Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

懐かしい路

2008年10月20日 | 
 万博記念公園の中の路。夜遅くに重い荷物を持って、ぼんやりと街頭で照らされただけのうす暗いこの路を走って、何度モノレールの駅に向かったことだろう。大学院のゼミや授業、研究で遅くまで研究室に残ってふと気づくと、いつも東京行きの夜行バスに間に合わなくなるような時間。この路を通るたびにダッシュの記憶が蘇る。
 あれからもう10年か・・・。もうこの路を走ることはなくなったが、路は違っても今もなお、いつもどこかを走り続けているような気がしてならない。あの時と同じように手がちぎれる感覚を覚えるような重い荷物を持ちながら。陸上部で風を切っていた記憶や感覚を忘れることができずに、そんな過去のかすかな想いにしがみついているからだろうか。過去を断ち切れば、ぼくは疾走してしまうのか、疾走することができるのか?
 午前9時、まだ開館していない静まりかえった万博記念公園のこもれびの中を歩きながら、走り続ける自分を少し遠目から見つめることができたような気がした。それでもぼくは決して疾走したりはしない。止まらないんだよ。止められないんだよ。

ラピートβ

2008年10月20日 | 
 国立民族学博物館でのフォーラム会場から急いで関空へ。吹田市から関空はちょいと距離がある。ぎりぎりまで会場にいたせいか時間がなく、あせりまくった。この飛行機に乗り遅れるともう明日の午前の授業に間に合わなくなるのである。一度、大阪から東京に出て、羽田から朝6時半発の沖縄便で戻ったことがあるが、これはまさに裏技である。時間がなく、天下茶屋からラピートβに500円の特急料金を払って乗った。結構ゴージャスである。飛行機で言えば完璧にビジネスクラスなみ。久しぶりの贅沢である。
 ところで民博からの帰り路のモノレール駅で親子のものすごく面白い会話に遭遇した。モノレールの外壁にたまたま広告が描かれている車両だった。それを見たお父さんが、まだ幼稚園か小学校1年くらいの女の子にこう話しかけている。
「コマーシャル代、払うとるで。お金、ぎょうさん払うてまっせ。」
 まだかわいい女の子にこんなこと言わなくてもいいんでないかい?ぼくだったら、「きれいな絵が描かれてるね」くらいにしておくが。なんだかこの発言をもって「さすが大阪」というのも偏った表現だとは思うのだが・・・。
 さて話は横道に逸れたが、ラピートのおかげで関空には出発30分前には到着し、お土産も買って無事に沖縄に戻れたのであった。