以前から奥方が気にしていたことがやっと実現した。それは「棕櫚の木」です。アプローチの両側に植えられていましたが、右側の棕櫚は十数年前に切り倒しました。そのときおそらく根から毒が出たのでしょうか、その辺りに植えられていたさつきや雪柳が一斉に枯れてしまいました。そんな事もあり左側の棕櫚は、アンタッチャブルになっていたのだが、ここ一二年で急に背が高くなり、最近では高バサミでは葉を切ることも難しくなってきていた。注意してみていると少しの風でも、かなり揺れていっる。先日の雷の時も、激しく揺れる。若い人から、実家にも棕櫚があったんですよ。台風の時に倒れて実家の屋根を壊しましたなどと言う話が耳に入ってくる。倒れても家屋に被害が及ぶ事は無いが、車は2台止まっている。倒れればどちらかの車は必ずが被害を受ける。昨夜は婿さんがオレンジイエロウの新しいS2000で我が家に乗り付けていたが、突風にもおびえるようでは、おちおち置いても置けない。今朝は朝から切り倒す準備に入った。最初電動のジグソウののこぎりが役に立たないかと試みてみたが、むだ・・・ 奥方が昔から我が家にある両刃のこぎりを持ってくる。やっと仕事が前に進み始めるも、カタツムリの進むが如し。一時は、今日中に倒れないかも・・・・ 切り口にのみを楔として突っ込み少しのゆとりをつくり少しづつ、少しづつ、切り込んでゆく。もう一度のみを打ち直していると、バリッというような音が聞こえた。棕櫚に結んである紐に全体重をかけて引っ張る。バリツと言う音と共にドシンと地響きがして、バックさせていた車の前に倒れこんだ。自分が予想していたところより1メートル以上近かった。奥方の言う通り、葉を落としておいてよかった。危うく車の鼻先を撫ぜられるところだった。計って見ると 切り倒した棕櫚の本体は4メートル。切り株が50センチだった。切ってみると道路からの見た目が非常にすっきりする。こんな事ならもっと前にやっておくのだった。しかし倒された棕櫚はどんな悪さをするだろうか この一角には、花の咲かない藤と紫陽花が5本、ピラカンに松が植わっているが、どんな影響が出るか心配だ 今突風が吹いて雷が鳴っているが、もう心配ない。本当に気が落ち着く・・・ そして奥方の発案により、数年前日光東照宮で求めた「御神酒」を棕櫚の切り株に注ぎ、いたずらの無いように祈ったものであった。
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