ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
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このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

「ビフォア・サンセット」

2018年10月29日 | 珠玉

 

 「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」(1995年)は大ヒット作ではないが、観客の胸に残る佳品だった。

その9年後、同じ監督、同じ俳優で続編「ビフォア・サンセット」(2004年)が作られた。こちらも、いい作品だった。

 前作のラストで、半年後のウィーンでの再会を約束して別れた若い旅行者の二人。

続編では、アメリカ人の男(イーサン・ホーク)はそのたった一晩の思い出を小説として書き、作家になっている。

自作のプロモーションに訪れたパリの書店で、男は思いがけずフランス女性(ジュリー・デルピー)と再会する。アメリカへ帰る飛行機の搭乗時刻までの間、彼らはなぜ半年後に会えなかったのか、今はどんなふうに暮らしているのか、会話を重ねて行く。

 

「僕はあの本を書くことで

 君と過ごした時間のすべてを保存したかった。

 あの出会いをいつでも思い出せるように。

 あれは本物の出会いだった。」

 

「本は読んでくれた?」

「ええ、想像つくと思うけど、すごく驚いたわ。二回も読んじゃった。」

 

「でも、あの夜のことはかなり美化されてた。」

「表向きにはフィクションって設定だから。」

「ええ、でも本の中の私は、、いえ、“私”じゃなく、“彼女”よね、とにかく神経過敏よ。」

「事実だろ。」

「そう思う?」

「冗談だよ、そんな書き方してないだろ?」

「私の考え過ぎかも。

 でもモデルが自分かと思うと―嬉しいけど落ち着かない。」

「落ち着かないって?」

「なんていうか―他人の記憶の中の違う自分を見てるような。書き上げるには?」

「3、4年かかったな。」

「一夜を描くにしては長いわね。」

「ああ、まったくだ。」

「もう忘れられたと思ってた。」

「まさか。忘れるはずない。」

 

 さて、この再会の結末は。

さらに9年後の2013年には続々編の「ビフォア・ミッドナイト」も作られている。次作は2022年か?

〇イーサン・ホークについて:                                 https://blog.goo.ne.jp/nagomi8000/e/6b0fae9522262e21341b1df2e52e5ddc

 

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