Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

お楽しみはこれからだ

2012年09月09日 | 
 昨晩、ホテルに戻ったのは夜中だった。夕方からロンボックの伝統音楽の演奏者のおっちゃん達とトゥアックtuakを飲み始めて、もう最後はベロベロになった。この間、とにかくおっちゃん達は、よく飲み、よく歌い、よく演奏した。演奏者の大半はイスラムだが、「そんなこと関係ねえ」って感じで飲みまくっていた。
 大正琴の演奏者は本当に無口なのだが、飲んだら「別人28号」になり、まあ、自発的に演奏しながら歌いまくった。大正琴の引き語りで、それが始まると笛や太鼓や銅鑼が加わり、それはそれは賑やかになる。ところが他の人が誰も加われない曲は誰も知らない曲で、皆、「こんな曲、昔あったなあ」、なんて言いながら感慨にふけり、その間は酒をガンガン飲みながら静かに曲に耳を傾けるのである。
 とにかく私も途中で録画なんで「やましい行為」は放棄し、みんなと一緒に太鼓を演奏した。もうこっちも酔っ払ってるので、「まあ、いいっか」って感じだった。朝、二日酔いで起きたときちょっぴり後悔したが、たった四、五日の滞在でなんでも記録を持って帰ろうなんてやっぱり筋違いだと思った。
 「グンダン叩きの兄ちゃん、酒飲めるなら、また来いよ」って言われてなんだか嬉しかった。グンダン(クンダン)奏者じゃないし、「兄ちゃん」じゃないんだけどね。ちなみに写真は、酒が届いたところ。まさに「お楽しみはこれからだ」の瞬間。この大きなペットボトルで1本5000ルピア(45円程度)である。ちゃんと村のワルンでポリタンクに入れて売られている。