院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

俳句の師の教え

2015-05-25 06:58:29 | 俳句
 私の俳句の師は次のように言っていた。「俳句は提示の文芸である」、「俳句は物言わぬ文芸である」。

 だから、「美しい」とか「嬉しい」とか言ってはいけない。できれば名詞だけを提示して、あとは読者の想像に任せる。

 (例) 夏草や兵どもが夢のあと  芭蕉

 動詞は使っても一句に一回。形容詞も避ける。(赤い、青いなども使用しない方がよい)。

 (例外) 寒紅の店の内儀の美しき  虚子

 副詞は使ってはいけない。

 (例外) 梅が香にのつと日の出る山路かな 芭蕉

 以上のルールを守るだけで、玄人っぽい俳句が作れます。


※今日、気にとまった短歌

  ひまわりが異様にでかい夏の日に三十代の母と過ごした (奈良市)山上秋恵