory performanceとPresentational performanceに分類するんですが(ぼくは彼の考え方がとても好きなので引用しました)、ロバの音楽座は、前者の要素を強くもっています。特に子供たちは、そんな音楽に夢中になり、さいごは音楽座のとりこになってしまうほどです。
中世ヨーロッパには、ハーディ・ガーディとよばれる不思議な発弦楽器があります。鍵盤がついているんですよ。今月、浜松で開催される「バンバン!ケンバン♪ はままつ」 では、ロバの音楽座をお招きし、21日の13時、16時の二回、公演を行います。場所はかじまちヤマハホールです。
きっと不思議な鍵盤をもつ楽器ハーディ・ガーディの音を聞くことができるはずです。やっぱり生の音楽が一番。ロバの音楽座の舞台は、きっと子どもから大人まで楽しめる舞台のはずです。ぜひ、家族連れていらしてください。もちろん、学生大歓迎。新しい音世界をぜひ、堪能していただきたいと思います。(そういう僕は、この日、自分の公演で行けません。罪な奴でしょう?)
写真は2004年にブダペストで撮影した路上で演奏する音楽家たちです。左の楽器はハーディ・ガーディ。これはハンガリー式の形態です。
イベントの詳細やチケット価格などはこちらでチェックしてくださいね。
http://ban-ken.jp/ (公式HP)
http://blog.goo.ne.jp/nangtalung/e/4d532792747f130248197e5948eee151 (Pによる紹介、9月20日ブログ)