また夏目漱石の作品を読んだ。「抗夫」です。これは、夏目漱石にある人物が自分の経験を基に小説を書くように持ち掛けられて、それをネタに書いたルポルタージュ的な作品です。あらすじは、東京で恋愛で失敗した青年が抗夫の斡旋業の男に出合い、鉱山の飯場に到着して一日坑内を見学するが、翌日の健康診断で気管支炎と診断され抗夫して働けないと指摘され飯場の帳簿付の仕事を5か月間やり遂げた後、東京へ帰ることになる。
読んでみて当時の鉱山の飯場の仕事の過酷さがわかったのが収穫でした。夏目漱石の作品としては異色の作品でお得意の難解な文学論は少なかったので読みやすかったです。
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