Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

屋根落ちる

2010年07月05日 | バリ
 「ワヤン上演の会場が変更になった」という電話を、アートセンターで朝から準備をしていた友人から受けた。なんと上演する予定だった会場の屋根が、前夜の土砂降りで落ちてしまい、竹で組んだ枠組みもすべて崩壊してしまったというのだ。前の日にガンブーを見たときは何ともなっていなかったのに。
 会場に行ってみると、なるほどすごいことになっている。これでは今夜の上演どころか、芸術祭では使用不可能といっても過言ではない。それにしても雨だけであっけなく壊れてしまうものだと愕然とした。
 実は、すべての原因は異常気象である。本来ならばバリ芸術祭の時期は乾季。ほとんど雨が降らずに涼しい時期だ。ところが私が滞在していた1週間、ものすごい土砂降り続き。ちょっと内陸部に行くと前が見えないような雨、洪水、土砂崩れ。なんだか1月のバリのようだ。
 あれから1週間。バリ芸術祭の公演のことなど思い出す間がないほど、いろいろなことが起こり続けている。ふと写真を見ながらわれに返って考えてみた。「あの会場、どうなったかな?使えないとプログラムの全体調整がたいへんそうだ。」