(しっぽく料理。坂本屋のHPより引用。)
しっぽく料理の語源については、上の坂本屋のホームページを見ていただくことにして、まず感想をのべます。
しっぽく料理はひとことで言って多国籍料理です。日本料理とも中華料理とも沖縄料理ともつきません。家庭でつくれないような料理はなく、みな素朴なものです。(正直なところ豪華な日仏華料理 より劣ります。和華蘭(わからん)料理というダジャレもあるそうです。)
しっぽく料理は、過去において本州にも進出したことがあるらしいですが、あまりに家庭的で各自の箸で取るので、フランス料理のようなよそいきの豪華さがないために、かえってすたれてしまったそうです。
鯛の刺身、黒豆、豚の角煮、野菜の煮付けなどどこでも食べられそうなものばかりでした。でも値段が安いので、一度は食べてみても良いでしょう。
(めずらしかったのは、写真左上から3番目の蝦多士(ハトシ)で、エビのすり身を薄いパンで挟んで焼いたものです。「ハ」は海老、「トシ」とはトーストのことだそうです。なかなか美味でした。)
※今日、気にとまった短歌
きりきりと脚絆巻きたる老庭師深く礼なし作業を始む (福岡西)西崎ムツ子