必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第14作 翔べ!必殺うらごろし 第21話「夜空を飛ぶ女が見た悪の罠」

2016年01月07日 | 第14作 翔べ!必殺うらごろし



【ストーリー】
野宿をしていた先生は、眠ったまま夜空を浮遊する若い女性を目撃する!
先生は水車小屋で寝ていたその女性・おせいを保護するが、どうやらおせいはその水車小屋と何か因縁があるため無意識に飛んで来てしまったらしい。
実はおせいは二年前、流れ者の清七にその水車小屋で手籠めにされていた。
おせいの夫・喜兵ヱは、おせいの体が無意識に清七を求めるために水車小屋に飛んで行くと考え、おせいと離縁する。
清七に拉致され再び水車小屋に連れ込まれたおせいは、夫への愛を示すため自ら命を絶つ。


【知ってるゲスト】
犬塚弘、住吉正博、北見唯一

【名シーン】
①おばさんと正十
正十「ねぇおばさん、こういう場合いくらもらう?」
   黙って指で三を指し示すおばさん。
正十「五両!」
   正十を叩こうとするおばさん、だけど喜兵ヱがうなずいてしまったので、口を手で隠して何も言わず(笑)


↑おばさんの仕草が可愛らしい。

【感想】
えっと、はっきり言って今回の話は面白くなかったです。
まず冒頭で先生は「あんたの心か体が水車小屋に行きたがってた」と発言している。

奥さんはレイプ後に身投げしようとしていたから、操を汚されたことを心底後悔していたのだろう。
旦那と復縁後の様子にも清七を想い焦がれる様子はなかった。
つまり奥さんの「心」は完全に清七を拒絶しているものと思われる。

ということは「体」が清七を求めていたか、またはレイププレイ自体を求めていたとなる。
だけど待望の「水車小屋で清七にレイプ」の時がやって来たと思ったら奥さんはすぐに舌を噛んで自害。
なんのこっちゃ意味が分かりません。

ちなみにDVDボックス付属のブックレットには「おせいが空を飛んだ原因は謎」と書かれています。
この世の摩訶不思議を必殺風に解き明かすのがこの作品のテーマだろ、謎にしないでくれよ。

おせいの亡骸を見た喜兵ヱの「なぜ死んだー!?」という台詞に対しても、「あんたが離縁したからだろ…」としか言えないし全然同情できませんでしたね。

そして殺しシーン。
水車小屋の外には自分を殺そうしている先生がいるのに、おせいの亡骸を呑気に眺める清七…。
もたもたしないで逃げたら??
なんか、せっかくのおばさんの殺しシーンも清七のせいでいまいちになった気がします。

ま、たまにはハズレ回もありますからね、仕方ないです。
ちなみに今回は若は出ません。