このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
8月1日は午後3時からNPO法人なごやかの、なめとこデイサービスの6周年を祝う会だった。
定員18名に認知症対応型デイサービス(定員12名)を併設した、私が管理者を務めるやまねこデイサービスの姉妹事業所だ。
なごやか理事長は冒頭の挨拶でいつものように利用者様がたへの感謝の気持ちを繰り返し丁寧に述べた。
当日の午前中は私も同席したのだが、法人内の別の事業所に多大な損害を与えたそちらの管理者を珍しく強烈に叱責しており、いまだ心中穏やかでなかったであろうに、そんな様子はおくびにも出さなかった。
私の視線に気づいたのか、彼はそっと言った。
「切り替えて行かないとね。」
調理員さん手作りの紅白餅を皿ごと持ちあげ、みなさんは白と赤、どちらから食べます?とお約束のクイズを出している。
「私の母は戦後まもなく父親を病気で亡くし、貧乏で育ったそうなので、私は子供のころからいつも白い方だけ食べ、赤は持ち帰って母に渡したものです。赤を食べてしまうと紅白一対だったとわからなくなりますからねー。」
イベントのたびに聞いている話なのに、その日の私はなんだか涙が止まらなくなっていた。こんなひとを怒らせるなんて、ホント、バカな職員だ。