(鳥焼「笹や」のHPより引用。)
鳥(山鳥、シギなど)に塩をふって焼く料理は平安時代からあり、それらはたんに串焼きだった。
焼き鳥が発明されたのは17世紀で、タレをかけて焼くやり方である。タレの作り方が『合類日用料理抄』という料理本に載っている。これが(たんなる串焼きではない)焼き鳥の始まりである。
このごろの焼き鳥屋は「タレにしますか?塩にしますか?」と訊いてくる。焼き鳥ならタレに決まっているじゃないか!!あるアンケートでは、なんと焼き鳥は塩のほうがよいという人がタレをわずかにしのいだ。素材の味がそのまま出るからという。
馬鹿を言ってはいけません。タレは素材の味を引き立てるのだ!!
そんなに「素材の味」にこだわるなら「照り焼き」も否定してほしい。キッコーマンの「テリヤキソース」を「素材の味が分からなくなる」と排斥する人にしか、塩の焼き鳥のほうがうまいと主張する資格はないと私は思う。
※今日、気にとまった短歌
咬みあとの著くてサメが折りしとも幼きクジラの白き肋骨 (柏市)石井佐以千