Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

お父さん、ごめんなさい(キジムナーフェスタ2010 バリ日記ー5)

2010年07月21日 | キジムナーフェスタ2010
 数日前のブログにランダを置く台を作らなくてはいけないことを書いた。いろいろ考えたがいい案が思い浮かばず、最後は器用な父に泣きついたのであった。やさしい父は、設計図まで書いてFAXを送ってくれた。
 ところが、翌日、結果的には市販のスタンドポールを加工することで、台を作ってしまったのだった。そのため、少々高すぎるのだが、まあないよりはましである。ということで、せっかく図面を書いてくれたお父さん、ごめんなさい。

Empat es(キジムナーフェスタ2010 バリ日記ー3)

2010年07月21日 | キジムナーフェスタ2010
 来日した4人のバリ人の名前の最初のアルファベットがSであることは、昨日のブログに書きましたが、この続き。練習が終わってこの話題になったときスアンダ氏がすかさず一言。
「いやあ、沖縄は暑いね。もうバリと変わらないからね。でも、もうだいじょうぶ。ぼくらは、もうギンギンにつめたいからさ。なんたってでかい氷が4つも来たんだしね。」
 同音意義語で笑わせる方法はバリ人の演劇における常套手段。アルファベットのSと、氷を意味するEsの発音は同じであり、そこに眼をつけたのです。「つまんねー」なんて言ってはいけません。でも、今回の公演ではこの手の言語ネタは、通用しないぞ。昨日、すでに沖縄代表のボンドレス役者のセリフ(まだ軽いジャブ)を目の当たりにして、たぶんスアンダさんは対抗心がふつふつと湧き出ているはず。しかし初日まで封印しているのでしょう。ちなみに、昨日の沖縄出身のボンドレスのせりふが、99.5パーセント理解できませんでした。バリ語以下の理解力です。悲しい。

 以下、沖縄イントネーションで声を出して読んでみましょう。
 (演奏しながら笑っていたのは、すべてウチナンチュのねえねえ達でした。あんた達が、バリでアルジャを観劇しているときのバリ人に見えたよ。こっちはセリフがぜんぜんわかんないのに、バリのおばさんたちは、腹抱えて笑ってるさ。でも、そんな笑い方見て、こっちも笑うさ。)

練習第一夜(キジムナーフェスタ2010 バリ日記ー2)

2010年07月21日 | キジムナーフェスタ2010
 練習第一日目は、劇の最初から曲を演奏。部分的修正を数箇所行う。全体を通した後、後半に新しい曲を追加。やはりドゥコット魔王が登場するときのテーマがあるべきだ、ということになる。普段では習得するのに30分以上はかかる曲を、演奏者皆が集中して覚えたせいか10分程度で習得。やればできるじゃない?
 結局、ボンドレスの部分の一部をやったただけ踊りはいれず。というより、踊りを入れて練習する時間がなかった。明日、あさってと練習は続くのでいつもと同様に10時に練習は終了。
 個人的には6月末はバリでのワヤン上演、今月は沖縄でフル編成のゴング・クビャルで、バリの演奏者や舞踊家とともに舞台ができるなんて幸せなんだと実感する。明日は東京組の沖縄着。もう一晩、大学のスタジオで稽古。