このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今年4月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて新潟県の燕市は、帰省を自粛している学生を支援しようと、地元産のコシヒカリ5キロや布製マスク等の詰め合わせセットの送付を始めた。いい取り組みだと感心した。
そして、このけせもい市は何をしているのか、と思った。
地元出身の学生は、たとえUターンしようがしまいが、少子高齢化の中で、いわばみなの宝物だ。
昔から観光に力を入れている本市は、来る方には優しいが、一方で、出て行く方々にはひどく冷淡に思える。
ご結婚などで本市を出た方々に、暑中見舞いの一枚も出してもよかろうに。
慣れない土地でご苦労されながらもひるまず、そこに根ざし、やがて明るいヒマワリのように大輪の花を咲かせて、ふるさとである本市のことをいつまでも誇らしく語り継いでくださる、大切な方々に対して。
それがやっと本市でも同様の取り組みが始まった。
市の広報紙を読んだ帰省中の娘が声を上げた。
「市外に出ている学生って、私もお兄ちゃんも対象じゃない!
どれどれ、何がもらえるのかな。5種類のセットから選べるのか。
あれ、パパの大好物の、横田屋本店さんの海苔佃煮も入ってるよ。あ、私のTKG(卵かけご飯)のお供の、大菊さんのふりかけも。これさ、届いたらパパに佃煮あげるから。」
いや、いいよ、自分で買うから。でも、その申し出はありがたく受け取っておくね。