3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

3次元CADを使った業務効率改善 モデリング2(基準)

2007-02-05 01:12:06 | Weblog
今日はモデリングの基準について
設計には必ず基準が存在します。設計の基準は、その製品が何をするものかということから決まってきます。
設計者の方なら分かっているはずですよね。
モデリングにもやはり基準が存在し、その部品の基準を考えることからモデリングは始まります。
(もちろん、トップダウン設計を行う場合はアセンブリの基準も考えます。)
しかし、残念ながらこれが分からない人が多く、部品の基準を部品の中心や作用する場所にしたりする設計者がいます。
例えば、回転するアームを設計する場合、アームの基準は回転する中心となります。
アームの長さの中心に基準を設けてしまうと、アームの長さを変えた時に支点の位置もが変わります。
アームの長さを変える目的は、力点,作用点の位置を考える時ではないでしょうか。
部品の基準は、その部品の機能を考えた時の機能の基準とします。
最近の部品には、小型化のため多くの機能を盛り込んだものが有りますが、その場合はその部品の代表的な機能の中心をなります。
この基準をはじめに決め、それからプロファイルを描いてゆきます。もちろん、寸法拘束はこの基準からとなります。
基準は、モデリングにおいての基準ばかりでなく、アセンブリの時の拘束にも使われますので、適当に決めないで下さい。
モデリングの基本は基準をしっかりと見つけることから始まります。

業務効率改善 モデリング1

2007-02-02 19:51:11 | Weblog
モデリング
今日からモデリングについて
モデリングは奥が深いぞ
初回は私の体験談から
私は3次元CADのモデリングをマニュアルのみで覚えた。
当時のマニュアルは、まだ英語版しかなくアイコンの絵とモデリングの絵から何となくこうだろうと想像しながらやっていった。英語は苦手です。
また、3次元CADにおいてもシェーディングにして動かすにはハード側のスペックが追いつかず回転するとストレスを感じていたため線表示でモデリングしていた。
3次元CADを練習しはじめた頃、モデリング操作を間違え、修正する方法が分からないため、部品を削除しようとしたが削除できなかった経験を思い出す。
何度やっても削除できない、出来たと思ったが、画面には表示されていないが部品は存在していた。
実は部品の面を一生懸命削除していたのだ。
こんな事が判らなかった。
線表示をしていたため面が削除されても他の面の稜線は残り、次々と削除コマンドを実行するが、やはり面ばかりを削除していた。
そのうちに面が無くなり画面上から形状が消えるのだが、部品としては存在している。
私は、これをお化けと呼んでいる。
初心者のユーザにはこのお化けが実に多く存在し、悪さをする事がある。
皆さんのモデルファイルにもお化けがひそんでいるかも。
今では、そんなことで悩むことは無いのだが、聞く人が居ないとつまらない事で何日も悩む。
当時は結構苦労した。どんな事でも人からものを教えてもらえるのは幸せな事でなのですよ。
ある程度モデリングに慣れてきた時、3次元CADをやっているからにはCAEをマスターしなくてはと思い始めた。
製造業向けの技術雑誌にもCAEによる業務改善や試作レスが掲載され始めていた頃であったし、俗っぽい言い方だがかっこいいと思えた。
そしてCAEを行うようになり、構造,機構,公差とやってきたが、最近CAEよりモデリングの方が本当は大切ではないかと思うようになった。
それは、CAEに使用したデータはその後利用することは少ないが、良いモデリングはうまくいけば製造のあらゆる工程に活用する事が出来、開発の効率に直結するからである。
また、設計においてもチーム設計を用いることにより、互いの最新形状の把握や進捗などを確認しながら設計が進められる。
モデリングを極めると、2次元CADの置き換えでなく3次元CADとしての効果を発揮すると思うようになった。
今でも私は効果的なモデリングの方法や、品質の良いモデリングを考えている。
この、モデリング方法の考え方について次回から述べていくことにするので、初心者の方は参考にして欲しい。