住職の娘です。
今日は、お寺に生えている「アマドコロ」という植物についてです。
勝手な想像ですが、山菜(野草)の「アマドコロ」と聞いて、すぐにピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
漢字では「甘野老」と表記されるようで、Wikipedi○先生によるとキジカクシ科アマドコロ属の多年草で、別名は「キツネノチョウチン」「チョウチンバナ」というらしいです。
うーん、あまり聞き馴染みがない😅
アマドコロは、茎や根茎に甘味があり食することも可能で、4ー5月頃に10cm程に伸びた若芽を地上部で摘み取り、春の山菜として楽しめるということです。
つまり、今が旬です!
実は、夫が境内の掃除を頑張ってくれるようになり、毎年同じ場所に生えてきて白い花を咲かせる植物を不思議に思ったのがきっかけで、ネットで調べた結果、アマドコロと当たりをつけました。
ずっと寺に住んできた祖母、住職、私は、その植物の存在を認識していても名前は知らずにいました(笑)
昔は薬用として利用された植物らしいので、誰かが植えたのかもしれませんね。
とにかく、「アマドコロ」だと思った夫が
「コレ、食べられるらしいよ。アスパラっぽい味がするって(ネットに)書いてある」
と言い出しました。(よくあることですが)
祖母「へぇ、名前初めて知ったわ…」(食用に関してはスルー)
私「え?そうなんや…。。。食べたいってこと?試しに取ってきたら?」(ワタシ食ベナイ!)
なんとなく、夫婦で気になっていたアマドコロ(らしき植物)。
今が旬ということで、いくつか試しに摘み取り湯通しして、おひたしにしてみました。
結局、私も気になってしまい、夫と一緒に試食してしまったのですが…
正直な感想、夫婦二人で「アスパラやん‼️」の一言に尽きました🤣
食感はアスパラと違うのですが、根に近い部分はアスパラよりも甘味があります。
連想したのは、加熱した白ネギの根本近く、トロリとした中身で、舌に広がるような甘味です。
そして、風味は断然アスパラなんです。
アスパラ以外に風味から連想できる食べ物がありません。
部分的に食べ比べると、茎の上部は少しスジっぽく食べにくい。
葉の部分に至っては渋いような舌に残るエグミと繊維質な食感…
おひたしで美味しいのは、間違いなく根に近い茎部分ですね。
天ぷらも一般的らしいのですが、美味しく感じる部分や食感は異なるかもしれません。
まぁ、この食べた時が「コレ、間違いなくアマドコロや❣️」と確信した瞬間です(笑)
おかげさまで、無事に頂きました。(←祖母はスルーしました)
住職にも報告したところ、
「食い詰めて、とうとう、野草で飢えを凌ぐようになりましたか」
なーんて、ブラックに揶揄(やゆ)されましたがぁー…( ^ω^ )💢
貧困な発想力から「境内の野草を食べる」「山・田舎」ということで「山寺時間」の投稿としました。
お粗末☆